日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

これも政治的判断か

医療保険部会、「玉虫色」の取りまとめ-国民会議への意見を整理

社会保障審議会医療保険部会は27日の会合で、社会保障制度改革国民会議の議論に対する同部会の意見を整理した「医療保険部会における主な議論」の厚生労働省案を、おおむね了承した。
同案は、医療保険がカバーする療養の範囲をめぐり、「根本的、抜本的な見直しが必要」とする意見と、「国民が給付を受けている保険の範囲を外していくことには強く反対」との意見を併記するなど、「玉虫色」の内容で、今後、一任を受けた遠藤久夫座長(学習院大経済学部長)が、厚労省案を基に取りまとめる。

国民会議の会長代理でもある遠藤座長は、社会保障審議会の各部会と国民会議とが連携することは、既に決まっていることだ指摘。医療保険部会の意見を反映させる方法は未定とした上で、「部会でこういうご意見があったということを、できるだけ正確に(国民会議へ)伝える機会をつくりたい」との考えを示した。
また、意見の方向性を集約せずに取りまとめることについては、国民会議の議論も現在は集約の段階にないとし、「部会でも、集約する段階には必ずしもない。逆に、(部会の中で)集約できるものがどれくらいあるか微妙だ」と述べた。
厚労省がこの日示した案では、医療保険がカバーする療養の範囲のほか、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年に向けて医療提供体制を再構築する方法についても、幾つかの意見を併記。診療報酬や補助金などを組み合わせる効果的な方法を考えるのに、「手順を踏んだ丁寧な議論が国と地方、関係団体との間で行われる必要がある」とする意見や、「消費税の引き上げによって生まれる財源を活用していく形で、14年度から実施していくことがよい」とする意見などを書き込んだ。

国保運営の都道府県化については、「保険者は都道府県でやるべきだという方向性を(国民会議が)打ち出した点は、高く評価する」「都道府県としては、国保の構造的な問題の抜本的な解決が図られ、持続可能な制度が構築されれば、市町村と共に積極的に責任を担う覚悟」など肯定的な意見を明記した一方で、「保険料が高くなる地域が出るという問題点をどうするのか」「都道府県と市町村との関係を法制的にどう整理するか」など、解決すべき問題点も盛り込んだ。

保険医療機関の指定・取り消し権限の都道府県への付与に対しては、都道府県により基準に差が出るなどの懸念から、積極的な導入を求める意見はなかった。
診療報酬を地方ごとに定めることについても、「全国統一にしないと、国民の納得は得られない」「全国統一で単価を決めた上で、地域の特性は要件の緩和とか加算等で対応するのがよい」など、慎重論だけだった。


【キャリアブレイン】



これも最終的には政治的決断に委ねられそうです。
by kura0412 | 2013-05-28 16:17 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧