日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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「被災事業所の社会保険料を免除へ」

被災事業所の社会保険料を免除へ 負担軽減狙い政府方針

政府、民主党は14日までに、東日本大震災で被災した事業所を対象に、健康保険や厚生年金などの社会保険料の負担を最長で1年間、免除する方針を固めた。健康保険法などの関連法を一括改正する特別措置法案に盛り込み、今国会に提出して早期成立を目指す。

免除の対象は、災害救助法が適用された宮城や福島など9県にある事業所で(1)工場の休業などで従業員の半数以上に給与を支払えていない(2)保険料の算定基準となる「標準報酬月額」の下限(健康保険で月6万3千円、厚生年金で10万1千円)未満の給与しか払われていない―のいずれかに該当するケースとなる見込み。
被災地の企業の経営再建には時間がかかるとみられることから、政府は免除による負担軽減が必要と判断した。青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県にある被災企業については、社会保険料の支払いの猶予を既に決めている。
健康保険と厚生年金、雇用保険の保険料は、支払いの難しい事業所に対し、最長で来年2月分の保険料まで支払いを免除する。従業員負担も免除する。
子ども手当の拠出金については、つなぎ法の期限である9月まで事業主負担を免除。10月以降については、新たな法律が整備され次第、免除を継続する方針だ。
被災者本人について政府は、医療費の窓口負担や介護保険サービスの利用料、保険料などの猶予、免除を既に決めており、その分を国費で負担する方針。

【共同通信】




他の報道では、これに費やす国庫負担は数百億円とのことです。
by kura0412 | 2011-04-14 16:43 | 医療政策全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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