これからの日本の歯科医療を憂う事態に

私立歯科大の6割超が定員割れ

全国17の私立歯科大や歯学部のうち、6割超が今年の入試で「定員割れ」になったことが4月27日、日本私立歯科大学協会のまとめで分かった。同協会では、私立歯科大や歯学部の志願者・入学者数の減少によって、次世代の歯科医の育成が困難になると危機感を強めている。

17の私立歯科大や歯学部のうち、入学者数が定員を下回ったのは11大学・学部(64.7%)で、入学者数と定員が同じなのが5大学・学部。入学者数が定員を上回ったのは昭和大歯学部のみだった。
 定員割れの11大学・学部のうち、奥羽大歯学部では定員96人に対し、入学者数は3分の1の32人にとどまった。松本歯科大の入学者数も35人と、定員(80人)の半分を下回った。また、北海道医療大歯学部の入学者は、定員(96人)の半分の48人だった。全国17大学・学部の合計では、定員1891人に対し入学者は1489人。昨年と比べると定員は13人、入学者は213人減った。

歯科大・歯学部への入学者が減少している要因として同協会では、▽歯科医が過剰で、歯科医の多くがワーキング・プアだという根拠なき誤った情報が流布している▽国による国家試験合格率の調整で合格者が減少し、受験生らが卒業後の進路に不安を抱いている▽経済状況が悪化する中、高額な学費負担が志望をためらわせている-などを挙げている。
同協会では「このような状態が続けば、わが国の歯科医療制度の維持、増進に悪影響を及ぼす」などと指摘。国や大学、日本歯科医師会などの歯科界全体で早急に取り組むべき問題であるとの認識を示している。

【キャリアブレイン 】



著しく減少した昨年度より更に入学者が減ったようです。こらからの日本の歯科医療を憂う事態です。
恐らく、現在の歯科界全体の経営、また、社会全体の経営状況を考えると、少なくてもこの状況が反転する材料はありません。
この状況の改善は、次代への現在、歯科界に属する人間全ての責務です。
Commented by 累卵 at 2010-04-28 13:01 x
【歯科医師の質に不安あり】累卵・60代(2010年4月28日)
あらたにす http://allatanys.jp/U001/index.html
 昨年度に続き、今春も全国17の私立歯学部のうち6割強が定員割れとの報道です。17大学・学部の合計で、定員1891人に対し入学者は1489人と定員を2割以上も下回った入学者数です。定員割れの大学では、選抜されることも殆どないなど、質的に一定レベルの入学者を確保できないことが大問題であると思います。
 さらに、「国家試験対策に追われて、実際の歯科医療に携わらないで臨床実習が見学型実習にとどまる傾向もある」との指摘もあります。臨床能力をきちんと身につけるためにも、歯科医師国家試験に臨床技術試験を取り入れることが必要と考えます。
 資質の高い歯科医師を確保する観点からは、歯科医師教育制度などの改革も必要と考えます。具体的には、卒後研修制度の充実と必修化および歯科医師免許更新制度の導入により、資質向上を図って欲しいと思います。
by kura0412 | 2010-04-28 08:31 | 歯科医療政策 | Comments(1)