いくら菅首相が低頭しても

衆院3分の2へ首相平身低頭、社民と危険な復縁

菅首相は6日、社民党と政策課題によっては連携する「部分連合」にかじを切った。
しかし、鳩山前政権崩壊の要因となった外交・安全保障政策をめぐる食い違いを棚上げしてまで社民党に協力を求める姿勢には、民主党内からも「政権維持が自己目的化している」と冷めた声が出ている。

◆「罷免後初めて」
にこやかに握手を交わそうとする菅首相に、社民党の福島党首は冷めた表情でこう応じた。
「罷免された後、初めてここに来ました」
6日、首相官邸で開かれた首相と福島氏の党首会談。福島氏は冒頭から、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題を巡り、5月に鳩山前首相から消費者相を罷免されたことを持ち出した。
それでも、首相は「2010年度補正予算に賛同していただいてありがとうございます」と頭を下げた。社民党が重視する労働者派遣法改正案にも自ら触れ、「(通常国会で)成立を期す。お互いによく協議しましょう」と低姿勢を貫いた。
同席した社民党幹部は、会談の様子をこう語った。
「首相は平身低頭だった。民主と社民のどっちが多数か分からないほどだった」

◆内閣支持20%台
菅政権は臨時国会で公明党など野党との連携構築に失敗し、自公両党などは参院で仙谷官房長官と馬淵国土交通相の問責決議を可決した。内閣支持率が20%台にまで下落し、政権末期と指摘される首相は、補正予算に賛成し、仙谷氏らの問責決議に反対した社民党との連携が政権運営に不可欠な状況に追い込まれていた。
同党の取り込みは、社民党と連携して政権内で発言力強化を狙う国民新党の亀井代表のほか、首相と距離を置く鳩山前首相グループの松野頼久前官房副長官らも、首相に進言していた。小沢一郎元代表も前向きだった。与党内のこうした声も、首相の決断を後押ししたようだ。
通常国会で11年度予算関連法案が参院で否決された場合、衆院の3分の2の多数で再可決しないと成立しないという事情もあった。
衆院では、慣例で投票しない横路議長を除くと、再可決に必要な議席は319議席。現在311議席を持つ与党会派は社民党の6議席に加え、無所属議員らの協力を仰げば、法案を成立させるめどが立つ。首相が財政再建路線で軌を一にするたちあがれ日本の与謝野共同代表と会談したのも、「与謝野氏とならば連携可能だ」(政府筋)とみたからとされる。

◆統一選の皮算用
社民党には、民主党との連携は統一地方選に向けた実績作りになるとの思惑がある。社民党幹部は「来春に予算案や労働者派遣法改正案などが成立すれば、『民主党に政策をのませた』とアピールできる」と皮算用する。
首相は将来的には統一会派結成や、連立復帰にも期待を寄せているとみられる。実際、首相周辺は「まずは民主、国民新、社民の3党で足元を固めようということだ」と語る。
ただ、民主党は野党時代、自公政権が「3分の2」で再可決を行うことに猛反発し、当時幹事長だった鳩山氏が「暴挙」と批判したこともある。過去の行動との整合性を問われるのは避けられそうにない。
国民新党、社民党との連携でも参院の過半数には届かない。首相は6日に記者会見で他党との連携になお意欲を見せたが確たる見通しは立たない。
そうした中、衆院の「3分の2」を優先する戦略は少数政党に政権の命脈を握られる危険も伴う。首相の足元を見透かすかのように、亀井氏は6日夜、BSフジの番組で注文をつけた。
「足し算だけで政治をやるのは無理だ。誠心誠意がないといけない。民主党の都合だけで国民新と社民が黙ってついて行くことはあり得ない」

◆衆参両院の会派構成
衆院(定数480・議長を除く「再可決」ラインは319)
民主党・無所属クラブ307▽国民新党・新党日本4▽社民党・市民連合6
(3会派計317)
自民党・無所属の会117▽公明党21▽共産党9▽みんなの党5▽たちあがれ日本3▽国益と国民の生活を守る会2▽無所属5▽欠員1

参院(定数242・議長を除く過半数は121)
民主党・新緑風会106▽国民新党3▽社民党・護憲連合4(3会派計113)
自民党83▽公明党19▽みんなの党11▽共産党6▽たちあがれ日本・新党改革5▽無所属5

【YOMIURI ONLINE】



理念も整合性もない数合わせの民主、社民の両党がこのままの状態で再び連係を深めれば、更に支持率低下は必至です。したがって、いくらイラ菅が自分を抑えて低頭しても、部分的にはあっても親密な連係は難しいと思います。
by kura0412 | 2010-12-07 11:56 | 政治 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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ミラーを片手に歯科医師の本音

回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。

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