日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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薬価引き下げがないと総売上高で6.9%増

11年医薬品売上高、トップはアリセプト

医薬品市場調査会社のIMSジャパンがこのほどまとめた2011年の市場統計によると、エーザイのアルツハイマー型認知症治療薬アリセプトが1442億円(前年比14.9%増)を売り上げ、初めて国内医療用医薬品の年間売上高のトップとなった。
同薬は昨年1-3月に、四半期ベースでトップに立って以降、4四半期連続でトップを維持。昨年は約10年ぶりにアルツハイマー型認知症の新薬4製品が相次いで発売された。さらに11月には、アリセプトに後発医薬品が参入したものの、10-12月も16.3%増となり、年間で2ケタを超える伸長だった。

このほか、年間売上高が1000億円を超えたのは、
▽武田薬品工業の高血圧症治療薬ブロプレス、1288億円(9.1%減)
▽ノバルティスファーマの高血圧症治療薬ディオバン、1201億円(10.6%減)
▽アステラス製薬の高脂血症治療薬リピトール、1090億円(0.5%減)だった。

薬効別ランキングでは、アリセプトを含む中枢神経系用剤が2759億円(15.2%増)で10位となり、トップ10入りを果たした。
アリセプトと同じコリンエステラーゼ阻害薬で、昨年3月に発売された武田のレミニールは22億円、唯一のパッチ剤として7月に発売された小野薬品工業のリバスタッチは8億円、ノバルティスのイクセロン(リバスタッチと同一成分)は6億円を売り上げた。また、アリセプトと異なる作用機序を持つ、6月発売の第一三共のNMDA受容体拮抗薬メマリーは65億円で、4製品で最も高い売上高となった。

薬効別ランキングトップのレニン-アンジオテンシン系作用薬(高血圧症治療薬)では、ブロプレス、ディオバンがともに売り上げを減少させる一方で、武田のユニシア配合(ブロプレスとアムロジピン)が166億円(721.0%増)を売り上げるなど、配合剤が大幅に売り上げを伸ばした。

また、上位10薬効のうち、前年比16.7%増と最も成長率が高かった6位の糖尿病治療薬の中では、MSDのDPP-4阻害薬ジャヌビアが527億円(330.7%増)と大幅に伸長し、同治療薬の中で前年9位からトップに立った。
一方、前年トップだった武田のインスリン抵抗性改善薬アクトスは416億円(23.6%減)と2ケタの減少だった。

■国内医療用医薬品市場は7%の伸長
11年の国内医療用医薬品市場の総売上高(薬価ベース)は、薬価改定による薬価の引き下げがなかったため、9兆4816億円(6.9%増)と伸長した。
市場別では、病院市場(病床100床以上)が3兆7017億円(6.0%増)、開業医市場(病床100床未満)が2兆2940億円(6.6%増)、薬局その他市場(主に調剤薬局)が3兆4858億円(8.0%増)と、いずれの市場も増加した。

【キャリアブレイン】




ここにメス入れないで歯科をいじめてどうなるのでしょうか。
また、薬価引き下げがないと総売上高で6.9%増となることが分かりました。
by kura0412 | 2012-02-20 17:15 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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