日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

がん対策推進基本計画の変更案がまとまりましたが

社会で取り組むがん対策・新しい推進基本計画協議会会長に聞く

5年ごとに見直される国のがん対策推進基本計画の変更案がまとまった。
患者の就労やたばこ対策など、がんに対する社会的な取り組みを強く促す一方、がん教育など長期的な課題にも方向性を打ち出したのが特徴。がん対策推進協議会会長として変更案をとりまとめた門田守人・がん研有明病院長に狙いを聞いた。

▽数から質へ
―前回第1期の計画についての評価は。
拠点病院を増やすことや、どこでも放射線治療を受けられるようにすることなど、数値目標がほぼ達成できたのは前期計画があったからこそだ。一方、数だけでなく、その質を問う声も出て、しっかり検証しなければいけないと考えた。
―例えばどういった項目か。
(体の痛みや精神的苦痛を和らげる)緩和治療では、関係する医師にすべて研修を受けてもらうことは引き続き進めていく。しかし、実際の緩和治療がどれだけ充実したか。いまだに緩和治療を終末期医療と混同している人も多い。
変更案では、精神腫瘍医や臨床心理士など心のケアの専門家の育成とともに、3年以内に研修体制を見直し、5年以内にすべての関係する医療従事者が知識と技術を習得することをうたった。緩和治療の質を客観的に評価するデータ、指標についても、厚生労働省で検討が進められる。

▽自分がなったら
―就労可能ながん患者が退職を余儀なくされたり、解雇されたりする問題も取り上げた。
議論の中で個人的に強く感じたのは、患者の多くは"支えてほしい"といった気持ちで言っているのではないということだ。特別視してほしくない、たまたまがんになったが、普通に暮らしたいという強い思いだ。元患者が、自身の経験を生かして患者の相談を受ける「ピアサポート」の動きも広がっている。
今後3年以内に患者の要望、課題を明らかにし、「治療と職業生活を両立する仕組み」の具体策を決めることになる。施策を進める際に「自分が患者になったら、どう接してほしいか」という視点を忘れないでほしい。
―小児がん対策についても触れた。
一口に小児がんといっても、多様ながんがあり、すべてを合わせても年間2千~2500例。各地でばらばらに治療するのでなく、拠点病院と各地の病院とがネットワークをつくり、集中化する必要がある。拠点で治療を受け、生活の場に戻り、問題があればまた拠点にという流れが必要だ。

▽禁煙で数値目標
―たばこ対策に初めて数値目標を盛り込んだ。
第1期の基本計画では数値目標が見送られたが、その後の5年でたばこをめぐる世の中の見方、環境が大きく変わった。
成人の喫煙率は2割を下回り、そのうち4割近くが禁煙希望者。その人たちの禁煙が進めば喫煙率12%という目標に近づける。職場や家庭、飲食店などでの受動喫煙の問題でも(2020年以降ではあるが)数値目標を入れた。
―変更案の末尾で「医師との信頼関係」「病気や治療への理解」「患者、家族への支援」などであえて国民に努力を求めている。その真意は。
誰でも、普通の生活をしている人がたまたまがんになる。告知を受け、冷静でなくなった状態で考えては判断を誤ることもある。いま健康な人にも、ふだんから考えてもらいたいという思いだ。
5年ごとの計画だが、がん教育の強化やがん登録の充実など長期的な対策に着手するよう促したのも同じ思いから。すぐには変わらないが、そうした社会的な取り組みはすぐにでも始めることが必要でしょう。

【47NEWS】



計画の中には、医科歯科連携による口腔ケアの推進が入っていました。
しかし希少がんとして小児がんを別個に扱っていましたが、口腔がんに関しては、患者の数が少なく、専門とする医師や施設も少ないと現状を分析し、検討する場を設置し、臨床研究体制の整備と共に個々の希少がんに見合った診療体制のあり方を検討する。に留まっています。
by kura0412 | 2012-06-13 17:15 | 歯科 | Comments(1)
Commented by だいこん at 2012-06-15 10:39 x
久しぶりに 拝見しました
鞍立先生の御見解に 少なくても本件についての知識と認識に不足が有る様に思えて仕方が有りません。
これで 歯科界に直言 と申されるのなら、残念で仕方がありません
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧