日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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医・歯学部の基礎講座統合

岩手医大、医・歯学部の基礎講座統合、垣根なく医師育成

岩手医大は29日、教育や研究を学部間で連携して取り組むため、来春から医学部と歯学部の基礎講座を統合すると発表した。
薬学部の基礎講座も数年以内に統合する。また、2013年に大学院薬学研究科を開設して、医歯薬統合大学院を設置する方針だ。

同大によると、基礎講座のうち、医学部の解剖学や生化学、法医学など8講座と、歯学部の口腔こうくう機能構造学など2講座を、9統合基礎講座に再編する。来年度の入学生から実施する。
この統合は、疾病が複雑多岐になり、臨床現場でチーム医療が重視されてきたのに応じて、学生のうちから専門外にも関心を高めて、疾患を個別にではなく全身で診られる基礎を学ばせる狙い。

文部科学省医学教育課は「全身医療教育として、時代の流れに合ったユニークな取り組み」としている。
来年4月に教育や研究施設が矢巾キャンパスに移転する際、学部ごとに配置せず、同系統の講座は同じ建物やフロアに集める。また、医歯薬統合大学院に関しても、横断的な教育や研究体制の確立を目指す。
会見した小川彰学長は、「大学の大きさが中等度という規模を活用し、教育や研究を垣根をなくして連携できれば、様々な疾患に対応できる医師・歯科医師が育つ」と話した。

【読売新聞】



色々な意味でこの試みの結果に注目します。
by kura0412 | 2010-12-04 10:23 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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