身元確認に

福島原発事故、捜索阻む 遺体多数が未発見か 

福島第1原発から30キロ圏内が避難指示や屋内退避の対象となったため、福島県内の被災地の捜索活動が難航している。
東日本大震災で24日までに判明した福島県内の死者数は、同様に大きな津波被害があった宮城、岩手両県よりは少なく、全体の8%ほどだが、自衛隊関係者は「実際は多くの遺体が未発見のまま放置されている可能性がある」と指摘。不明者の家族も焦りを募らせている。

自衛隊関係者によると、地震発生後、他県と同様に福島にも部隊が向かったが、原発事故が判明し、政府から一定区域の避難指示が出ると住民の避難支援の活動が中心に。20キロ圏内の病院などから寝たきりの患者ら計128人を救助するなど対応に追われたという。
自衛隊関係者は「どうしても行方不明者の捜索が後回しになり、さらに立ち入り禁止区域も拡大していった」と、当時の状況を説明。別の関係者も「防護服での捜索は動きにくく、指示圏内に多くの人員投入は不可能」と指摘している。
一部地域が屋内退避区域となっている福島県いわき市の新聞販売店従業員伊藤由喜雄さん(55)は「津波被害に遭った親類夫婦と連絡が取れない。捜索が進んでいないと聞いており、歯がゆい思い。自分で捜しに行きたいくらいだ」と話す。

警察庁によると、24日正午現在で死者9700人、行方不明者1万6501人の計2万6201人となっている。
被害の大きい東北3県の死者は宮城5889人、岩手2939人、福島814人。行方不明者は宮城6675人、岩手4947人、福島4875人となっている。
この3県では約9260体の検視が終わり、約6140体の身元を確認、うち約5700体が遺族に引き渡された。
また茨城県南部で24日午前、震度5弱の地震があった。

【共同通信】


500遺体身元確認=被災3県で、151人遺族らに-警察庁

東日本大震災で、警察庁は13日までに岩手、宮城、福島各県で収容した犠牲者約1600人の遺体のうち、約500体の身元を特定したと14日、発表した。151体は遺族らへ引き渡したが、近親者が被災するなどして引き取る余裕がないケースも相当数に上るとみられる。
警察当局は、被災地で発見された遺体を学校の体育館や自治体の施設などに収容。刑事調査官(検視官)ら約1000人を動員し、身元の確認などをした上で遺族らに引き渡している。

ただ、本人と確認する近親者がいなかったり、証明書などの資料がなかったりする場合は、身元特定作業が難航。遺体収容数の増加に伴って作業が長期化することも考えられるため、同庁は「態勢を増強するなどして、万全を期したい」としている。

【時事ドットコム】



遺体を捜索すること難しさに加え、所持品が少ない為に身元特定も難航しているようです。
こうゆう時こそ歯科検死が有効なのですが、その資料となるカルテも流失している場合も多いようです。今後の課題となりそうです。
by kura0412 | 2011-03-25 09:38 | 地震

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412