がれき処理は復旧の大きな課題

東日本大震災1カ月 がれきも課題も山積

国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した東日本大震災は11日、発生から1カ月を迎えた。死者・行方不明者は計2万7000人以上で、不明者の捜索活動は依然難航。福島第一原発の事故も予断を許さない状況が続く。復興を祈り、全国から伸びる支援の手をがれきの山が阻む。地盤沈下した港町は将来像が描けない。日常を取り戻せる日はいつになるのか。

街を覆うがれきの山は、復興に向けた作業の大きな障壁になっている。

処分に三年と三千億円以上を要した阪神大震災(一九九五年)を量、費用ともに大きく上回るとみられ、除去はなかなか進まない。他人にはごみでも本人には貴重な財産かもしれない。自治体はごみをいったん集める場所の確保や、所有者の意思確認に頭を痛めている。
宮城県気仙沼市が、がれきの「仮置き場」に決めた下水道施設横の空き地。自衛隊や業者のトラックが次々と大量のがれきを運んで来ては積む。市の担当者は「ここも四月中には満杯になる」とため息をついた。
早急にがれきを撤去してまずは車や人の通行を確保するため、仮置き場に運んで一時保管。その後、分別して、焼却や埋め立て、リサイクルする方針だ。
推計では市内のがれき量は計二百二十六万トン。震災翌日からこれまでに運び込めたのは四万トンにすぎない。市が確保できた五カ所の仮置き場では「全然足りない」(担当者)。
市街地には津波に流された自動車が一万台あるとみられるが、勝手に処分はできない。一時保管し、本人の同意を得る必要がある。
市の担当者は「東北地方は港町が多く、平野部は狭い。仮置き場不足はどこの自治体も共通の悩みだろう」と話す。

がれきの中には、遺体や、思い出の品々も大量にある。岩手県釜石市の担当者は「ご遺体を傷つけるわけにはいかないし、アルバムなど個人にとって価値のある物は回収してあげたい。時間がかかるのはやむを得ない」と話す。

宮城県亘理町は、がれきや家屋を撤去する目印として、三色の旗を被災者に配っている。赤は「建物も周辺のがれき」も撤去してほしい、黄は「がれきのみ」、緑は「自分で片付けるから、触らないで」のサインだ。
がれきの量は、町から出る廃棄物の百年分ともいわれる約百二十七万トン。被災者の意思が事前に確認できていれば、スムーズに撤去作業ができる。
同町荒浜で鮮魚店をしていた菊池康さん(53)は、ほとんどに「撤去」を示す赤を張ったが、軽トラックだけは「触らないで」の緑にした。
地震で家はがれきに埋もれ、軽トラックも海水を浴びて使い物にならない。だが、積んである保冷機能付きショーケースだけは、取っておこうと決めた。半世紀前に行商を始めた亡き父から引き継いだものだ。「こいつと共にいつか再び商売をする」と誓ったからだ。

国は、自治体の負担を軽減するため、がれきの処理はすべて国費を投入する方針だ。

環境省によると、阪神大震災時のがれきの処理量は、約千四百五十万トン。今回のがれき量の推計は、宮城県約千六百万トン、岩手県約六百万トン、福島県約二百九十万トンの計約二千四百九十万トンで、二倍近い。自動車や船舶などは含まれず、さらに処理の長期化や財政負担増が予想される。
宮城県は一年以内に仮置き場に撤去し、その後二年以内にすべて処分する方針。岩手県も本年度中に撤去を終え、三年から五年かけて処分を予定。ただ撤去を担当する自治体の担当者は「この量と手間を考えると、一年での撤去なんてとても無理」と話している。
福島県は「福島第一原発の問題で入れない地域もあり、現時点で処分時期は決められない」と言う。

【東京新聞】



がれきの処理は災害復旧の大きな課題の一つです。
この報道によれば、処理の費用を面倒みてくるとので財政的な問題はないようですが、膨大な量を集める集積場の確保、その分別、処理方法など解決する課題は多きようです。
この処理だけでも数年は要するかもしれず、これだけでも息の長い対応が必要です。
by kura0412 | 2011-04-11 17:00 | 地震 | Comments(0)

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