日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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来年度概算要求基準を閣議決定

来年度概算要求基準を閣議決定- 特別枠に7000億円

政府は9月20日、来年度予算の概算要求基準を閣議決定した。
8月に閣議決定した「中期財政フレーム」に沿って、一般会計全体の歳出額を71兆円に抑える一方、国内の経済社会を再生するための特別枠として、「日本再生重点化措置」を設定し、7000億円程度を充てる。
その財源は各省庁からの要求額を、今年度当初予算ベースから一律10%削減して捻出するが、医療などの社会保障費や、人件費などは一律削減の対象外にする。また、高齢化などに伴う社会保障費の自然増に、各省庁の削減分の一部を割り当てる。各省庁は、来年度概算要求を月末までに提出する。

安住淳財務相は、同日閣議後の会見で、めりはりの利いた予算編成に取り組む考えを示した。
特別枠の対象となるのは、
▽新しい科学技術やエネルギーなどの成長基盤の強化
▽スポーツを含む教育・雇用などの人材育成
▽新たな沖縄振興政策を含む地域活性化
▽安心・安全社会の実現-の4分野。
各省庁は対象分野の予算を、今年度からの削減額の1.5倍まで要求できる。厚生労働省が要求できる特別枠の予算は最高1059億円程度。

各省庁からの特別枠の要求額が適切かどうかは、政府が新たに設置する「予算編成に関する政府・与党会議」で議論し、首相が最終判断する。同会議には、官房長官や財務相などの関係閣僚が加わる見通しだ。また同会議の下に副大臣級のメンバーで実務者会合を設置し、各省庁からのヒアリングを10月以降に開始する。

小宮山厚労相「福祉の人材確保など要求したい」
小宮山洋子厚労相は同日の閣議後の記者会見で、来年度予算の概算要求基準で社会保障費の自然増分の確保が認められたのを受け、「厚労行政を進める上で大きな力になる。この基準を踏まえ、厚労行政を取り巻く諸課題にしっかり対応して、ニーズに即応しためりはりのある要求を行っていきたい」と意欲を示した。
日本再生重点化措置については、「福祉の人材確保などが入ると思っているので、個別にしっかり要求していきたい」と述べた。

【キャリアイレブン】



自然増分まで引き剥がすことはなくなりました。
果たして改定に対しての基本的な考え方はどうなるのでしょうか。この1週間が大きな山です。
by kura0412 | 2011-09-21 16:36 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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