コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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ミラー片手に歯科医師の本音
『口腔健康管理とかかりつけ歯科医』

今回の改定を医療全体的にみると三つの注目すべき特徴がありました。一つは伸び続けていた調剤には厳しい結果となったこと。7対1の入院基本料の要件の厳格化。そして改定の中で「かかりつけ」という概念が明確に組みこまれまれました。
「かかりつけ」に関しては医師、薬剤師に加え歯科でも導入されていますが、「かかりつけ歯科医」はあくまでも「保険用語に一つ」というイメージがあります。しかしながら医科、薬科ではこの「かかりつけ」を軸に医療体制の新しいイメージを描きつつ、今後の政策を積み重ねる意気込みを感じます。そこにあるのは、地域包括ケアの推進がベースにあっての考えです。例えば、今回の改定では紹介状のない大病院の初診・再診料自己負担は大幅なアップとなりました。また、調剤の方ではかかりつけ薬剤師指導料算定をきっかけに、患者とのコミニュケーションを密に図ろうとする試みを目指します。
一方、医療政策として改定と対をなす基金は、歯科医療の環境整備にも益々重要な意味を持ちます。ただ、今回改定の中でも可能性の秘めた項目としていくつか点数化は見られましたが、基金が改定とリンクすることなく、独立しての事業になっている印象は拭えません。限られた予算の中でのやり繰りです。W改定に向けての改定と基金との相乗効果を目指す為の戦略と、それに沿った事業の立案が必要となってきます。
包括ケアを視野に入れての「かかりつけ歯科医」でポイントとなるのが口腔ケアです。その有用性は医科からも視線が注がれています。然るに、口腔ケアという言葉が、ブラッシングのみの狭義に捉えられている現状があり、本来の口腔ケアの意味する嚥下機能も含めた口腔全体を管理する視点の広がりが不足しています。その観点からみると、今回日本歯科医学会が「口腔健康管理」と称した新たな口腔ケアの概念の提唱は機知を得た提案です。摂食機能療法などを加えた従来の歯科治療を「口腔機能管理」、歯石除去、PTCなど歯科衛生士の実施するエリアを「口腔衛生管理」、そして一般の方が実施する口腔清拭、食事介助などを「口腔ケア(狭義)」として、この三点を総じて「口腔健康管理」としました。
広義の口腔ケアとして定義する考えは、真の意味での「かかりつけ歯科医」が目指す所です。既にW改定に向けての作業が進む中で、この概念を一日も早く歯科界内部で意見の確認をしながら、国民への認知を広めなければなりません。
日医はかかりつけ医機能研修制度を創設し、独自の「かかりつけ医」というものを推し進めようしています。そしてその講習の中に「かかりつけ医の摂食嚥下障害」のメニューも組み込まれています。また、地域包括ケアに向けた「かかりつけ連携手帳」の作成に着手し、そのスピードは目を見張るものがあります。『かかりつけ歯科医』、『口腔健康管理』、『摂食嚥下障害』のキーワードは、地域包括ケアの中で育ちそうな芽であることは間違いありません。残す課題は、地域包括ケアを主導する日医、地区医師会との更なる連携の強化と事業実現に向けてのスピードを加速させることです。




『食べる=生きる』

地方消滅で日本の少子化高齢化に対して大きな警笛を鳴らした日本創成会議が「高齢者の終末医療を考える」と称したシンポジュウムを先日開催しました。その議論を聞くに、地方消滅と終末医療?そんな一見結びつかない二つが、これからの日本の大きな課題となっています。それと共に、改めて人の死という死生観を医療分野の一角に位置する歯科医師として、見つめ直す時期が今あるものと感じます。
高齢化になって、いわゆる寝たきり老人に対していろいろな考え方が示され、特に胃瘻の是非については大きな意見が分かれるところです。欧米においては日本で常習化している高齢者、寝たきり老人への適応が少ないとのこと。この点に関しては中医協でも前回の改定では、嚥下検査の有無によって評価を変えるという対応がなされ、また今回の改定での議論では、その経過の調査結果も示されています。しかしその一方、この問題が話題になって、胃瘻によって日常生活が暮らせるレベルになる患者さんまで拒否するような実例があり、医療現場その対応に苦慮する場面が多々見られる話も聞きます。
この問題は、医療、介護費増大から語られることが多かったのですが、タブー視されていた死に対する考え方が社会問題の遡上に挙がっていることは、大きな時代の変化として捉えられます。そして、食べることは従来から歯科界も提唱するように、単に延命だけが目的ではありません。生きていることの喜びを感じる、人間としての尊厳に係わる重要な日常生活の一つなのです。
医療関係者以外でも「食べる=生きる」を唱える人がいます。「食べることは、呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれているもの。」とは、料理研究家・辰巳芳子氏が唱えている私の好きな一文です。そして欧米での判断基準となる「食べる」ことの有無が延命治療の是非判断の基準となる考え方は、経済問題を抜きにしてもその専門家集団である歯科界の属するものが改めて真摯に議論し、一つの考え方を社会に示す責務があると考えます。
然るに、だかからといって歯科界が社会の先頭に立って、自らが死生観の変更を訴える必要はありません。これは社会全体で既にうごめく潮流であり、歯科界はあくまでもこの分野に特化した専門家として食べることの重要性、必要性を改めて世に唱え、それを臨床の場で実践を積み重ねれば良いのです。果たしてこれをも医科が歯科から奪い取り、領域拡大を目指すのでしょうか。
この死生観の議論の推移を見守ると共に、食べることへの支援を更に強める為に、摂食嚥下への歯科領域からの積極的なアプローチが必要となってきています。何故ならば、咀嚼と嚥下は対となって多くの結果を導き出すことが立証され、食べることを特化した専門家としての医療人としては、現状のままでは取り組みが不十分だからです。歯科医療は新たなる視点をもって社会に貢献する時代の到来です。あとはそれを導き、フォローする具体的な政策を積みかさねることです。歯科医療は真の意味での生きる喜びを支援する世界を導きます。



『飲み込みは大丈夫ですか』

基金における事業が一つのきっかけとなって、在宅診療、医療連携が新たな展開に進み始めています。それぞれの医療環境の実情を踏まえて、地域独自の取り組むこの基金を利しての新たな事業は、診療報酬と対になるこれからの歯科医療全体へ大きく波及する政策です。そしてこの基金は、来年度において今年度予算規模に介護関係が上乗せされる計画となっており、医療介護の垣根を越えた地域包括ケアシステム構築としての発想が必要となっています。
歯科における在宅診療の中心は、従来の診療所における診療の延長としての義歯調整から始まり、口腔ケアの対応へと進んでいます。口腔ケアの効果は、既に誤嚥性肺炎予防という観点から医科の関係者は元より介護関係者にも認知されています。それに加えてここきてスポットライトが浴びているのが、今回の基金でもいくつかの地域で事業が計画される摂食嚥下の分野です。
しかしながら、介護保険の認定審査項目にも「えん下」という項目がありながら、実際に摂食嚥下の対応は、一部の大学病院、リハビリテーション、耳鼻科があって積極に取り組んでいる病院以外、殆ど対応出来ていないのが介護、医療の世界の現状です。その理由は簡単です。採算が合わないからです。特に歯科においては無報酬に等しい状態です。
 嚥下の対応は、適応が少ない耳鼻科領域の手術以外その改善方法の中心は訓練、姿勢の改善、食形態変更のアドバイスなどで薬の処方もありません。検査も歯科では保険算定が認められていない内視鏡・造影検査と問診を中心としたスクーリングテストです。近年、摂食機能療法が歯科でも算定可能となりましたが、それは鼻腔栄養、胃瘻増設患者に限定されており、重度になる前の本来対応が必要な患者さんには算定出来ません。
そしてもう一つこの分野を歯科が推し進めるハードルとなるのが、隣接する医科の反応です。現在、摂食嚥下リハビリテーションは歯科医師を中心としたアプローチと耳鼻科、あるいはリハビリテーション科の医師を中心としたアプローチの二つがあります。本来ならば他の疾患でもあるように医科が歯科は口腔内のみと突っぱねるところですが、儲からない中で耳鼻科医の成り手が減少し忙しく手が回りません。それと共に、「摂食・嚥下リハビリテーション学会」の「・」がなくなり「摂食嚥下リハビリテーション学会」に名称を変えたように、嚥下と摂食、咀嚼は一連の動作であり、咀嚼のプロである歯科医師を係わりから排除することは出来ません。咀嚼して嚥下することによって食べることが出来るのです。
もし、嚥下を歯科の領域と社会から認知されれば、歯科診療所が「食べる」ことの社会ステーションと成り得ます。口から食べることへの支援が生きる為、生活を支える源であることが歯科診療所から発信が可能と成ります。したがって報酬的評価は低くても、嚥下に問題ある人が歯科診療所に相談することへの広がり目指し、その実現に向かっての政策を積み重ねる必要があります。先ずは先生方が診療所で「飲み込みは大丈夫ですか」の一言を問える環境作りがその第一歩です。




『この道しかなかった中で』

この原稿を書いている今、衆議院選挙の結果は分かっていません。しかし事前の各マスコミみれば自民党圧勝予測です。選挙は投票箱が閉められるまで何が起こるか分かりませんが、少なくても安倍退陣はなく、任期2年を残しての安倍首相の解散の決断は見事成功となりそうです。
メディアは大義ない解散と騒ぎましたが、今回の安倍首相の解散目的は明確です。日本の経済再生を目指し、自らが提唱したアベノミクスの敢行の為の長期政権への道を切り開くことです。無論、長期政権となってもアベノミクス成功の確定はありません。しかし野党からは、アベノミクスに代わって日本経済再生を可能とする具体的な対案は示されませんでした。マニフェストに踊らされて政権交代を選択したことを悔やむ多くの有権者は、その提示なしで現在の野党にもう投票することは出来ません。また第三極への期待感も、離れたりよりを戻したりの腰の落ち着きのなさを感じ、一時のブームに終わりそうです。となると自民党のキャッチフレーズ「この道しかない」、安倍政権に託すしか今回の選挙では有権者に選択肢がなかったことになります。では長期政権となるこれからの政治情勢を踏まえて、歯科界はどう安倍政権と向き合わなければいけないのでしょうか。
今回の総選挙でのマスコミの世論調査では、有権者は社会保障に対しては経済再生と並び非常に関心をもっていましたが、その政策論戦は殆ど成されませんでした。特に自民党が示した政策は、医療に関してはないも等しいような扱いです。唯一あったのが、既にスタートしている社会保障改革のプログラム法案のスケジュールに則って進めるということです。但しこのプログラム法案の対となす消費税増税が延期となったわけですので、そのスケジュールの変更は必要になってきました。恐らく16年度改定に対しては、これを理由に財務省から厳しい対応を迫られるのは必至です。
この現実の意味するものは、現行の医療制度、水準を是とする考え方がベースにあります。消費税増税、経済再生となって税収が増えたとしても、けっして医療の大幅な拡充が成されるわけではありません。それどころか、もし経済再生と成らなければ医療費はそぎ落とされる可能性もあります。これからは少子高齢化、財政再建を踏まえて、いかにレベルを落とすことなく現行の医療を保つことへの模索が始まります。しかしながら理不尽な政策に対して、責任ある医療人として対応することは当然であり、大きな改善が必要な歯科と、既に一定の医療経営環境を維持している医科とでは立ち位置が異なります。先ずはこの点への内外の理解を求めることがスタートとなります。
選挙終わるのを待って各種医療政策への対応が加速的に進みます。幸いにして政治の世界では現在の歯科医療の現状は理解されつつあり、一つ一つの政策毎の対応スタンスが求められています。果たしてこの道しかなかった中で、歯科界はどう歩みを進めるべきなのでしょうか。歯科界の政策対応能力と政治力の真価が問われています。




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共通番号制度は推進の方向へ

与謝野氏、共通番号の推進に意欲- 推進協議会シンポ

与謝野馨社会保障・税一体改革担当相は7月29日、東京都内で開かれたシンポジウムに出席し、「この30年、いろいろなところで社会保障番号や納税者番号の必要性が問われたが、いつも政治的に立ち消えになってきた」などと述べ、税と社会保障の共通番号の推進に改めて強い意欲を示した。

与謝野担当相は、「わたしたち生活者のための『共通番号』推進協議会シンポジウム」であいさつ。共通番号の導入によるメリットについて、事務作業の効率化や公平な納税につながるだけでなく、病歴などの患者情報を医療機関が共有することで、医療の質向上にもつながるとの認識を示した。

政府は、6月末に決定した社会保障と税の共通番号制度に関する大綱への意見募集(パブリックコメント)を8月6日まで実施し、法案の作成に着手する。2015年以降、番号の利用を順次、開始する方針だ。共通番号に対する国民の理解を得るため、政府は来年度にかけて全47都道府県でシンポジウムを開く。
内閣官房の中村秀一・社会保障改革担当室長は、秋以降の国会に法案を提出する方針を説明。また、個人情報の漏えいや乱用を防ぐため、政府から独立した有識者が情報の取り扱いを監督する第三者委員会を設置する必要があるとの認識を示した。患者の病歴などの情報管理を徹底するため、別途、関連法案を作ることも強調した。
シンポジウムには、全国知事会の山田啓二会長、全国市長会の森民夫会長ら自治体関係者や、評論家の大宅映子氏らも出席。自治体側からは、共通番号を推進するには住民へのメリットを分かりやすく示す必要があるとの意見が相次いだ。三鷹市の清原慶子市長は、「個人情報の保護に万全を期さなければ、医療と介護関連の情報を、知らなくていい人に知られてしまう」と情報管理の徹底を求めた。
大宅氏は全国で開催されるシンポジウムについて、「大体、関係者ばかりが来る」と述べ、一般の人たちにアピールするための工夫を求めた。

【キャリアブレイン】



共通番号制度導入は推進する流れのようです。正直、これがどれだけメリットがあり、デメリットが存在するかは今のところよく分かりません。
by kura0412 | 2011-07-30 14:49 | 医療政策全般 | Comments(0)

中医協の改定スケジュールも示される見通しの中

【中医協】改定のスケジュール、秋口にも

中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)は7月27日に総会を開き、政府・与党がまとめた税と社会保障の一体改革案について議論した。委員からは、外来患者の窓口負担に100円程度を上乗せする「受診時定額負担制度」に対する批判が集中。改革案に盛り込まれた診療・介護報酬の体系的な見直しに向け、厚生労働省側は、秋口にも今後のスケジュールを示す見通しだ。

一体改革案では、受診時定額負担の導入によって、高額療養費の自己負担の上限額を引き下げるための財源を確保する方向性が示されている。
診療側の安達秀樹委員(京都府医師会副会長)は、医療保険制度に基づいた窓口負担に一定額を上乗せすることについて、「加入者全体の共助という国民皆保険の基本的な概念を大きく突き崩すという点で極めて問題だ。財政中立という技術上の問題で乗り越えることは決して許されない」と非難した。
また、鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)は、「財源について、(改革案の中に)保険料の見直しが書かれていないというのはどういうことだ」と疑問を呈した。その上で、「特に大企業の健保組合などの保険料率が低い。これを協会けんぽ並みに引き上げるだけでも増収効果がある」と述べ、保険料に関する議論を求めた。
受診時定額負担制度に関しては、社会保障審議会の医療保険部会で話し合うことになっているが、中医協での議論を求める意見が相次いだ。支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)は、「患者の負担、あるいは保険財政に与える影響を考えると、中医協での議論なしで済ませるわけにはいかない」と強調。公益側の関原健夫委員(日本対がん協会常務理事)は、医療保険部会で方向性が決まる前の段階で、中医協としての見解をまとめる必要性を示した。

■来年度改定の議題を例示
一方、厚労省保険局の鈴木康裕医療課長は、「2012年度改定はある意味、一里塚になる」とし、来年度の診療報酬改定の議題として、▽高度急性期の病院など、急性期医療への医療資源の集中投入▽亜急性期と慢性期医療の機能強化▽看取りを中心とした在宅療養支援機能の強化▽訪問看護に関する給付費―などを例示した。

【キャリアブレイン】



改定見送りを表明して未だ撤回していない日医はどう対応するのでしょうか。
by kura0412 | 2011-07-29 15:40 | 医療政策全般 | Comments(0)

参議院先決で

歯科口腔保健法律案が参議院で可決・通過

7月27日(水)午前10時から参議院本会議が開催され、議員立法による制定を目指す「歯科口腔保健の推進に関する法律案」が全会一致で可決されました。
法案は参議院を通過し、衆議院へ送付されました。今週末に開催予定の衆議院厚生労働委員会にて審議される見込みです。

【日歯連盟HP】


歯科医療に関する法律としては、歯科衛生士法の改正、研修医制度以来でしょうか。混乱した政局の中でここまできました。
by kura0412 | 2011-07-27 16:30 | 歯科医療政策 | Comments(2)

医療介護の議論は社保審、中医協で

一体改革の成案「拘束力は?」- 財政審分科会で委員が懸念

財務相の諮問機関である財政制度等審議会(会長=吉川洋・東大大学院経済学研究科長)の財政制度分科会は7月25日、ほぼ半年ぶりに会合を開き、政府・与党が6月にまとめた社会保障と税の一体改革成案をめぐり議論した。成案が閣議決定されずに現段階で閣議報告にとどまっているため、分科会の委員からは「拘束力はあるのか」などと、改革の実効性を問う意見が上がった。これに対して五十嵐文彦財務副大臣は、「今回は大きな方向性が示されたということで、細部の議論はこれから」などと応じた。
分科会終了後の記者会見で、吉川会長が明らかにした。

財政審では、政府が月内にも取りまとめる東日本大震災の復興基本方針や、中期財政フレームの改定などが出そろった段階で次の会合を開き、今後の財政健全化の進め方などを議論する。
25日の会合では、一体改革の成案が閣議決定のプロセスを経ていないため、「議論がゼロに戻ることはないのか」などと懸念する声が上がった。これに対して別の委員は、「(成案は)今まで議論を積み重ねた結果だ。今後は当然、これをベースに議論することになるだろう」などと語った。

■吉川会長、消費増税「10年代半ばは一里塚」
吉川会長は会見で、成案の中で「2010年代半ば」とされた消費税率の引き上げ時期について、「常識的に考えて15年プラスマイナス1年」との見方を示した。
また、消費税率引き上げについて、私見と断った上で「スピリットははっきりしているのだから、成案通りに実行することが大事だ」「少子・高齢化のトレンドは55年ぐらいまでずっと進んでいく。10年代半ばの目標は一里塚だと思う」などと述べた。

【キャリアブレイン】


「定額負担」に懸念相次ぐ- 社保審・医療保険部会

社会保障審議会の医療保険部会(部会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は7月21日、政府・与党がまとめた税と社会保障の一体改革案をめぐる議論をスタートさせた。この日は、改革案全体に関する意見交換を行ったが、委員からは、外来患者の窓口負担に100円程度を上乗せする「受診時定額負担制度」の導入を懸念する声が相次いだ。厚生労働省では9月以降、個別の改革案について集中的に議論し、早期の対応が必要な項目に関しては、早ければ来年の通常国会に法案を提出する方針だ。

受診時定額負担は、高額療養費の自己負担限度額の見直しに必要な財源を確保するための改革案で、厚労省によると、初・再診時に100円をプラスした場合で1300億円が見込まれるという。
意見交換で大谷貴子委員(全国骨髄バンク推進連絡協議会前会長)は、「健康な人が負担をしなくてもよい制度というのはいかがなものか」と疑問を呈した。岩本康志委員(東大大学院経済学研究科教授)は、「受診抑制や低所得者層の負担にどのくらいの影響があるかシミュレーションして、慎重に検討することが必要だ」と指摘した。
また、鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)は、高額療養費制度の見直しに賛意を表明。その上で、「公的保険である以上、患者ではなく、保険料等に幅広く求めるべきだ」とし、負担額引き上げや高齢者の受診抑制などに懸念を示した。
一方、高原晶委員(諫早医師会会長)は、改革案に盛り込まれた「後発医薬品の更なる使用促進」について、「(患者に)ジェネリック(後発品)を出しても、実際は(診療報酬上の)加算があるので、患者さんの自己負担はあまり変わらない。あるいは、医療費はあまり変わらないという意見がある」と指摘し、厚労省と保険者側に対して、薬剤費の現状に関する資料の提出を求めた。

■来年の通常国会にも法案提出
厚労省保険局の武田俊彦総務課長は今後のスケジュールについて、「早くやらなければならないものは、なるべく早くやるという前提で考えなければならない」との認識を示した上で、「一番早いタイミングで言うと、来年の通常国会に法案を提出し、なるべく早い施行を目指すことになる」と述べた。

【キャリアブレイン】



医療介護に関しての社会保障と税の一体改革の成案については、社保審、中医協で議論されるようです。歯科が発言するフィイールドある所です。
by kura0412 | 2011-07-26 12:09 | 医療政策全般 | Comments(0)

医療への二重ローン対策も

第2次補正予算が成立- 医療・福祉施設の二重ローン対策に40億円

東日本大震災からの追加復旧策を盛り込んだ総額1兆9988億円の今年度第2次補正予算が7月25日の参院本会議で、民主、自民、公明の各党などの賛成多数で可決、成立した。医療・介護関連では、震災前からの債務と復旧のための債務の「二重ローン」を抱える医療・福祉施設への支援策として40億円を計上している。
40億円は、医療・福祉施設への貸付事業を行っている福祉医療機構の財務基盤強化に充てる。

震災前からの債務については、原則として最大5年間返済を猶予し、その分、償還期間も延長できるようにする。また、再生可能性がある施設に対しては、個別に償還期間の延長や金利の見直しといった貸付条件の変更も行う。
復旧に向けた新たな貸付についても条件を緩和。建て替え費用などの建築資金の償還期間の上限を現行の30年から39年に延長するほか、人件費などに充てる経営資金についても償還期間の上限を15年(現行10年)に、返済開始までの据え置き期間の上限を5年(同福祉貸付2年、医療貸付2年6か月)に、無担保貸付の上限額を3000万円(同1000万円)に、それぞれ拡充する。
補正予算の財源については昨年度の決算剰余金で賄い、新たに国債は発行しない。

【キャリアブレイン】



このような個々の診療所への財政支援を、今後福祉医療機構に限らずいろいろな金融機関への対応が必要です。
by kura0412 | 2011-07-25 17:35 | 医療政策全般 | Comments(0)

高額療養費見直しと定額負担導入がセットとなると

高額療養費見直し方針示す 厚労省、定額負担も導入

厚生労働省は21日、社会保障審議会の医療保険部会で、病院や薬局の窓口で支払った医療費の自己負担が上限額を超えた分を患者に払い戻す「高額療養費制度」を見直す方針を示した。
併せて、外来を受診した際に100円程度を別途支払う「受診時定額負担」の導入で見直しの財源を捻出する考えも提示。社会保障と税の一体改革の政府与党案に同制度見直しが盛り込まれたのを受け、正式提案した。厚労省は9月以降、同部会を中心に集中的に議論し、来年の通常国会への関連法案提出を目指す。

見直しの具体策としては、治療に10カ月以上と長い期間を要する中所得層以上の上限額引き下げや、短期治療の場合でも年収600万円以下では上限額を引き下げる案が浮上している。
この日の部会では、受診時定額負担について、患者代表の委員から「病気やけがをした人だけが負担して、健康な人が負担をしなくてもいいという制度は不公平ではないか」と導入に慎重な意見が出た。

【共同通信】



高額医療制度見直し定額負担導入がセットとなって議論されると、高額医療制度には殆ど関与しない歯科では、日医と日歯の定額負担制度に対する抵抗も度合いには少し温度差が出てくるかもしれません。
by kura0412 | 2011-07-23 14:55 | 医療政策全般 | Comments(0)

海江田大臣の手に「忍」

ぶれる首相に「忍」の一字…海江田経産相の手に

21日午前の参院予算委員会で挙手した海江田経済産業相の左の手のひらには、手書きで「忍」の一字があった。
同予算委でも、海江田氏は、首相が「脱原発」方針を表明した13日の記者会見の直前、「日本は核兵器を持たない中で、原子力の技術を開発した。『原発ゼロ』となると、そうした技術が途絶えてしまう」と首相に電話で懸念を伝え、慎重な対応を求めたことを明らかにした。「脱原発」に固執する首相との認識の違いは広がるばかりだ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110721-OYT1T00568.htm

【YOMIURI ONLINE】



今は耐えて辞任の時期を伺っているのでしょうか。
しかしカメラマンの腕なのか、カメラの向上なのでしょうか。上手く撮れました。
by kura0412 | 2011-07-21 16:27 | 政治 | Comments(0)

口腔保健法、民主党部門会議で修正案了承

歯科口腔保健推進法案、修正案を了承- 民主・厚生労働部門会議

民主党の厚生労働部門会議(座長=石毛●子衆院議員)は7月20日、自民党との協議を経て一部修正した「歯科口腔保健の推進に関する法律案」を了承した。副座長の足立信也参院議員は会合後、記者団に対し「できれば来週、法案の審議に入りたい」との意向を示した。法案は参院に提出される見通し。
法案は6月15日の同会議で了承されたが、その後、自民党との協議で一部修正。20日の会合に修正案が示され、改めて了承された。21日の拡大政調役員会で党として正式に了承する。成立に向けて、各党への働き掛けを強める考えだ。

法案は、歯科疾患の予防などによる口腔の健康の保持(歯科口腔保健)の推進に関する施策を総合的に進めることが目的。基本理念のほか、国・地方公共団体、国民らの責務などを定めている。
法案では施策として、▽歯科口腔保健に関する知識の普及啓発▽歯科検診受診の勧奨▽障害者らの歯科検診受診の促進▽歯科疾患の予防措置▽口腔の健康に関する調査・研究の推進―を提示。国はこれらの実施に向け、方針や目標などの基本的事項を策定・公表する。都道府県は、国の方針などを踏まえた基本的事項の策定に努めなければならない。
また、都道府県や保健所を設置する市と特別区では、施策実施のため、歯科医療従事者への研修などを支援する「口腔保健支援センター」を任意で設置できる。
足立氏は、法案に国民の責務が盛り込まれた点について、「自分から努力しないといけないということが含まれている。画期的なことだ」と評価した。

【キャリアブレイン】



この後の要注意は野党との交渉とトラブルで国会が止まることです。
by kura0412 | 2011-07-20 14:07 | 歯科医療政策 | Comments(0)

水戸黄門が終わり

痛い!里見黄門「どう花道つけるんだよ!」

「時代劇をやりたいんだ」とアピールする里見浩太朗 TBS系時代劇「水戸黄門」(月曜午後8時)が今シリーズ限りで放送を終了することになり15日、東京・赤坂の同局で、5代目黄門役の里見浩太朗(74)らが会見した。「突然ズバッと後ろから斬られたような思い」と胸の内を語った。視聴率の頭打ちによる同局の決断で、これで民放からレギュラー時代劇が消えることになった。里見は「視聴率が10%って何なんでしょうか。残念で寂しく、つらい」と、無念の表情をにじませた。

里見は、水戸黄門の終了を前日14日の夜、制作会社C.A.Lの社長から聞いたという。京都・太秦の東映撮影所で立ち回りのシーンの収録を終え、東京に戻ったばかりだった。「いつかはこのような時が来るという覚悟はしておりましたが、突然ズバッと後ろから斬られたような思い。残念というより『痛い!』という思いがする」と淡々と語った。
71年から16年にわたり助さん役で活躍し、02年から現在放送中の第43部まで黄門役を務めている。「助さんは、役者としての私にとって青春の時。黄門役では壮年の時を過ごさせてもらった。いい黄門を、いい越後のちりめん問屋の隠居をまだやっていきたかった」。

水戸黄門の終了で、民放のレギュラー枠から時代劇が消えることになった。子連れ狼、暴れん坊将軍、遠山の金さん、桃太郎侍など東映太秦撮影所制作の時代劇がテレビ各局を飾った時代を振り返り「時代劇を目指して役者になった私には、言葉が出ない重苦しい思い」と言葉を絞った。
時代劇の低迷については、スタッフと常に悩んできたという。「最高視聴率43・7%をとった時もある。今は10%。これは何なんでしょうか。昔の台本と読み比べても、中身は今の台本の方がいいのに、何がどう変わっていったのか分からない」とし「これも1つの時代の流れ。力が足りなかったと感じている」と肩を落とした。
長く仕事をともにした撮影所の仲間らへの思いも語った。「照明、カメラマン、衣装部、大道具、小道具…。仲間たちがこれからどうなっていくのか。本当につらいです」。
今後、単発スペシャルなどで放送されるかも未定の状態だ。「時代劇のファンはたくさんいる。2時間スペシャルでもいい。何曜日でも、どこの局でも構わないので、時代劇をやらせていただけるなら本当に、喜んでやりたい」。最終回の内容はこれから決まるが「どう花道つけるんだよ! と、怒っている次第です」と、力なく笑ってもいた。

【nikkannsports com】



これで民放での時代劇がなるなるんですね。時代といえば時代ですが何か寂しさを感じます。
by kura0412 | 2011-07-16 12:10 | 思うこと | Comments(0)

歯科の目玉は何に

同時改定、「訪問看護とリハが目玉」- 全日病・西澤会長が見解

中央社会保険医療協議会(中医協)委員の西澤寛俊・全日本病院協会会長は7月14日、「国際モダンホスピタルショウ2011」のセミナーで講演し、来年4月に予定されている診療報酬と介護報酬の同時改定では、訪問看護とリハビリテーションの評価の見直しが目玉になるとの見解を示した。

西澤会長は、診療報酬と介護報酬の両方にかかわる訪問看護やリハビリテーションの評価は、同時改定でなければ見直しが難しいと説明し、「訪問看護は大きく変わる。リハビリも変わるだろう」と述べた。
同時改定の時期については、来年度に実施すべきだとの考えを改めて示した。政府・与党がまとめた社会保障と税の一体改革案で、病院病床の機能分化や在宅医療の充実などの方向性が打ち出されたことに一定の評価を示した上で、「来年度に同時改定をしなければ、その分、改革が遅れることになる。わたし個人の考えでは、改革は待ったなしだ」と強調した。
診療報酬改定については特に、10年ぶりに全体でのプラス改定となった前回改定であまり恩恵を受けなかった中小病院や診療所、慢性期医療、在宅医療を重点的に評価すべきだとの考えを示した。

【キャリアブレイン】



歯科の目玉は何になるのでしょうか。在宅診療?それも大切ですが、もっと本筋を訴えてもらいたいです。
by kura0412 | 2011-07-15 12:08 | 歯科医療政策 | Comments(0)