日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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今度は「加算・減算制度」が遡上に

加算・減算制度、13年度導入に向け議論- 厚労省検討会

厚生労働省の「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」(座長=多田羅浩三・日本公衆衛生協会理事長)は8月29日に会合を開き、各保険者の後期高齢者支援金の支払額を、特定健診や特定保健指導の実施状況などに応じて加減算する「加算・減算制度」について意見交換した。来年度早々にも同検討会で結論を出し、同省は2013年度の導入に向けて、必要なシステム改修に着手したい考え。

現行の「高齢者の医療の確保に関する法律」では、特定健診・特定保健指導の実施率や、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者の減少率により、各保険者が支払う後期高齢者支援金額を最大で10%まで加算・減算できることになっている。保険者にインセンティブやペナルティーを与えることで特定健診の実施率などを向上させ、国民の生活習慣病予防につなげることが狙い。同省は、加算・減算制度を13年度から実際に導入する方針だが、具体的な運用手法は決まっていないため、同検討会で議論することになった。

意見交換で、委員からは「特定健診の実施率の向上で、どれほど(生活習慣病予防に)効果があるのか、明確なエビデンスを示すべき」「小規模と大規模の保険者を同列で考えることには疑問を感じる」など、批判的な意見が多く上がった。これに対し、多田羅座長は「法律として既に制定されて、社会がその方向で動いている。その動きに沿って、この検討会も制度の実施に向けた中身について議論するという前提で(意見交換を)お願いしたい」と要望。次回以降の会合でも、加算・減算制度の導入に向けて議論することになった。

■看護師の保健指導、実施可能期間の延長で合意
また会合では、看護師が特定保健指導を行うことができる期間を17年度まで延長することで合意した。これを受けて同省は、今秋にも省令を改正する方針。
現行の省令では、医師、保健師、管理栄養士の3職種に加え、12年度までの経過措置として、保険者が実施する生活習慣病予防に関する教育業務などに従事した経験が1年以上ある「保健指導に関する一定の実務の経験を有する看護師」も、特定保健指導を行えるとしている。
ただ、特定保健指導の一定割合を看護師が担っているため、12年度に経過措置が終わると、特定保健指導の実施者を十分には確保できない可能性があった。

【キャリアブレイン】



まだその内容を詳しく検討していませんが、この検討会に委員もいない歯科はどんな影響があるのでしょうか。
歯科口腔保健法をテコにして、総合的な歯科健診についてのデザインを描く必要があるようです。
by kura0412 | 2011-08-30 16:48 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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