日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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看護協会はW改定へ具体的項目の要望

訪問看護やチーム医療の評価など重点要望- 来年度改定で日看協

日本看護協会(日看協、久常節子会長)は5月26日、来年度の診療報酬改定に関する要望書を厚生労働省保険局に提出した。要望書では、在宅医療や看取りを支える訪問看護の充実やチーム医療への評価などを求めている。一方、訪問看護推進連携会議(日看協・日本訪問看護振興財団・全国訪問看護事業協会)も同日、同省老健局に来年度の介護報酬改定に関する要望書を提出した。
日看協の要望書では、看護職の労働環境の改善に向け、現在、年間1800時間の労働時間を基準に算出されている看護要員数の算出方法について、出産前後の休業や育児休暇など、法令で定められた休暇の取得を前提に算出することを、入院基本料の施設基準の要件にするよう提言した。
また、週4日以上の訪問看護の対象を拡大するため、重症者管理加算の算定対象者について、基本療養費の週3日の算定回数制限を撤廃するよう要望。さらに、診療報酬における訪問看護の24時間体制の評価について、「24時間対応体制加算」に一本化するとともに、評価の引き上げも求めた。

■糖尿病ケアや生活機能維持の連携で加算新設を
チーム医療については、多職種の連携による患者ケアに対して、診療報酬上の新たな評価を求めている。認知症の分野で専門性の高い看護師を一般病棟に配置し、多職種で認知症患者のケアを提供した場合に算定できる「認知症患者管理加算」(仮称)の新設を求めたほか、糖尿病治療で合併症予防などを行うチームの連携体制を評価する「糖尿病チームケア加算」(同)の創設も提言した。また、廃用症候群の予防や摂食・嚥下機能訓練など、慢性期入院医療における患者の生活機能維持のためのチーム医療を評価する「生活機能維持チーム加算」(同)の新設も要望した。
一方、昨年度の診療報酬改定で新設された「呼吸ケアチーム加算」については、人工呼吸器の離脱が困難な維持期の患者に対する継続的なケアでも算定できるよう、入院日数制限など要件の緩和を提言。また、同様に「15対1」と「20対1」が新設された医師事務作業補助体制加算(医療クラーク加算)に関しては、医師以外の医療従事者の事務作業補助でも算定できるよう求めた。
 さらに、効率的な小児救急医療体制を整備するため、昨年度の改定で創設された「院内トリアージ加算」については、成人の救急医療への評価も必要とし、事前に院内で定められた指針に沿って看護師がトリアージを行った場合に算定できる「救急患者院内トリアージ加算」(仮称)新設の必要性も示した。

■居宅療養管理指導の算定要件見直しなどを要求
一方、訪問看護推進連携会議の要望書では、看護職員による居宅療養管理指導の算定要件の見直しが必要と提言。具体的には、▽医療機関と同様、訪問看護ステーションもみなし指定で居宅療養管理指導を実施できる▽定期的に通院している患者に対する算定制限の撤廃▽「介護保険サービスの提供が開始されてから2か月間に1回限り」という要件を見直し、月2回までの算定を可能とする▽ケアマネジャーから利用者のケアプラン作成に関する要請があった場合、主治医意見書にチェックがない場合でも算定可能とする‐といった見直しが必要としている。また、ターミナルケア加算の算定要件の見直しと評価の引き上げや、療養通所介護の評価の引き上げ、入浴介助加算の創設なども求めている。
このほか、訪問看護ステーションにおける衛生材料などの保管に関する運用ルールの整備や、看護職員が24時間対応の定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービス全体を統括し、スーパーバイザーの役割を担う仕組みの整備なども要求している。

【キャリアブレイン】



日医からのW改定見送り方針の行方が不透明の中、看護協会は具体的な改善項目を出して改定への要望を行いました。改定実施への結論は後回ししても、日歯も早い段階での要望も一考かもしまれません。
by kura0412 | 2011-05-28 09:56 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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