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「診療報酬の配分」の再仕分け

「診療報酬の配分」の再仕分けで厚労省からヒアリング―民主・行政刷新WG

今年秋に始まる政府の事業仕分け第3弾の「再仕分け」で、「診療報酬の配分」を仕分け対象とすることの是非をめぐり、民主党の行政刷新プロジェクトチーム(PT)の「再仕分け第1ワーキンググループ」(WG、主査=菊田真紀子衆院議員)は8月31日、厚生労働省の担当者からヒアリングを行った。菊田主査はヒアリング終了後、キャリアブレインなどの取材に対し、「(昨年秋の)事業仕分けの判定通りにやっていることは、きょうよく分かった」と述べた。WGでは今後、PT総会に中間報告する9月中旬まで、最終的な対象に加えるかどうか協議する。

■「慎重な取り扱いになる」―菊田主査
この日の会合には、厚労省保険局の鈴木康裕医療課長や吉田易範薬剤管理官、迫井正深企画官らが出席。昨年秋の事業仕分けの結果が、今年度の診療報酬改定にどのように反映したかについて、委員が約30分間のヒアリングを行った。
ヒアリング終了後、菊田主査はキャリアブレインなどの取材に対し、定量調査の結果がまとまっていないことなどから、「きょうの段階ではまだ分からない」としながらも、「全体の中で、非常に重いテーマではある。おそらく慎重な取り扱いになるだろう」と述べた。
「診療報酬の配分(勤務医対策など)」をめぐっては、昨年秋の事業仕分け第1弾で、16人の評価者全員が「見直しを行う」と判定。見直しの例として、「収入が高い診療科の見直し」「開業医・勤務医の平準化」を挙げたため、医療界の強い反発を招いた経緯がある。

【キャリアブレイン】



仕分け作業に例外を設けないということは理解しても、この問題を一日、数時間で結論つけるのはあまりにも乱暴です。慎重な取り扱いはある意味当然です。
by kura0412 | 2010-08-31 17:49 | 医療政策全般 | Comments(0)

民主党税制改正PTの議論始まる

来年度税制改正に向けた議論スタート―民主PTが初会合

民主党の税制改正プロジェクトチーム(PT、座長=五十嵐文彦・党常任幹事)は8月30日、初の総会を開き、来年度税制改正に向けた議論をスタートさせた。政府税制調査会(税調)の来年度税制改正案の策定に向け、PTでは主要事項のほか、特定の政策を後押しする目的で例外的に税の減免などを認める「租税特別措置」(租特)に関する重点要望も整理。党政策調査会(政調)役員会での議論、党役員会での議決を経て、11月末をめどに政府税調に提言する見通しだ。

主要事項については、関係省庁や有識者などからヒアリングを行いながら議論を進め、提言を取りまとめる。
一方、租特に関する重点要望では、民主党代表選が終了する9月中旬以降、政調の各部門会議で本格的な協議がスタート。各部門会議は同月末までに、それぞれ3項目の重点要望をたたき台としてまとめ、各省庁とPTに提出する。これを受け、各省庁は必要に応じ、10月15日までに政府税調に新たな要望を行った後、PTが11月初旬までに重点項目を整理する運びだ。PTの総会は週に1、2回開かれる予定。

【キャリアブレイン】



昨年の税制改正のステップと大きく違うのはこのPTの存在です。
相当な覚悟をもって周知徹底した政治的な動きを加味しないと、今回は予想外の結果になるかもしれません。果たして特措法の存続は如何に。
by kura0412 | 2010-08-31 08:56 | 政治 | Comments(0)

あの山岡議員もタジタジ

「小沢」担ぎの山岡賢次 コメント陣の突っ込みにタジタジ

民主党代表選がらみで、小沢支持の山岡賢次、小林興起、菅支持の蓮舫、寺田学の4議員による緊急討論をやった。党内野党的立場の小沢支持派が攻め、菅支持派が守りに回った印象を受けたが、山岡に対するコメント陣の厳しい突っ込みも目立った。

「すべて菅さんの責任のように言うけど」
世論調査では菅支持が圧倒的に高く小沢劣勢だが、「政治家の判断は逆になるかもしれない。国難の今こそ小沢だ」と山岡が述べると、末吉竹二郎(国際金融アナリスト)は「急に日本が国難に直面したわけではない。(政権交代が実現した)1年前のきょう(8月30日)だって国難に直面していた。なんで突然、今になってそう言うのか」と反論。
山岡が「国民に人気があった小泉パフォーマンス政治が惨憺たる結果を招いた。菅さんの手法は小泉さんのやり方と似ている」と論点をずらすと、杉尾秀哉(TBS解説室長)が「すべて菅さんの責任のように言うけど、政権をとったら財源はいくらでも出てくると言ったのは小沢さんだ。そういうことが国民の不信を募らせた」と話す。

「すべてとは言っていない」と山岡タジタジ。
岸井成格(毎日新聞論説委員長)が「政治とカネの問題はクリアにできない」と山岡をけしかけるなど、民主党副代表が「集中砲火」を浴びる一幕となった。

【J-CASTテレビウオッチ】



今朝のみのものたの朝ズバでの状況です。
by kura0412 | 2010-08-30 16:11 | 政治 | Comments(0)

21年度医療費の動向

平成21年度の医療費の動向が厚労省から発表されましたが、医療全体の中でも改めて歯科の酷さが目立ちます。
http://www.hyoron.co.jp/

しかし、18,19年年度の落ち込みは18年度改定がモロに影響したことは分かりますが、20年度にいくらか持ち直したものが21年度再び落ち込んだ理由は何だったのでしょうか。
そしてこれを指摘すると、自らの責任を他に押し付けるとまた烙印を押されるのでしょうか。
by kura0412 | 2010-08-30 15:15 | 歯科医療政策 | Comments(0)

小沢一郎氏日歯にも訪れる

菅首相は世論、小沢氏は組織…手法の違い鮮明に

民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)は、再選を目指す菅首相と、小沢一郎前幹事長との間で事実上、選挙戦が始まっている。
世論へのアピールに意欲的な首相と、支援団体などの組織固めを重視する小沢氏との手法の違いが、早くも鮮明になってきた。

「現場の声を聞き、意見交換を受けて政策を実行していきたい」
首相は27日午後、東京都大田区のメッキ工場などを視察し、その場で政府の円高対策を発表した。
公務を抱える首相は、代表選の支持獲得の先頭に立つのは難しい面がある。陣営では、むしろ公務を通じて円高対策などに積極的に取り組む姿勢をアピールし、世論の後押しを受けて支持を広げたい考えだ。

一方の小沢氏は27日、全国郵便局長会、日本医師会、日本歯科医師会のほか、最大の支持団体である連合に出馬を報告した。
連合の古賀伸明会長が「(首相と)ガチンコで戦うと組織が二つに割れてしまう。一致結束した体制は話し合わないのか」と懸念を示したのに対し、小沢氏は「首相にそういう意志がない」と言い切った。古賀氏が小沢氏の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件など政治とカネの問題に関して説明責任を果たすよう求めると、小沢氏は「テレビとか(日本)記者クラブでの(記者)会見、あるいは対談があるので、いい機会だと思っている。きちんと自分の言葉で説明したい」と応じた。
小沢氏が「団体回り」に力を入れるのは、団体の支援を受ける民主党議員や団体に所属する党員・サポーターらの支持獲得を念頭においているからだ。
小沢氏は首相の支持基盤の切り崩しも自ら進めている。この日、閣僚の1人に電話をかけ、「お立場があるでしょうが、よろしくお願いします」と要請した。
首相側は小沢氏の活発な動きに警戒を強めている。首相は27日、小沢氏の連合訪問前に古賀氏に電話し、「本来なら早めにお邪魔しないといけないが、時間がとれない」と釈明した。

【読売新聞】



日歯も民主党の支持団体になったんですね。しかし、既に春に締め切られている日歯連盟関係のサポーター票はどの位あるのでしょうか。
by kura0412 | 2010-08-28 08:38 | 政治 | Comments(0)

この戦い止めさせないと

民主代表選・どう転んでも後は地獄

「小沢一郎首相」が実現するのだろうか。菅直人首相が「挙党体制」をさけび、鳩山由紀夫前首相も「挙党一致」と強調する。長野県軽井沢町の鳩山別荘を訪れた小沢前幹事長は「みんなで力を合わせてがんばろう」とあいさつした。同じことを言っているのに、腹のうちはまるで違う。9月の民主党代表選は菅VS小沢の対決構図ができつつある。

私事にわたるが、40年の政治ジャーナリスト生活で、もっとも苦労をし、多くの時間を割いたのは、小沢一郎という政治家が、何を考えているかを推し量り、彼の行動を予測することであった。長いことやっていると、行動が読めることもある。昨年5月11日の民主党代表辞任は読めた。辞任の記者会見が行われたその日の日経新聞朝刊に、民主党は小沢代表のもとでほんとうに総選挙を戦う気なのか、という趣旨の署名記事を書いた。
小沢氏のことを考えるとき、私はだれにも取材しない。小沢氏の胸の内をすべて知っている人物などこの世に存在しない。小沢氏はだれにも語らないから、側近を気取る人ほど、小沢氏の考えがわからないのである。だから私はだれかに聞いたりしない。間違うからである。
ではどうするか。小沢氏がどういう局面でどのように行動したかのデータを自分なりに頭の中に叩(たた)き込み、それをもとに予測するのである。そういう視点で分析すると、小沢氏は驚くほど似た行動を取ることがわかる。
加えて政局はカレンダーによって左右されることが多い。5月の大型連休が明けた最初の月曜日に政局が動くことはよくあるのだ。連休は国会議員たちにとって選挙区回りの重要な時期である。そこで地元の声を吸収した国会議員たちが、永田町へ戻ってその声を吐き出す。そこから政治が動き出すのである。だから、その月曜日の朝刊にこのタイミングしかないと判断して書いた、ということなのである。

小沢氏は代表選に出馬するだろうか。現時点ではじっと党内外の空気を読んでいるところだろう。が、5分5分よりも4分6分で出る可能性のほうが幾分強まってきたように思う。世の中には「小沢神話」というものがある。その代表的なのは、「小沢氏は過去にも総理になろうと思えばなれたのになろうとしなかった。総理になりたくない人間なのだ」というものである。が、これは嘘(うそ)だ。10年ほど前、私との雑誌の対談で、小沢氏自身が明確に否定した。
小沢氏の胸中を推し量るに、おそらく菅首相への怒りで煮えたぎっているのではないか。菅首相はこう言った。「小沢前幹事長にはしばらく静かにしていてもらいたい。そのほうが民主党のためにも、ご本人のためにも、いや日本のためにもなると思う」。これほど屈辱的な言葉を投げつけられたことはないだろう。まして公の場での発言である。
小沢氏は過去を水に流さないタイプの政治家である。必ずや報復するだろう。菅首相を引きずりおろす。そう考えているように思う。合法的に倒せる機会が代表選である。有力な候補者がいなければ、自分が出る、というところまで気持ちが高ぶっており、それが鳩山グループの会合への出席となった。小沢氏はその去就をぎりぎりまで明らかにせず、神経戦で菅首相とその支持者たちを追い込む戦略を取るだろう。小沢氏が出れば、勝つかもしれない。サポーター票は大半が小沢氏側につくようだ。一方で菅首相サイドは「短期間に3人も首相がかわることでいいのか」という国民の声に期待をかける以外にない。数の勝負となれば、菅首相も楽観はできない。

菅首相は小沢氏との一騎打ちに勝ったとしてもその後の政権運営は綱渡りだ。そう長くはもたないだろう。小沢氏が勝つ、すなわち「小沢首相」が誕生すれば、政治とカネへの批判から、政権誕生時の内閣支持率は一桁(けた)かもしれない。小沢氏が矢継ぎ早にさまざまな改革を成し遂げたりすれば、支持率が急上昇する可能性もあるが、検察審査会の出方が注目されているときだけに、情勢は厳しい。民主党にしてみれば菅首相が勝っても地獄、負けても地獄、といったところだろう。いずれにしろ、政策論争抜きで、好きか嫌いか、得か損かという単純な基準で次の「首相」が決まろうとしている。

【中国新聞社・田勢康弘:8/23】



民主党分裂模様の可能性もあるようです。民主党に心ある議員がいるならばこの戦い止めさせないと・・・
by kura0412 | 2010-08-27 17:00 | 政治 | Comments(0)

何かを忘れている感じがします

「もう直ぐ代表選挙が行われますが、日本経済をどうするのか、日本の将来像はどうあるべきかという政策論争を行い、そのことを着実に実行できる人が代表になるべきです。支持率や総理が変わることや政治と金の問題、党内融和等様々な意見があることは分かっていますが、私は本当の意味で、日本を再生できる人を応援していきたいと考えています。」

ある民主党議員のブログからの引用です。
何かを忘れている感じがします。果たしてこの判断で良いのでしょうか。
by kura0412 | 2010-08-27 11:26 | 政治 | Comments(0)

終わってもノーサイドにはならず

小沢氏出馬「最悪の事態」 菅首相支持議員に衝撃

民主党の小沢一郎前幹事長の党代表選への立候補表明に、菅直人首相の再選を支持する議員らの間に26日、驚きと衝撃が広がった。

仙谷由人官房長官は首相官邸で記者団に「全然聞いていない」。首相側近の荒井聰国家戦略相はうつむき加減で「びっくりしている」と語った。玄葉光一郎政策調査会長は「代表選より予算の方が大事だ」と平静さを装うが、ある省の政務三役の一人は「ガチンコ勝負になった。仕事にならない」と嘆いた。
首相側近は「首相は完全にファイティングポーズだ。『この代表選は、民主党が本当の民主党になれるかの分水嶺(ぶんすいれい)だ』と思っている」と対決姿勢。菅首相を支える議員グループの若手衆院議員も「望むところだ。堂々と戦う。小沢氏と手を握った瞬間に菅氏は終わりだ」と息巻いた。別の側近議員は「3カ月前に責任をとって(幹事長を)辞めた人が立候補するというのはいかがなものか」と小沢氏を牽制(けんせい)した。
ただ、小沢氏は党内最大勢力を率いるだけに、グループ内からは「最悪の事態だ。民主党崩壊の始まりだ」(ベテラン)と党分裂への懸念も出ている。首相周辺も「首相は負けないと思うが、心配なのはその後。小沢氏をどう処遇するか」と漏らした。

首相支持を公言していた鳩山由紀夫前首相が一転して小沢氏支持を打ち出したことについて、寺田学首相補佐官は25日の首相と鳩山氏との会談に触れ「党運営で親身なアドバイスがあったようなので、意外に思う」と語った。
一方、小沢氏を支持する議員グループ「一新会」の幹部は26日午前、東京都内の小沢氏の個人事務所で小沢氏と面会。会長の鈴木克昌衆院議員は「一丸となって支援していく」と述べた。
「政治とカネ」の問題などを抱える小沢氏の立候補について、側近の松木謙公衆院議員は記者団に「小沢政権ができたら支持率は低いかもしれないが、政権公約を実現することによって国民が幸せを享受できる」。別の若手衆院議員も「小沢氏は『挙党一致』を主張するだろう。党内の支持はある程度広げられる」と自信をみせた。

【asahi.com】



代表選終わってもノーサイドとはならず、民主党は波乱含みの様相を呈するかもしれません。
by kura0412 | 2010-08-26 13:48 | 政治 | Comments(0)

日本の経済に不透明感が漂う中

小沢前幹事長、民主党代表選出馬へ

民主党の小沢一郎前幹事長は26日午前、民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)に立候補する考えを明らかにした。
東京都内で鳩山前首相と会談し、その後、記者団に「鳩山前首相と話をし、『出馬の決断をするなら私としては全面的に支援していきたい』という話をいただいたので、ただいま、鳩山前首相の前で、不肖の身だが、代表選に出馬する決意をした」と述べた。
代表選にはすでに菅首相が再選を目指して出馬する意向を表明しており、菅氏と小沢氏が全面対決する構図となった。

【YOMIURI ONLINE】



この状況を国民がどうみるでしょうか。
by kura0412 | 2010-08-26 09:04 | 政治 | Comments(0)

「組織票がなかなか集まらない」=(組織力の低下)

医師免許持つ超党派議連設立へ-日医連が呼び掛け

日本医師会の政治団体である日本医師連盟の原中勝征委員長は8月24日、執行委員会後の記者会見で、医師免許を持つ国会議員による超党派の議連の設立を呼び掛けていることを明らかにした。

同連盟によると、既に10人以上の与野党議員から参加の確約を得ており、議連は9月中にも発足する見通し。先の参院選で同連盟が推薦したり、支援したりした3候補がいずれも落選したため、日医の要望をどう国政に反映させるかが課題になっていたが、議連の設立で、医療ツーリズムなどの政策に対し一定の影響力を維持したい考えだ。
原中委員長は会見で、「政党を離れて、医師としての立場から医療を考え、どのように国民を守っていくか話し合う会をつくる」と語り、加入する議員については「医師免許を持った人をお誘いしたい」と述べた。

■参院選、組織票集めに苦慮-原中委員長
同日の執行委員会では、先の参院選の総括も行った。原中委員長は会見で、「組織票がなかなか集まらないということをしみじみと感じた」と振り返った。今後の日医連の方針については「白紙」とし、「医師会の中で、若く政治に関心のある人を伸ばしてあげられるような環境を整えたい」と述べた。

【キャリアブレイン】



「組織票がなかなか集まらない」=(組織力の低下)
今後日医は、新たな政治対応を進めるかもしれません。
by kura0412 | 2010-08-25 11:01 | 政治 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラー片手に歯科医師の本音

『口腔健康管理とかかりつけ歯科医』

今回の改定を医療全体的にみると三つの注目すべき特徴がありました。一つは伸び続けていた調剤には厳しい結果となったこと。7対1の入院基本料の要件の厳格化。そして改定の中で「かかりつけ」という概念が明確に組みこまれまれました。
「かかりつけ」に関しては医師、薬剤師に加え歯科でも導入されていますが、「かかりつけ歯科医」はあくまでも「保険用語に一つ」というイメージがあります。しかしながら医科、薬科ではこの「かかりつけ」を軸に医療体制の新しいイメージを描きつつ、今後の政策を積み重ねる意気込みを感じます。そこにあるのは、地域包括ケアの推進がベースにあっての考えです。例えば、今回の改定では紹介状のない大病院の初診・再診料自己負担は大幅なアップとなりました。また、調剤の方ではかかりつけ薬剤師指導料算定をきっかけに、患者とのコミニュケーションを密に図ろうとする試みを目指します。
一方、医療政策として改定と対をなす基金は、歯科医療の環境整備にも益々重要な意味を持ちます。ただ、今回改定の中でも可能性の秘めた項目としていくつか点数化は見られましたが、基金が改定とリンクすることなく、独立しての事業になっている印象は拭えません。限られた予算の中でのやり繰りです。W改定に向けての改定と基金との相乗効果を目指す為の戦略と、それに沿った事業の立案が必要となってきます。
包括ケアを視野に入れての「かかりつけ歯科医」でポイントとなるのが口腔ケアです。その有用性は医科からも視線が注がれています。然るに、口腔ケアという言葉が、ブラッシングのみの狭義に捉えられている現状があり、本来の口腔ケアの意味する嚥下機能も含めた口腔全体を管理する視点の広がりが不足しています。その観点からみると、今回日本歯科医学会が「口腔健康管理」と称した新たな口腔ケアの概念の提唱は機知を得た提案です。摂食機能療法などを加えた従来の歯科治療を「口腔機能管理」、歯石除去、PTCなど歯科衛生士の実施するエリアを「口腔衛生管理」、そして一般の方が実施する口腔清拭、食事介助などを「口腔ケア(狭義)」として、この三点を総じて「口腔健康管理」としました。
広義の口腔ケアとして定義する考えは、真の意味での「かかりつけ歯科医」が目指す所です。既にW改定に向けての作業が進む中で、この概念を一日も早く歯科界内部で意見の確認をしながら、国民への認知を広めなければなりません。
日医はかかりつけ医機能研修制度を創設し、独自の「かかりつけ医」というものを推し進めようしています。そしてその講習の中に「かかりつけ医の摂食嚥下障害」のメニューも組み込まれています。また、地域包括ケアに向けた「かかりつけ連携手帳」の作成に着手し、そのスピードは目を見張るものがあります。『かかりつけ歯科医』、『口腔健康管理』、『摂食嚥下障害』のキーワードは、地域包括ケアの中で育ちそうな芽であることは間違いありません。残す課題は、地域包括ケアを主導する日医、地区医師会との更なる連携の強化と事業実現に向けてのスピードを加速させることです。




『食べる=生きる』

地方消滅で日本の少子化高齢化に対して大きな警笛を鳴らした日本創成会議が「高齢者の終末医療を考える」と称したシンポジュウムを先日開催しました。その議論を聞くに、地方消滅と終末医療?そんな一見結びつかない二つが、これからの日本の大きな課題となっています。それと共に、改めて人の死という死生観を医療分野の一角に位置する歯科医師として、見つめ直す時期が今あるものと感じます。
高齢化になって、いわゆる寝たきり老人に対していろいろな考え方が示され、特に胃瘻の是非については大きな意見が分かれるところです。欧米においては日本で常習化している高齢者、寝たきり老人への適応が少ないとのこと。この点に関しては中医協でも前回の改定では、嚥下検査の有無によって評価を変えるという対応がなされ、また今回の改定での議論では、その経過の調査結果も示されています。しかしその一方、この問題が話題になって、胃瘻によって日常生活が暮らせるレベルになる患者さんまで拒否するような実例があり、医療現場その対応に苦慮する場面が多々見られる話も聞きます。
この問題は、医療、介護費増大から語られることが多かったのですが、タブー視されていた死に対する考え方が社会問題の遡上に挙がっていることは、大きな時代の変化として捉えられます。そして、食べることは従来から歯科界も提唱するように、単に延命だけが目的ではありません。生きていることの喜びを感じる、人間としての尊厳に係わる重要な日常生活の一つなのです。
医療関係者以外でも「食べる=生きる」を唱える人がいます。「食べることは、呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれているもの。」とは、料理研究家・辰巳芳子氏が唱えている私の好きな一文です。そして欧米での判断基準となる「食べる」ことの有無が延命治療の是非判断の基準となる考え方は、経済問題を抜きにしてもその専門家集団である歯科界の属するものが改めて真摯に議論し、一つの考え方を社会に示す責務があると考えます。
然るに、だかからといって歯科界が社会の先頭に立って、自らが死生観の変更を訴える必要はありません。これは社会全体で既にうごめく潮流であり、歯科界はあくまでもこの分野に特化した専門家として食べることの重要性、必要性を改めて世に唱え、それを臨床の場で実践を積み重ねれば良いのです。果たしてこれをも医科が歯科から奪い取り、領域拡大を目指すのでしょうか。
この死生観の議論の推移を見守ると共に、食べることへの支援を更に強める為に、摂食嚥下への歯科領域からの積極的なアプローチが必要となってきています。何故ならば、咀嚼と嚥下は対となって多くの結果を導き出すことが立証され、食べることを特化した専門家としての医療人としては、現状のままでは取り組みが不十分だからです。歯科医療は新たなる視点をもって社会に貢献する時代の到来です。あとはそれを導き、フォローする具体的な政策を積みかさねることです。歯科医療は真の意味での生きる喜びを支援する世界を導きます。



『飲み込みは大丈夫ですか』

基金における事業が一つのきっかけとなって、在宅診療、医療連携が新たな展開に進み始めています。それぞれの医療環境の実情を踏まえて、地域独自の取り組むこの基金を利しての新たな事業は、診療報酬と対になるこれからの歯科医療全体へ大きく波及する政策です。そしてこの基金は、来年度において今年度予算規模に介護関係が上乗せされる計画となっており、医療介護の垣根を越えた地域包括ケアシステム構築としての発想が必要となっています。
歯科における在宅診療の中心は、従来の診療所における診療の延長としての義歯調整から始まり、口腔ケアの対応へと進んでいます。口腔ケアの効果は、既に誤嚥性肺炎予防という観点から医科の関係者は元より介護関係者にも認知されています。それに加えてここきてスポットライトが浴びているのが、今回の基金でもいくつかの地域で事業が計画される摂食嚥下の分野です。
しかしながら、介護保険の認定審査項目にも「えん下」という項目がありながら、実際に摂食嚥下の対応は、一部の大学病院、リハビリテーション、耳鼻科があって積極に取り組んでいる病院以外、殆ど対応出来ていないのが介護、医療の世界の現状です。その理由は簡単です。採算が合わないからです。特に歯科においては無報酬に等しい状態です。
 嚥下の対応は、適応が少ない耳鼻科領域の手術以外その改善方法の中心は訓練、姿勢の改善、食形態変更のアドバイスなどで薬の処方もありません。検査も歯科では保険算定が認められていない内視鏡・造影検査と問診を中心としたスクーリングテストです。近年、摂食機能療法が歯科でも算定可能となりましたが、それは鼻腔栄養、胃瘻増設患者に限定されており、重度になる前の本来対応が必要な患者さんには算定出来ません。
そしてもう一つこの分野を歯科が推し進めるハードルとなるのが、隣接する医科の反応です。現在、摂食嚥下リハビリテーションは歯科医師を中心としたアプローチと耳鼻科、あるいはリハビリテーション科の医師を中心としたアプローチの二つがあります。本来ならば他の疾患でもあるように医科が歯科は口腔内のみと突っぱねるところですが、儲からない中で耳鼻科医の成り手が減少し忙しく手が回りません。それと共に、「摂食・嚥下リハビリテーション学会」の「・」がなくなり「摂食嚥下リハビリテーション学会」に名称を変えたように、嚥下と摂食、咀嚼は一連の動作であり、咀嚼のプロである歯科医師を係わりから排除することは出来ません。咀嚼して嚥下することによって食べることが出来るのです。
もし、嚥下を歯科の領域と社会から認知されれば、歯科診療所が「食べる」ことの社会ステーションと成り得ます。口から食べることへの支援が生きる為、生活を支える源であることが歯科診療所から発信が可能と成ります。したがって報酬的評価は低くても、嚥下に問題ある人が歯科診療所に相談することへの広がり目指し、その実現に向かっての政策を積み重ねる必要があります。先ずは先生方が診療所で「飲み込みは大丈夫ですか」の一言を問える環境作りがその第一歩です。




『この道しかなかった中で』

この原稿を書いている今、衆議院選挙の結果は分かっていません。しかし事前の各マスコミみれば自民党圧勝予測です。選挙は投票箱が閉められるまで何が起こるか分かりませんが、少なくても安倍退陣はなく、任期2年を残しての安倍首相の解散の決断は見事成功となりそうです。
メディアは大義ない解散と騒ぎましたが、今回の安倍首相の解散目的は明確です。日本の経済再生を目指し、自らが提唱したアベノミクスの敢行の為の長期政権への道を切り開くことです。無論、長期政権となってもアベノミクス成功の確定はありません。しかし野党からは、アベノミクスに代わって日本経済再生を可能とする具体的な対案は示されませんでした。マニフェストに踊らされて政権交代を選択したことを悔やむ多くの有権者は、その提示なしで現在の野党にもう投票することは出来ません。また第三極への期待感も、離れたりよりを戻したりの腰の落ち着きのなさを感じ、一時のブームに終わりそうです。となると自民党のキャッチフレーズ「この道しかない」、安倍政権に託すしか今回の選挙では有権者に選択肢がなかったことになります。では長期政権となるこれからの政治情勢を踏まえて、歯科界はどう安倍政権と向き合わなければいけないのでしょうか。
今回の総選挙でのマスコミの世論調査では、有権者は社会保障に対しては経済再生と並び非常に関心をもっていましたが、その政策論戦は殆ど成されませんでした。特に自民党が示した政策は、医療に関してはないも等しいような扱いです。唯一あったのが、既にスタートしている社会保障改革のプログラム法案のスケジュールに則って進めるということです。但しこのプログラム法案の対となす消費税増税が延期となったわけですので、そのスケジュールの変更は必要になってきました。恐らく16年度改定に対しては、これを理由に財務省から厳しい対応を迫られるのは必至です。
この現実の意味するものは、現行の医療制度、水準を是とする考え方がベースにあります。消費税増税、経済再生となって税収が増えたとしても、けっして医療の大幅な拡充が成されるわけではありません。それどころか、もし経済再生と成らなければ医療費はそぎ落とされる可能性もあります。これからは少子高齢化、財政再建を踏まえて、いかにレベルを落とすことなく現行の医療を保つことへの模索が始まります。しかしながら理不尽な政策に対して、責任ある医療人として対応することは当然であり、大きな改善が必要な歯科と、既に一定の医療経営環境を維持している医科とでは立ち位置が異なります。先ずはこの点への内外の理解を求めることがスタートとなります。
選挙終わるのを待って各種医療政策への対応が加速的に進みます。幸いにして政治の世界では現在の歯科医療の現状は理解されつつあり、一つ一つの政策毎の対応スタンスが求められています。果たしてこの道しかなかった中で、歯科界はどう歩みを進めるべきなのでしょうか。歯科界の政策対応能力と政治力の真価が問われています。




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