日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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国対レベルでも歩み寄る気配なし

5分で決裂の国対会談

昨日は与野党の国対委員長会談が開催されました。
毎年の臨時国会開催前の慣例のようなものですが、与党(民主党)が呼びかけて開催されたものです。第一回目の国対委員長会談が3時半から1時間でした。民主党の山井国対委員長から2つの提案がありました。10月24日の議院運営委員会理事会を開催するのと、10月29日に国会開会式と総理所信表明演説でした。

それに対し、自民党と公明党は3党党首会談決裂後、民主党側から何ら歩み寄りが見られないなかでは、国会審議には応じられないという趣旨の発言があり、みんなの党を含む中小7野党からは合同アピールに対し民主党から誠意ある回答がないことへの批判とともに、自公含め全党が参加できる円満な国会運営を求めました。
第一回目の国対委員長会談では合意には至らずに、民主党が持ち帰って野田総理や幹事長の意向を聞き、1時間後に国対委員長会談の再開を決めました。
ところが再開後の国対委員長会談で民主党はゼロ回答。野党側にまったく歩み寄ることなく、即座に決裂しました。二回目の国対委員長会談は、わずか5分程で決裂でした。
私も、3年以上も国対委員長を務めておりますが、こんなに短時間で決裂したのは初めてのことです。こんなに与野党の間の雰囲気が悪いのも初めてです。
基本的に国対委員長という役職は、交渉窓口です。どんなに政党間で意見が対立している状況の下でも、対話のチャンネルを維持しておく必要があります。
そういう意味では、国対委員長同士は政党を超えて、信頼関係を育むことが期待されている役職です。与野党で少しずつ妥協をして国会を運営するという、そういう雰囲気はまったくありません。

このまま政府・与党が強引に臨時国会を始めても、参議院では野党が優位にあり、法案は通りません。国会が始まる前からこんな状況では、臨時国会でも、何も決められないのは明らかです。
どうやら民主党側は、それでも構わないようです。その責任を「審議に応じない野党が悪い」と喧伝し、責任を野党に押し付けて選挙を先延ばしする気です。
野田総理は、誠実そうに見えて、意外とワルです。
民主党政権の総理大臣の中では、一番の強心臓です。だまされた谷垣前総裁が、気の毒でなりません。

【山内康一衆議院議員ブログ】



自公以外の野党(みんなの党)議員の見方です。
ねじれ国会の中での与党・民主党のこの対応には疑問が残ります。まさか、法案成立よりも解散総選挙引き伸ばしが最優先ではないと思うのですが。
by kura0412 | 2012-10-24 15:54 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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