日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『要介護者8割「食事中むせた」』

要介護者8割「食事中むせた」

要介護者の8割が食事中にむせた経験がある-。
日清オイリオ(東京都中央区)が高齢者を在宅介護している人に行った介護食に関する調査で、こんな結果が出た。

調査は昨年12月、飲み込む機能が低下している60歳以上の要介護者(要介護度1~3)を在宅で介護し、介護食を介護者本人が作っている100人を対象に実施した。
それによると、食事中でむせるのは、「食事を食べているとき」が49%、「お茶や水、汁物などの水分を飲むとき」が29%で、水分でむせる人も多くいた。介護食を作るときに工夫している点(複数回答)は、食材のかたさ(61%)▽栄養バランス(58%)▽大きさ(53%)-の順で、飲み物のむせ対策である「汁物や飲み物のとろみ」は27%だった。
介護食作りで困っている点(同)は、手間がかかる(57%)▽時間がない(30%)▽適切なかたさや大きさが分からない(26%)-の順に多かった。
和洋女子大学の柳沢幸江教授(健康栄養学類)は「飲み込む機能が低下した人は、お茶や汁物、煮汁などの液状の食べ物は誤嚥(ごえん)を引き起こしやすく、むせの原因になる。汁気の多い料理やお茶に少しとろみをつけることで誤嚥の防止になる」とアドバイスしている。

【msnニュース】



この調査に口腔内の状況が加わったなら更に面白い結果が出るかもしれません。
しかし摂食嚥下に問題がある要介護者がこれだけいるとは、まだまだ手のついていない分野です。
by kura0412 | 2012-01-31 16:31 | 介護 | Comments(0)

「口から食べる」ことが更に重要に

終末期胃ろう「治療差し控えも」…老年医学会

日本老年医学会(理事長・大内尉義(やすよし)東大教授)は28日、高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給について、「治療の差し控えや撤退も選択肢」との見解を示した。
終末期医療に対する同学会の基本的な考え方を示す「立場表明」の改訂版に盛り込まれ、同日の理事会で承認された。

「立場表明」は2001年に策定されたが、その後の実態に即したものにするため、10年ぶりに改訂された。近年、口から食べられない高齢者に胃に管をつないで栄養を送る胃ろうが普及。病後の体力回復などに効果を上げる反面、欧米では一般的でない、認知症末期の寝たきり患者などにも広く装着され、その是非が議論になっている。
改訂版では、胃ろうなどの経管栄養や人工呼吸器の装着に対する見解が初めて盛り込まれた。高齢者に最善の医療を保障する観点からも、「患者本人の尊厳を損なったり、苦痛を増大させたりする可能性があるときには、治療の差し控えや撤退も選択肢」とし、「患者の意思をより明確にするために、事前指示書などの導入も検討すべき」とした。

【読売新聞】



この決定を受けて歯科としてどう対応するのか。「口から食べる」ことが更に重要になってきました。 
by kura0412 | 2012-01-31 11:40 | 歯科 | Comments(0)

点数の〇〇の数字は

今日の中医協で個別改定項目が示されました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021670-att/2r985200000216vl.pdf

在宅診療と従来据え置かれていた基本的な診療項目がありました。果たして点数の〇〇にどんな数字が入るのでしょうか。
by kura0412 | 2012-01-30 17:17 | 歯科医療政策 | Comments(0)

石原・橋下だけならば

<石原都知事>新党構想 大都市3知事会談が焦点に

昨年末に表面化した、東京都の石原慎太郎知事を党首に想定した新党構想が再び動き始めた。
石原氏は27日の記者会見で、新党結成を主導する国民新党の亀井静香代表らとの関係について「いくらでも協力すると合意し、政策について意見のぶつけ合いをした」と述べ、協議を進めていることを明らかにした。次期衆院選をにらみ、知名度の高い「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長らを巻き込めるかが焦点となる。

「国が大事か、都が大事か、いろいろな選択はあるだろう。政治家は必然性があれば一人でもやる」
石原氏は27日の記者会見で、新党結成に伴う都知事辞職の可能性について否定しなかった。その上で「うわさを立てられるのはありがたいような、ありがたくないような。私は一日一日やるだけのことをやっていくだけだ」と述べた。
石原氏をトップとする新党構想は、次期衆院選での生き残り戦略を探る亀井氏が仕掛け人。亀井氏はともに自民党旧安倍派に所属した石原氏の説得を続けており、「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表にも声をかけている。ただし、亀井氏や平沼氏では「選挙の顔」には難しく、広がりにかける弱みがある。
このため、亀井氏には「石原新党」の結成により、橋下氏の参加を促したい思惑がある。石原、橋下両氏や愛知県の大村秀章知事ら知名度のある首長を取り込めば、次期衆院選で新党の存在感が高まるのは確実。石原、橋下両氏は大都市制度のあり方について2月にも意見交換する見通しで、3者会談を新党構想にどうつなげるかがポイントになる。

しかし、橋下氏は亀井氏の姿がちらつく新党構想からは距離を置く。
民意の「既成政党離れ」が加速するなか、次期衆院選では全国の小選挙区から独自候補を擁立する方針。大村氏も27日、記者団に対し、石原氏らとの新党構想について「まだ直接おうかがいしていない」と述べるにとどめた。
石原、亀井、平沼の3氏らが集まった25日の会合では、新党結成の時期として「3月は一つのタイミング」と腹合わせした。ただ、たちあがれ日本が景気対策後の消費増税に賛成するのに対し、亀井氏は反対しており、同党幹部は「すぐに一緒になれるほど簡単じゃない」と漏らす。

野田佳彦首相は27日の衆院本会議で、橋下氏との連携を探る動きについて「改革者として注目するところ大だが、シロアリがたかることがないよう祈ってやまない」と皮肉った。橋下氏は同日、首相発言を受けてこう応じた。
「シロアリに食われないよう、しっかり気をつけます」

【毎日jp】



石原・橋下の二者を軸に地方自治体連合のようなシンプルな形で連携となれば、一大ブームの可能性はありそうです。
by kura0412 | 2012-01-28 16:08 | 政治 | Comments(0)

次期「健康日本21」

喫煙率低下など、たばこで初の目標値- 次の「健康日本21」で明記へ

厚生科学審議会の地域保健健康増進栄養部会(部会長=永井良三・東大大学院教授)は23日、2013年度から始まる次の国民健康づくり運動プラン(健康日本21)に、成人の喫煙率や受動喫煙率の低下など、たばこに関する数値目標を明記することを決めた。
厚生労働省では、12年度に策定する次期がん対策推進基本計画でも目標値を定め、これと併せて生活習慣病の対策を進める方針。同基本計画や健康日本21の中に、喫煙に関する具体的な数値目標が入るのは初めて。今後、次期プランを検討している専門委員会でさらに協議を進め、2月末の部会で目標値を盛り込んだ素案が示される見通しだ。

この日の部会で厚労省は、専門委員会での議論を踏まえた次期プランの骨子案を示し、大筋で了承された。
同案では、非正規雇用の増加など、社会環境の変化に伴う「健康格差の縮小」の実現を基本的な方向として明記。また、引き続き一次予防に重点的に取り組むとともに、合併症の発症など重症化予防にも力を入れる。さらに、健康に無関心な人も含め、互助の考え方に基づく健康増進を目指し、そのための社会環境を整備する方針を打ち出した。
次期プランでは、こうした考え方に基づき、現行の79項目から54項目に再編。その上で、▽健康寿命の延伸と健康格差の縮小▽社会生活を営むために必要な機能の維持・向上▽健康を支え、守るための社会環境の整備―に関する目標をそれぞれ設定する。また、これまでの局長通知から大臣告示に格上げすることで、目標の実効性を高める。

■医療機関の受動喫煙、全面禁煙が目標
喫煙に関しては、生活習慣や社会環境の改善に向け、▽成人の喫煙率を下げる▽未成年者や妊婦の喫煙をなくす▽受動喫煙の割合を減らす―ことを目標として盛り込む。
具体的には、禁煙を望んでいる人がたばこをやめられる環境を整備するため、成人全体の喫煙率から禁煙成功者を除いた割合を目標値として設定。受動喫煙に関しては、医療機関などでの全面禁煙を目指す一方、家庭や飲食店では、受動喫煙の機会があると感じる人の割合を半減させ、その基準値は禁煙成功率を勘案する。
目標値は、月内にも公表される国民健康・栄養調査の結果を基に決まるが、09年の前回調査によると、回答者全体の喫煙率は23.4%で、このうち禁煙を希望する人は34.2%を占めている。

【キャリアブレイン】



この中には、糖尿病、がんなどの9つの目標の中に歯の健康も入っています。そして歯学部大学関係者も委員として加わっています。
by kura0412 | 2012-01-25 09:40 | 医療政策全般 | Comments(0)

自民党がどう変わるかが政局のポイントに

自民党は果たして、「ニュー自民党」に生まれ変われるか

通常国会が明日、開幕する。
本格的な衆参ねじれの通常国会は2008年以降、10年を除いて5年間で4度目だが、「決まらない政治」が常態化した。政治の機能不全による「無力な日本政治」という悲劇的な状況が続いている。「無力政治」克服について、民主党政権と野田首相に言いたいことは山ほどあるが、自民党にも注文がある。
谷垣総裁は1月22日の党大会で、与野党協議拒否と早期総選挙要求を唱え、対決路線を改めて鮮明にした。政党支持率調査で民主党と並び、総選挙をやれば政権奪還可能と算盤を弾く。9月の総裁任期満了を控え、再選戦略も働く。
一方、野党2年5カ月で政党交付金や寄付金ががた減りとなり、総選挙が遅くなるほど、兵糧が尽きるという台所事情も影響している。

総選挙の予測はむずかしいが、「民主党敗北、自民党も勝てず」となる可能性が高い。
与党時代から大きく脱皮した「ニュー自民党」で勝負しなければ、「敵失」以外、勝ち目はなさそうだ。「ニュー自民党」には、新しい基本構想と日本の将来像の提示、人材の大幅入れ替え、それに「無力政治」の克服策の用意が必要だろう。
経験豊富な自民党は自力再生の潜在能力はあるはずだが、発想の転換、痛みを伴う大きな決断が不可避である。
「無力政治」の克服策が欠かせないのは、仮に自民党が政権奪還しても、参議院では86議席の自民党は公明党の19議席と合わせても過半数に17議席、不足し、逆の衆参ねじれとなるからだ。「決まらない政治」が続き、いつまでも「無力政治」の克服が課題となる。

谷垣自民党は対決路線堅持だが、「対決は政党政治の正常な姿」という見方は間違いではない。だが、イデオロギーや政治体制をめぐる対立の時代は終わり、いまや自民党も民主党も大きな政治選択では価値観を共有している。
外交路線、財政の将来像、二院制のあり方、環境やエネルギー問題といった「大きな政治」では不毛の対決を避け、利害調整も含めた政策の各論で与野党が競い合うのが「新しい政党政治」の形ではないか。
「ニュー自民党」が「無力政治」克服の主役を担うなら、代議制民主主義の再生も夢ではない。

http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/378b88f37bf20ea46c2065756d423e5b/
【塩田潮の政治Live】



やはり今後は、自民党がどう変化するかが政局大きな一つのポイントのようです。
by kura0412 | 2012-01-24 10:08 | 政治 | Comments(0)

このまま解散となったとしても

石破 茂 です。

明日から明後日にかけて自民党大会、来週からは通常国会が始まります。
党大会は昨年とは大きく趣向が変わって、ワークショップも終日701号会議室の一部屋のみ、屋台村は駐車場使用問題もあってか今年はやらないことになったそうです。遊び心的なものは一切排して「解散に追い込むべく全力を集中する」との一点に絞った党大会になるのでしょうか。
私は今週いくつかのテレビ番組で、解散だけを声高に叫ぶことには懐疑的であること、消費税増税について民主党が、前回の総選挙での公約に反していることを率直に認めてこれを謝罪し、「税と社会保障の一体改革の素案」について閣議決定をしたならば、自民党は国会においてきちんと審議すべきである旨申し上げました。

どちらも政府・与党がその気になれば今すぐにでもできることです。それをしないままに「協議に応じない自民党が悪い」と責任転嫁をしてみたり、「消費税法案が成立しなければどうなるかわかっているのか」と恫喝する姿勢は極めてアンフェアなものですが、さりとて今審議もしないままに解散に追い込んでも、支持率が低迷したままでは安定過半数の議席は得られず、参議院はどんなに早くも来年の夏までは「逆ねじれ状態」が続きます。
たとえ衆議院で第一党になり、「谷垣総理」の下で政権に復帰してもそれは極めて不安定なものであり、何も物事が進まないということになりかねません。
 
もう一つの懸念は、景気回復や財政再建に向けて何も進まない日本の状況を市場がどのように判断するのか、ということであり、これは決して理屈のみで動くものはありません。
消費税率のアップはあくまで総動員すべき政策のワン・オブ・ゼムでしかないのですが、これだけが取り上げられて論ぜられる状況は決して健全ではありません。
政策全体とそれぞれの実施時期をパッケージで説明しなければ「不景気でデフレの時に消費税を上げるなどもっての外だ」という論に対して説得力を持ちません。

「流石は自民党だ」と国民が評価し、支持率が民主党を大きく上回るようになったときこそが国民の支持のもとに解散に追い込む好機なのではないかと私は考えます。
よしんば総理がそれを拒み、任期満了まで解散を引きずったとしても、それは精々来年八月末の任期満了までのことであり、民主党の大敗と自民党の議席増はさらに確実なものになるでしょう。
税制の他にも、普天間、エネルギー、TPP、震災復興など民主党ではとても解決できない課題が山積しています。自民党はこの一年を「政権党へ復帰する準備期間」と位置づけ、党改革をさらに進めるとともに国家国民のために持てる力を最大限に発揮すべきだと思うのです。

【石破茂衆議院議員ブログ】



全くその通りです。
この意見を次期総裁選に直結するような報道がありますが、石破議員は、もっと素直に現在の野田政権、そして自民党の現状を憂いての考えだと思います。
by kura0412 | 2012-01-23 16:27 | 政治 | Comments(0)

検討会の結果前に専門学会が

糖尿病診断時のHbA1c、表記方法を変更- 来年度から国際基準に

日本糖尿病学会、日本糖尿病協会、日本糖尿病対策推進会議の3団体は20日、共同で記者会見を開き、糖尿病の診断基準の一つで、特定健診の検査項目にも用いられる「HbA1c」(ヘモグロビンA1c)に関し、診療などで記載する際の表記方法を、国外で広く使われている「NGSP値」に2012年度から改めると発表した。医師や患者の混乱を避けるための経過措置として、しばらくは現行の「JDS値」を併記する。

JDS値は日本独自の基準で、NGSP値マイナス約0.4ポイント。門脇孝・日本糖尿病学会理事長によると、「日本からの情報が国外で無視されたり、国外からの情報が国内で誤って判断されたりする可能性があった」という。
特定健診・特定保健指導でヘモグロビンA1cの値を記す際の対応は、厚生労働省の「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」などで議論されている。12年度は引き続きJDS値を用いることになっており、診療の際の取り扱いとの間に、4月から差が生じることになる。
この日の会見で、日本糖尿病対策推進会議に幹事団体として参加している日本医師会の今村聡常任理事は、「非常に複雑な状況になる」と指摘し、「現場の診断や治療、患者さんへの説明に混乱を生じないよう、きちんとした周知が大事」と強調した。
また清野裕・日本糖尿病協会理事長は、NGSP値になって約0.4ポイント高く表記されたヘモグロビンA1cを、患者が誤って解釈する危険性を指摘。「自分のヘモグロビンA1cが悪くなったと誤解したり、もう少し悪くてもよかったのかということになったりすると、大変なことになる」と述べた。

【キャリアブレイン】


厚労省で検討会をやっているのに専門学会が決めたという点に非常に注目します。専門家の意見は重いはずです。
by kura0412 | 2012-01-21 11:13 | 医療政策全般 | Comments(0)

医療皆保険見直し求めなくても

米側、医療保険見直し求めない見通し、TPP交渉めぐり自民議員が認識示す

訪米中の西村康稔衆院議員(自民)は18日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉をめぐり、米側が日本の公的医療保険制度を問題視する可能性は低いとの認識を示した。米通商代表部(USTR)のカトラー代表補らとの会談後、記者団に語った。

西村氏は、カトラー代表補が会談で、「日本の皆保険制度について米国が何かを言うことはない」と述べたことを明らかにした。公的医療保険制度については、米側が見直しを求めてくるのではないかとの懸念が日本医師会などから強まっているが、西村氏は「この点については安心した」と語った。
一方で、日本政府が例外品目としての取り扱いを求めるとみられるコメなどについて、カトラー氏は、関税をゼロにするまで猶予期間を設ける措置などが考えられるとの見方を示したという。

【産経新聞】



皆保険制度に対しては見直しを求めなくても民間保険の解放は求めてくるはずです。
by kura0412 | 2012-01-20 13:05 | 政治 | Comments(0)

昨夜友人と番組を観ました

歯科インプラント トラブル急増の理由

自分の歯のようにしっかりかめるように画期的な治療法として、歯が抜けた人の1割に普及しているという歯科インプラント。ところが、顎の骨に金属の土台を埋め込む手術をする際、歯科医師のミスや技量不足のために大量出血したり、麻痺が残ったりするトラブルが相次いでおり、死亡事故も起きた。国民生活センターは5年間で2000件の相談が寄せられたとして、先月、行政や医師会などに早急な対策を呼びかけた。
インプラント治療は自由診療で、標準的な治療方法が定められていない。保険診療と違って監督官庁の監視も届きにくく、十分な技術を持たない医師が、高い治療費をとれるインプラントに安易に走っているという指摘もある。そこで、学会では治療のガイドラインの策定に着手。一部の大学では、授業を新設して、治療の技術とモラルを向上させる取り組みを始めた。また、自由診療とはいえ、何らかの規制・監督が必要な時期に来ているというという声が高まっている。インプラント治療のトラブルの実態と対策を報告する。

【NHKクローズアップ現代】



昨夜この番組を業界でない数人の友人と観ました。
国民生活センターだけで5年間で2000件の相談ということは、トラブルの実際数は相当な数に及んでいるものと推測できます。
また、NHKですら誤認しているここにある「医師会」という言葉が、現在の歯科界の課題であることも改めて分かりました。そして、この問題の根底にあるものにスポットを当てて考えなければ本当の解決策にはなりません。
by kura0412 | 2012-01-19 11:20 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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