日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

輿石幹事長が最優先に考えるは党を割らないこと、しかし野田首相は?

消費税政局・遠のいた?解散総選挙

文字通り「一寸先は闇」の政局だが、どうやら衆議院の解散・総選挙は遠のきそうな気配である。
さまざまな思惑が重層する複雑な状況だが、与党も野党も、いま総選挙をすれば、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会などにみすみす漁夫の利を収めさせるだけだという厭戦(えんせん)気分が出始めている。来年夏の衆参ダブル選挙でいいという輿石東民主党幹事長の掲げたアドバルーンが現実味を帯びてきた。

輿石発言について「首相の解散権を侵すもの」という批判が民主党内部からも出ているが、あまりにもそれは皮相な見方にすぎる。
輿石発言をニュースで聞いたとき、思わず私はうなった。政局でこれほど深い意味のある発言をする政治家が現存している、それも民主党にいたことに驚いたのである。
この発言には二つの意味が込められていると思った。(1)小沢一郎氏と解散に怯(おび)えている小沢グループの若手議員に、選挙は年内にはありませんよとメッセージを送る(2)ただちに解散総選挙に追い込むという自民・公明の野党側に、話し合い解散の可能性を否定してみせた―のではないかと考えた。後日、輿石氏は党幹部に(1)を発言の真意として電話で伝えている。

輿石氏の基本的立場は党を分裂させないことにある。
その上で野田首相と小沢氏の間を取り持ち、首相が政治生命をかけるとしている消費税引き上げを実現させる、という姿勢だ。そのような芸当が可能かどうかはわからぬが、輿石氏が幹事長ポストにいることでかろうじて民主党は分裂の事態に至っていないのである。小沢裁判の控訴決定の前に輿石氏が小沢氏の「党員資格停止」の処分解除に強引に踏み切ったのも、小沢氏らを離反させないための配慮だ。

消費税法案に反対の姿勢を示している小沢氏だが、3カ月ほど前に私にこう語ったことがある。
「消費税を10%にしなければいけないと日本で最初に言ったのはぼくなんだよ」。この発言は小沢氏は何が何でも消費税反対というわけではないことを示唆しているように思う。消費税引き上げの前に、国民との約束、すなわち次の総選挙までは消費税増税はしないという約束を破ることについて何の説明もしていないのは、おかしい、ということなのだろう。だとすれば、妥協の余地はある。おそらく輿石幹事長は絹糸のように細い妥協の可能性を探っているのだ。
そのための「条件」として今年いっぱいは解散しないことを考えているのではないだろうか。解散権は首相にあるわけだから、輿石発言は、当然、野田首相と相談の上でのことだと考えるべきだ。

「控訴」で引き続き被告人という立場の小沢氏が取りうる選択の幅はそれほど広くない。「被告」の身で党を割ろうにも、それほどには同調者が見込めない。さりとて、大阪維新の会との連携も難しいとみられるからだ。橋下大阪市長が連携を模索する石原慎太郎東京都知事は、石原新党を立ち上げるつもりもなく、また橋下氏から維新の会の党首を打診されたが断ったといわれている。政策で一致しないところがあるほか、石原知事は小沢氏や竹中平蔵氏とつながりを持つ橋下氏に、この二人とは組めないと異を唱えたようだ。

民主党が党内固めのために年内解散を見送るようなら、自民党の谷垣執行部は戦略の見直しが迫られる。あくまで「解散・総選挙に追い込む」という基本戦略を変更していないからである。
自民党全体としては、いま総選挙になっても自民党が勝てるという保証は何もないし、ただ橋下勝利のお膳立てをしてやるだけではないかと考える向きが多い。300小選挙区のうちまだ候補者が決まっていない選挙区が数十あるといわれている。解散・総選挙に追い込むことができなければ、谷垣総裁の進退問題に発展する可能性が大きい。少なくとも9月の総裁公選で再選をめざすことは不可能になるだろう。

今後の問題点は二つ。
6月21日の通常国会閉幕時に野田内閣不信任決議案を自民党等野党が提出するかどうか。もう一つは参議院で問責決議が可決された田中直紀防衛相と前田武志国交相の2閣僚を更迭しないで審議を促進できるかどうかである。

野田、谷垣両氏が極秘会談までして可能性を探った話し合い解散はほとんどあり得ない状況になった。
野田政権が何もできないまま退陣に追い込まれるという事態も十分考えられるが、その場合は国際社会の日本を見る目は一段と厳しさを増すだろう。日銀の国債保有高が、流通している貨幣の総量を上回っているという日本の状況は、第2のギリシャになってもおかしくないことを意味しているのである。

【田勢康弘・愛しき日本】



輿石幹事長が1番に考えるのは党を割らないこと。しかし、野田首相がそれよりも消費税増税実現を優先して考えていると、政局の行くへは全く分からなくなります。
by kura0412 | 2012-05-21 15:55 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧