日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『「票流―団体の動き」日本医師会』

自民支持に回帰 影響力回復へ民主と決別 「票流―団体の動き」日本医師会

2009年の政権交代後、民主党との協調路線にシフトした日本医師会(日医)が自民党支持に回帰しつつある。
表向きは不偏不党の姿勢だが、「衆院選で自民党の政権復帰を水面下で後押しする」(幹部)との路線を選択し、民主党政権と決別する流れを加速させる。民主党の失速と軌を一にして失った医療政策への影響力を回復する戦略だ。

「一部の政治家が『日医は利益団体だ』と主張するが非常に遺憾だ。今後はいろんな形で発言していきたい」。日医の横倉義武会長は11月27日の記者会見で、政府の「社会保障制度改革国民会議」の委員選出にあたり、与党主導で"日医外し"が行われたことに憤りをにじませた。

横倉氏の怒りは、現在の日医と民主党政権の距離を象徴している。
政権交代後、日医内部では民主、自民両党の支持派が激しく対立。
翌10年4月の日医会長選では、政権交代につながった09年の衆院選で独自に民主党を支援した原中勝征氏が当選し、医療政策をめぐり民主党と対話を重ねるなど連携が進んだ。
しかし、10年7月の参院選で日医は苦杯をなめる。
それまでは政治団体「日本医師連盟」から自民党に組織内候補を送り込み比例代表で当選させてきたが、原中氏が民主党の医師の候補を支援。非原中グループは自民党とみんなの党の候補の応援にそれぞれ回る分裂選挙に陥り、全敗した。
その後、民主党政権の支持率低迷と比例するかのように、日医内部で原中氏の求心力も低下した。逆に、福岡県内で古賀誠自民党元幹事長の後援会幹部を務めていた横倉氏への期待が高まり、ことし4月の会長選では原中氏に勝利。「政権離れを証明する結果」(日医幹部)となった。

民主党政権への遠心力は、原中前会長の地元茨城県でも明らかだ。
茨城県の小選挙区の民主党前職は11月26日、地元に岡田克也副総理を招き、遊説した。この候補は09年選挙で原中氏の全面支援を受け、自民党厚労族のベテラン議員を破った政権交代の象徴的存在だ。
多くの医師が白衣姿でマニフェスト(政権公約)を配り、支援を訴えた前回とは様変わりした。この日は地元医師会から1人が、街宣車の上での応援演説を買って出たが「今回はこれが初めて」(関係者)。盛り上がりはなく有権者も無関心に通り過ぎた。原中氏周辺は語る。「自民党は嫌いだが民主党にも裏切られた。われわれは政党に振り回されない在り方を考え直すべきなのかもしれない」

【共同通信】



結局のところ日医は政権交代で会長職の動向に影響が及びました。
by kura0412 | 2012-12-08 14:04 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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