日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『ほとんど政治マター』

医療の消費税負担解消に好感触、日医三上氏-「ほとんど政治マター」とも

日本医師会の三上裕司常任理事は25日、国際疾病分類学会の学術大会で講演し、医療機関の控除対象外消費税の解消に向けた与党との交渉について、「ご理解いただいている部分がかなり多い」などと述べ、好感触を得ていることを明らかにした。

日医では、控除対象外消費税に伴う医療機関の負担が年間2410億円(2011年度)と推計しており、三上氏は講演で、消費税率の10%への引き上げに伴う負担増に懸念を示す一方、「(負担解消を)与党税調に働き掛けているが、この部分についてはご理解があるという好感触と受け止めている。いけるんじゃないか」などと述べた。
消費税率を10%に引き上げる際の医療関連の対応は、自民党税制調査会のワーキンググループが今年秋に結論を出すことになっており、三上氏は「ほとんど政治マター。財務省主税局などとの交渉は、政治家の力で抑え込まないといけない」とも語った。

学術大会では、厚生労働省保険局医療課の松永夏来・入院医療包括評価指導官も講演し、14年度に実施する次の診療報酬改定に向けた課題を整理した。
医療機関による外来診療の提供については、「アクセスしやすい距離の病院や診療所では全人的で継続的な診療を行い、地域の拠点病院はより専門的な診療にすみ分けし、それぞれが紹介・逆紹介をして必要な体制を整えることが必要といわれている」などと述べた。
外来診療の見直しは12年度の報酬改定でもテーマになり、特定機能病院や500床以上の大病院の一般外来を縮小させるため、これらの病院を紹介状なしに受診した場合の初診料や外来診療料を引き下げ、差額分を患者に請求できるようになった。

【キャリアブレイン】



確かに税制への対応は政治マターです。
by kura0412 | 2013-05-27 17:56 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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