歯科における「医療基本法」の考え方は

民主有志議員、「医療基本法」勉強会発足- 党マニフェストに盛り込むかも議論へ

民主党で医療政策に携わる有志議員が4日、「医療基本法」について考える勉強会を発足させた。この勉強会では、同党の医療政策を進める上で、同法の制定が必要かどうかを検討する。関係者からのヒアリングを続け、意見を集約する。同法制定を次期衆院選マニフェストに盛り込むかも議論になる見通しだ。

この勉強会の呼びかけ人で、同日の初会合の冒頭にあいさつした長妻昭・厚生労働部門会議座長は、「患者の立場に立つ医療といわれるが、それをどこで担保するかが見えにくいという指摘がある。この勉強会を通じて、医療基本法を推進していく必要も出てくると考えている」と述べた。この勉強会は、鈴木寛・文部科学部門会議座長と、小西洋之参院議員も呼びかけ人になっている。
医療基本法については今年3月、日本医師会(日医)が「医療基本法の制定に向けた具体的提言」を公表して以来、全国自治体病院協議会、日本歯科医師会などが同法についての見解や要望を取りまとめている。日医がまとめた同法草案は、その目的に、「医療者と患者の信頼関係に基づいた医療が実現されること」などと明記されたのが特徴だ。

この有志議員らの勉強会は、医療界で高まる医療基本法の議論を整理し、同党としての見解を確認するのが狙いだ。この日は、中央社会保険医療協議会で公益委員を務める印南一路慶大教授らから、医療基本法を制定する意義などについて意見を聞いた。印南氏は、同法を制定すれば、▽政局に大きく左右されずに、医療政策が着実に進展する▽患者の自己決定権を確立し、終末期医療などデリケートな問題の解決にめどを立てられる-などとした。
ヒアリング後の意見交換で、山崎摩耶衆院議員は、「医療基本法では、患者の権利法が中核になるだろう。一方で、国民の健康への権利を守るために、国民にも責務が生じるという考え方もある。そろそろ(医療機関への)フリーアクセスの方向を変えていく必要がある」と指摘。仁木博文衆院議員は、「医療基本法の重要性は感じた。限られた医療資源を有効に活用する上で、例えば予防接種や、がん検診を受けるとか、国民が医療に積極的に参画していくという観点も必要ではないか」と述べた。

【キャリアブレイン】


“命を守る医療”と“生活の医療”を現代医療の両輪に(日歯)

医療基本法に対する見解
日歯は,これまで幾度か国会での議論がなされたものの残念ながら成立には至らず,現在制定に向けて再び気運が高まっている「医療基本法」について見解を発表した.

大久保会長は,現代の医療は生活習慣病(非感染性疾患)の急増による疾病構造の変化とともに,人権的側面からインフォームドコンセントなど患者の権利が強く主張されるようになり,医師→患者という従来の一方的な関係に大きな転換が生じていると説明.
しかし歯科医療にはその始まりから,う蝕や歯周病などの生活習慣病に対して,常に患者との協力関係を主眼に置きながら治療に当たってきたという背景がある.
そのため,疾病構造の変化への対応という観点では「歯科医師として歯科医療の視点から見解を出すことは当然である」とし,また社会保障の観点からは「国に対して現場からの声を上げていく必要がある」と,変化する社会環境のなかで“命と生活を守る”新しい医療の在り方について議論していく必要性を提言した.

【ヒョーロンニュース】


既に日医がこの医療基本法制定に向けて具体的な提言を示している中で、日歯の考え方をどこまで織り込むか。今後のこの法案が、政局の動向が絡み合ってのどのように推移するかを見守りたいと思います。
by kura0412 | 2012-09-07 16:12 | 歯科医療政策 | Comments(0)