日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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成長戦略素案、規制改革会議答申

規制改革会議が答申、医療ICT化推進など-保険外併用療養は持ち越し

政府の規制改革会議(議長=岡素之・住友商事相談役)は5日、医療・健康など4分野の規制改革の方向性を安倍晋三首相に答申した。
医療関連で盛り込まれたのは、医療のICT(情報通信技術)活用や再生医療の推進、医療機器の審査の迅速化など。医療ICT活用推進では、すべての一般用医薬品のインターネット販売を「緊急性・重要性の高い課題」の一つに位置付け、これを実現できるように遅くても9月までに制度を見直すよう求めた。
政府は、これらの内容を踏まえた「規制改革実施計画」を策定する。

同会議では当初、保険外併用療養の拡大や介護事業の効率化を検討課題に挙げていたが、時間的な制約から十分に議論できず、重点課題としての取り扱いを見送った。
7月以降は次の答申に向けた議論をスタートすることになっており、岡議長は同日の記者会見で、保険外併用療養の範囲拡大について、「来期には優先項目に入るだろう」との私見を示した。
また介護関連では、すべての社会福祉法人の財務諸表を公表することで、厚生労働省と合意している。健康・医療ワーキンググループの翁百合座長(日本総合研究所理事)は会見で、これを突破口に、来期も介護事業の効率化を議論する方針を示した。

答申には、同会議が1月以降に審議した項目を列挙し、これらの項目ごとに対応する時期も示した。
医療のICT活用に向けた取り組みとして、答申に盛り込んだのは、一般用医薬品のネット販売のほか、▽遠隔医療の推進▽カルテ等と処方せんの電子化―など。
匿名化された医療データ活用などの課題に対応するため、5、10年後の全体構想と工程表を年度内に作るよう厚労省に促した。
答申では、テレビ電話による遠隔医療を例に挙げ、「特定疾患治療管理料」などの診療報酬の算定が認められないケースがあると指摘。その上で、対面診療と組み合わせて行う遠隔医療のうち、安全性や有効性が認められたものから、2014年度の診療報酬改定に合わせて算定を認めるよう、中央社会保険医療協議会での審議を求めている。
また、革新的な「再生医療等製品」を早期に提供できるよう、保険外併用療養制度の積極的な活用を要請。医療機器の審査では、国際電気標準規格(IEC)などの国際基準を活用するなど、安全性を担保しつつ、不可欠な要件に絞り込んだ基準の適用を年度内に検討するよう求めた。

【キャリアブレイン】



成長戦略の方も素案が示されました。まだ答申を精査してはいませんが、特区という形でいろいろな試みが実施されそうです。
但し、潮流に乗ることも可能だと思うのですが。
by kura0412 | 2013-06-06 18:17 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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