日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」

認知症疾患医療センター、500か所体制へ- 厚労省、施策推進5か年計画策定

認知症高齢者が300万人を超える現状を踏まえ、厚生労働省は来年度を初年度とする「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を策定した。認知症の早期の診断や対応の充実、ケアの質の向上などに向け、認知症疾患医療センターの整備や初期集中支援チームのモデル事業化、薬物治療のガイドライン策定などを行う。

認知症疾患医療センターは現在、「基幹型」が8機関、「地域型」が165機関の計173機関あり、専門的な医療ケアを担っている。計画では「身近型」を新設し、2次医療圏に1か所以上を目安に、5年後には合計500か所の設置を目指す。適切な診断や投薬を促進し、かかりつけ医らとの連携体制を築きたい考えだ。

■チームでの初期対応をモデル化
認知症初期集中支援チームのモデル事業にも着手する。
看護師、作業療法士ら専門職がチームをつくり、地域包括支援センターを拠点に患者の家庭訪問を行う。認知症の説明や生活上のアドバイス、初期のケアを施す。来年度は10か所程度の自治体を募る。英国で成果を上げている方法だという。
認知症の進行状況に合わせたサービス提供の流れを地域ごとにつくる「認知症ケアパス」にも取り組む。いずれも、6月に厚労省がまとめた「今後の認知症施策の方向性について」を基に事業化する。
同計画策定の背景には、2002年からの10年で倍増した認知症高齢者に対し、サポート基盤が不十分な現状がある。厚労省によると、08年の時点で認知症高齢者のうち精神科病院に入院する高齢者は約5万人だったが、17年に約7万人となる見通し。今回の5か年計画の実施により2万人を抑制し、17年に5万人程度となるよう取り組みたいという。
計画ではこのほか、若年性認知症支援のハンドブックの作成や、医療、介護双方の分野で蓄積されたケアの技術をモデル化する「認知症ライフサポートモデル」の策定などが明記された。

【キャリアブレイン】



この計画に介護保険認定審査には係わっている歯科医師が絡むことは難しいのでしょうか。
by kura0412 | 2012-09-07 10:40 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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