日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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野田降ろしが加速すれば

修正協議 消費税8%で低所得者現金給付 「野田降ろし」動き急

■社会保障棚上げ 民主反増税派に勢い
民主、自民、公明3党は12日、社会保障・税一体改革関連法案をめぐる修正協議で、消費税率を8%に引き上げた際の低所得者対策として臨時に現金を給付する方針で一致した。難色を示していた公明党が、民主党の「簡素な給付措置」案の拡充を条件に容認した。

民主党は、マニフェスト(政権公約)に掲げた最低保障年金創設と後期高齢者医療制度廃止に関する議論を一体改革関連法案成立後まで棚上げし、その後に自民党が提唱する社会保障制度改革国民会議で制度設計する2段階案を提示した。だが、自民党は、谷垣禎一総裁の指示を受けて強硬路線に転じ、マニフェストの即時撤回と国民会議創設の法制化を強く要求。議論は平行線に終わった。
一方、民主党は、修正協議に関する党内手続きとして一体改革調査会などの合同会議を開き、社会保障に関する中間報告を行ったが、社会保障政策の棚上げに対する批判が噴出した。
社会保障・税一体改革関連法案をめぐる民主、自民、公明3党の修正協議が続く中、民主党では中間派まで「反増税」の大合唱に加わった。野田佳彦首相が合意を目指す15日を見据え緊迫の度は増している。

◆厚労族には屈辱
「社会保障は政権交代の魂だ。棚上げすれば民主党は存在意義を失う」「増税したければ自民党に入ればいい」-。
12日夕、国会内で開かれた党社会保障・税一体改革調査会などの合同会議。集まった約170人からは悲痛な訴えが相次いだ。
「税が先行して社会保障が議論されていないような印象があるが、そういうことを踏まえて対応する」
修正協議で社会保障分野を担う細川律夫前厚生労働相がこう説いて議論を引き取ったが、納得した議員はほとんどいない。
3月下旬の法案事前審査も紛糾したが、その光景とはどこか違う。批判の急先鋒(せんぽう)になったのは、小沢一郎元代表に近い議員ではなく厚労族だったからだ。
修正協議では、最低保障年金制度創設など民主党がマニフェストに掲げた社会保障政策を、自民党が提唱する社会保障制度改革国民会議に棚上げし、増税を先行させる方向で議論が進む。社会保障政策を主導してきた厚労族には耐えられない屈辱に映ったのだ。
厚労族の中心人物で修正協議の実務者の一人である長妻昭元厚労相には悲壮感さえ漂う。12日は議員会館の事務所で厚労族議員約10人を集め、1時間にわたり今後の対応を協議。記者団にはこう打ち明けた。
「マニフェストを降ろさなければ法案が通らないというのならば首相の覚悟を見せてもらってもいい…」
だが、民主党の社会保障政策を主導してきた厚労族の怒りは、増税反対派に新たな口実を与えた。「税だけを先行させるなら一体改革ではない」。これが反増税の新たなスローガンとなりつつある。

◆採決先送り画策
先の内閣改造で交代したばかりの鹿野道彦前農林水産相も12日、自らのグループ会合で気勢を上げた。
「日本の危機だ。信念に基づいて行動すべきだ!」
鹿野氏が巧みなのは「採決先送り」の一点に絞ったことだ。これが造反への処分や衆院解散を恐れる中堅・若手を元気づけた。
小沢系「一新会」の定例会でも処分への対応が議題となった。造反して仮に除籍処分を免れても党員資格停止処分になれば代表選で動きを封じられるからだ。
「党事前審査で議論したのは一体改革だ。増税だけでは話が違う。『これで造反しても処分対象にはならない』と訴えればいい…」
こんな声も上がったが、これで処分を免れるとは思えない。となると、やはり「採決先送り」。そして「野田降ろし」というシナリオが現実味を帯びる。
旧民社系の田中慶秋副代表らの「『民主的合意形成』を実現する集い」には、鹿野グループや反原発系などが集結。両院議員総会を求める署名を急ピッチで集めることを決めた。
両院議員総会による「代表降ろし」は、菅直人前政権で小沢氏が画策した戦術だ。「集い」には小沢氏に近い山田正彦元農水相らも加わっており、小沢氏が中間派との連携を本格化させたことをにおわせる。
小沢氏は12日、都内で開かれた三宅雪子衆院議員のパーティーに顔を出した。
「彼女は政治感覚が優れ、度胸がある。消費税、TPP、原子力の問題の先頭に立ち頑張っている」
三宅氏をこうたたえたが、政局談議は一切なし。次にマイクを握った鳩山由紀夫元首相はけげんな顔でこう語った。
「もっと激しいことをおっしゃると思ったが、私に譲ってくださったのか。政策が見えぬ中、増税話を出されても『一体何に使うんだ』と思うのは当然。そこをはっきり政府に申し上げる責務がある。棚上げみたいな話もあるが、どちらが正しいか、正々堂々と国民に示すのが政権与党の責任ではないか!」

【産経新聞】



もし野田降ろしが加速されれば野田首相は伝家の宝刀を抜いてくるはずです。それが首相の権利であり、野田首相の覚悟を世に示すことになるからです。
by kura0412 | 2012-06-13 10:50 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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