被災地は医療資材も不足に

「前線では医療資材、物資が完全に不足」- 眞野・宮城県病薬副会長

日本病院薬剤師会(日病薬)は3月17日、東日本大震災後の医薬品の供給状況について、宮城、岩手、秋田、山形の4県の病院薬剤師会会長や副会長から寄せられたメールの内容を公表した。眞野成康・宮城県病薬副会長(東北大病院)は15日付のメールで、「前線では医薬品を含む医療資材、物資が完全に不足している」と報告している。

眞野副会長は、医薬品の供給体制が不安定かつ不十分なのは、運送における燃料不足が主な原因と指摘。さらに、「仙台の卸の倉庫は壊滅的な打撃を受けているが、それでも崩れた医薬品の山からかき集めて自転車で当院まで運んでくれているような状況」と報告している。その上で、「本当であれば、ヘリでも使って必要な医薬品をこちらに運ぶよう手配してほしいところだが、国の縦割り組織は残念ながらそういうところはとても苦手なようだ」としている。
また、医療体制を構築するところまで至っておらず、東北大病院が前線の石巻赤十字病院や気仙沼市立病院と連携して構築を進めており、東北大病院から毎日、数十人規模の医療チームを前線に派遣しているという。
さらに、断水の影響から透析患者が危険な状態にあり、東北大病院を含む県内数か所ですべての患者を引き受けている状況で、関連薬剤も不足しているという。今後については、避難中の人々へのケアが重要になるとした上で、経口抗菌剤や降圧剤などが必要になるとの見通しを示した。
さらに、16日付のメールでは、避難所で対応に当たっている薬剤師からの報告を受け、通信が遮断されている影響から、厚生労働省の事務連絡を現場が把握できない状況にあり、「避難所の被災者の病状の悪化に一役買っていることは間違いない上、トリアージに対応している拠点病院の薬剤師業務量を増大させているようだ」と指摘。また、降圧薬、プレドニン(ステロイド剤)、血糖測定器などが必要としている。
 このほか、東北大病院への医薬品の供給については、16日時点でも不安定としており、「通常に比べて50%以下しか入って来ない状況」としている。

■岩手、「納入状況は満足のいくものでない」
また、工藤賢三・岩手県病薬会長(岩手医科大附属病院)は「三陸沿岸はかなりひどい状況」とした上で、岩手県立の山田病院、大槌病院、高田病院は「被災による病院機能停止で診療ができない状態」、岩手県立の大船渡病院、釜石病院、宮古病院は「何とか医薬品などの供給を受けて診療を行っているようだ」と報告。
 医薬品の流通状況については、ガソリンや軽油の不足による物流の停滞で、不足している状態が続いており、「少しずつは改善しているようだが、欠品が続き、納入状況は決して満足のいけるものではない」としている。

■秋田は「若干の遅配」、山形は「不足」
菅原信幸・秋田県病薬会長(飯川病院)は16日付のメールで、秋田県の現状について「各病院の被害はなかった」と報告した。医薬品の供給状況については、「現段階では若干の遅配はあるが、特に入手困難な状況ではない」ものの、包帯やマスクなどの衛生材料は不足しているという。また、ガソリン不足が深刻になりつつあるとしており、「今後の物流に大きく影響してくると思われる」とした。
このほか、白石正・山形県病薬会長(山形大医学部附属病院)は16日付のメールで、「山形県内は大きな被害は出ていないが、福島方面から山形へ避難する人が多くなっている」ことを明らかにした上で、ガソリン不足の影響を受け、医薬品、医療材料が不足していると報告した。

【キャリアブレイン】



物資不足の根源はガソリン不足にあるようです。衛生状態も悪いはずです。食料、燃料と共に、医療資材の供給の一刻も早く改善すること願っています。
by kura0412 | 2011-03-18 09:12 | 地震 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

以前の記事

2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

健康・医療
政治・経済

画像一覧