日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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中央と地方のねじれ

参院選での民主支援確認 医療技術者7団体、小沢氏と面会

民主党の小沢一郎幹事長は26日、日本臨床衛生検査技師会など医療技術者7団体の代表と面会した。7団体側は政策要望書を小沢氏に手渡し、夏の参院選での民主党支持を約束した。面会後、日本臨床衛生検査技師会の小崎繁昭会長は記者団に「政権与党になった民主党と接触する機会がなかった。我々が抱える問題を解決してほしいと申しあげた」と語った。

これまで7団体は自民党を支援してきたが、政策を実現するメドがつかないなどの理由で、民主党支持に転じた。出席者によると、団体の要望に小沢氏は「医療技術者の働きは重要だ。政策実現のため力を合わせよう」と応じた。7団体の会員数は合わせて約16万7千人になる。

【NIKKEI NET】


千葉県歯科医師連盟は自民支援 日歯連とのねじれ表面化

千葉県内の歯科医師でつくる政治団体「千葉県歯科医師連盟」(渡辺敏弘会長)が、夏の参院選の千葉選挙区と来春の統一地方選で、自民党候補を推薦する方針を固めたことが25日、分かった。

日本歯科医師連盟(日歯連)は19日、従来の自民党支持方針を転換し、夏の参院選で比例代表は民主党候補を支援する方針を決定。選挙区も事情によっては自民党候補の支援も認めるとしているものの原則与党候補を支援するとしており、中央と地方のねじれが表面化した形だ。

県議会の自民党会派は25日までに、2月議会に歯の健康に関する基本理念を定める「千葉県歯・口腔の健康づくり推進条例」案を提出した。自民党が県議会で過半数を占めているため可決は確実。県歯科医師連盟の要望に応じた形で、同連盟の支援は条例制定の見返りの側面もある。
自民党は千葉選挙区(改選数3)に現職の椎名一保氏、元少子化担当相の猪口邦子氏の擁立を決めている。

【共同通信】



中央と地方のねじれ現象をどう対応するか、非常に難しい判断が各都道府県連盟に迫られているようです。
by kura0412 | 2010-02-27 09:48 | 政治 | Comments(0)

学会の権威を上手く活用しています

糖尿病診断が原則1回に 学会が検査基準改定、患者負担軽減

日本糖尿病学会(東京・文京、門脇孝理事長)は10年ぶりに糖尿病の診断基準を改める。従来2回必要だった検査の回数を、原則1回で済むようにできる新しい基準を導入する。患者の負担が軽くなるほか、早期診断によって合併症なども防げると期待される。

新しい基準では、補助的な指標として用いていた「HbA1c(エイチビーエーワンシー)」をより重視して糖尿病かどうかを判定していく。HbA1cは血液中の赤血球にあるたんぱく質にくっついた糖分を測る方法で、1度の検査で直近1~2カ月間の平均血糖値を測ることができる。

【NIKKEI NET】



医科の場合、専門学会の見解に権威があり、それが基準となり得えます。そして、その基準の変更は、時の状況によって変えられ、上手く活用しています。(血糖値などはその代表です)
医科はそのシステムが確立されいますが、残念ながら歯科にはありません。
by kura0412 | 2010-02-26 08:51 | 歯科 | Comments(1)

規制改革もポジティブに捉えることも

環境、医療、農業でWG=規制改革

政府は19日、行政刷新会議の下に近く設置される規制改革分科会が取り上げるテーマについて、環境、医療・生命科学、農業の三つを重点分野とすることを決めた。それぞれワーキンググループ(WG)を設け、規制緩和やルールの見直しなどについて検討する。
分科会とWGは、民間人を中心にメンバーを人選中。分科会会長には内閣府の大塚耕平副大臣が内定した。
【時事ドットコム】


規制改革も政治主導 環境・農業・医療の3分野

鳩山由紀夫政権下で規制改革が来週にも本格的に再始動する。これまでの規制改革会議(議長・草刈隆郎日本郵船相談役)に代わり、行政刷新会議に新たに設置する分科会が推進役となる。環境、農業、医療の3分野で議論し、6月までに結論をまとめる。省庁の抵抗が強ければ、公開で規制の必要性を話し合う「規制仕分け」も政治家主導で検討する。
「大変プアな成果に終わってしまった」。19日、最後となった規制改革会議で草刈議長は悔しさを隠さなかった。
【NIKKEI NET】



規制改革をポジティブに捉えて、歯科の領域拡大を図ることも歯科界の検討課題です。
by kura0412 | 2010-02-25 17:07 | 歯科医療政策 | Comments(0)

まだ財源はありました

今回の改定で、後発品の使用促進で生まれる財源が、改定率に組み込まれていないことに議論が沸いてきています。

長妻大臣の国会答弁では、前回改定(自民党政権下)と同じ計算でやっているとのことでした。実は私もこのことは知りませんでしたし、多くの先生方もそれに気づいていなかったようです。
ということは、本体プラス改定が実質何%という議論に注目するのでなく、医療に回す財源はまだ残っていたということです。
確かに、単純に財源に対して色が付いているわけではないですが、その気になればまだ医療の予算をやり繰りすれば、少なくてももう少しは改定率を上げることは可能でした。

マァ、自民党政権でも民主党政権でも、それを財源にはしていなかったのですから、この後発品の財源についてはどっちもとっちという印象です。しかしながら、2年後の改定時の大きな課題にはなりました。
by kura0412 | 2010-02-25 14:38 | 政治 | Comments(2)

歯科領域の顕在化してない需要とは何か

今朝の日経のコラムに、『現時点で顕在化していない需要が国内に潜んでいて、特に、医療、介護、保育を含む教育などの分野では、適切なサービスの提供がされていないために、未充足となっている潜在需要が存在する。』とあり、筆者独自の成長戦略について論じていました。

これを読んでふと感じたのが、歯科分野でこの顕在化していない需要には何があるだろうか?ということと、ミクロな部分だけでなく、マクロを含んだ具体的な需要拡大についての議論が殆どなかったように感じます。(あったとしても指令切れトンボ)

民主党政権も、来年度予算成立を待って、財政問題、経済戦略などの中期的な展望を論じようとしています。今こそ、その時期ではないでしょうか。
by kura0412 | 2010-02-24 17:33 | 歯科医療政策 | Comments(5)

医療政策に対しても検証を

「最盛期後」判断は時期尚早 新型インフルでWHO

世界保健機関(WHO)事務局長の諮問機関である緊急委員会は23日の会合で、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が「最盛期後」の段階に入ったと判断するのは時期尚早と勧告した。

当初、委員会は感染が最盛期後の段階に入ったと認定するとみられていたが、西アフリカなど一部地域でなお感染拡大がみられることを重視した一部の委員が反論したためとみられる。
勧告を受け、チャン事務局長は最盛期後への移行をひとまず見送り、2~3週間の期間を置いて再検討するとみられる。24日午前(日本時間同夜)に詳細を発表する。

新型インフルエンザの流行は日米欧など多くの地域でピークが過ぎたとされ、WHO事務局は水準変更が可能な環境が整ったとの判断に傾いていた。しかし、関係筋によるとアフリカ地域の委員から異論が出た。
WHOの計画では、世界的大流行入りを意味する現行の「6」以後の段階は、最盛期後と「新たな流行の波」「大流行後」の三つ。WHOは最盛期後も大流行は続くと位置付けており、会合で水準変更が勧告されるとの見方が強まっていた。

【47News】



安心宣言にはまだ早いようです。
しかし、この新型インフルエンザへの対応についても、歯科界としても改めて検証はしなければなりません。
営業手法だけでなく医療政策にも検証は必要です。
by kura0412 | 2010-02-24 14:51 | 歯科医療政策 | Comments(0)

「大雪で来院出来なかった」

昨日診た患者さんの話です。85歳の女性の方で、歯牙の動揺が激しく急患で来院されました。

私「痛かったでしょ?」
患者さん「来たかったんですが、雪で身動き取れませんでした。」
私「・・・」

プラプラした歯牙を抜歯したら、この患者さんホッとして大喜びです。
確かに今年の冬のような大雪の場合は、こんなケースあると思います。

二階にある私の診療所の階段を上がってくれる体力もあり、身体的にも訪問診療の対象にはなりません。(健常者は駄目ですよね?)
また、万が一、訪問診療に行ったとしても、老人の方が一人だと、車を停めるスペースを除雪して確保できないかもしれません。

でも今後何とか対策を考えないと。しかしこんな方は、歯科以外の全身的疾患ある場合はどうするのでしょうか?
by kura0412 | 2010-02-23 17:35 | 歯科 | Comments(0)

急激な増加を心配するのは分かります

全国医学部長病院長会議:医学部新設「反対」 「教員増で勤務医減る恐れ」

大学医学部で作る全国医学部長病院長会議(会長・小川彰岩手医大学長)は22日、医学部の新設に反対する請願を民主党や関係省庁に提出したと発表した。同会議は一貫して国に医師数を増やすよう求めているが「医学部定員が急激に増えると、教育確保のため病院勤務医が減り、医療崩壊を助長する」と主張している。

政府は80年代から続けてきた医師養成数の抑制方針を08年度から改め、全国80大学の医学部定員は3年間で1221人増えた。同会議は政策転換を評価する一方、大学医学部の新設には▽現場の臨床医を教員として招かねばならない▽数十年後に医師数が充足した時に定員を減らせなくなる--などの問題があると主張。「これ以上の定員増は医師不足対策として逆効果だ」と指摘している。

大学医学部の新設は、現時点では文部科学省告示により認められていないが、将来の規制緩和を視野に、複数の私立大学が検討している。

【毎日jp】



歯科医師増加が反面教師になっているように感じます。その必要性は認めていても、確かに慎重になるのは分かります。
by kura0412 | 2010-02-23 10:16 | 政治 | Comments(0)

保険料率のニュースにはスポット当たらず

協会けんぽ、保険料負担大幅増 4月から月収30万円、2170円増

中小企業の会社員と家族らが加入する協会けんぽは加入者の保険料負担が4月からどの程度増えるかについて、月収別の試算をまとめた。税引き前の月収が30万円の会社員(40歳以上65歳未満)の医療・介護の保険料は月額2170円増える計算だ。政府は来年度に国庫負担を増やして保険料の上昇幅を抑制する方針だが、それでも一定の負担増は避けられない情勢だ。

協会けんぽの医療の保険料率は4月納付分から全国平均で現在の8.2%から9.34%に上がる。40~64歳まで負担する介護保険料率も現在の1.19%から1.50%に上がる。高齢化で医療費の支出が膨らんでいるうえに、景気の低迷で保険料の収入が落ち込んでいるためだ。

【NIKKEI NET】



改定率アップで月に何十円かの負担増となるよりも、この保険料率を上げることの方が負担増となります。。

保険料率のニュースとしては、協会けんぽへの国庫補助が13%から16.4%に引き上げられ600億円増えましたが、保険料率が8.2%から全国平均9.34%に引き上げられます。
また、今国会では、激変緩和承知(都道府県別の保険料率の調整)期間延長、保険料率の法定上限を10.0%から12%への引き上げなどの関連法案が提出されたいますが、保険料率については、再診料の問題に比べて、あまりスポットライトを当てていません。
あまり取り上げると、組合健保との差異が際立つからでしょうか?
by kura0412 | 2010-02-22 17:57 | 歯科医療政策 | Comments(0)

歯科医療と政治との関係の大きな変換

日歯連盟 民主党公認の会員候補を支援

日本歯科医師連盟(堤直文会長)は2月19日、第109回臨時評議員会を開き、第22回参議院議員比例代表選挙に「政権与党の民主党から公認を得て出馬する会員候補者を支援する」ことを賛成多数で可決した。日歯連盟が参院比例選で民主党公認の会員候補者を支援するのは初めて。評議員会の席上、高木幹正理事長は比例代表選挙に対する予算措置や日歯連盟の下に後援会を設置し、都道府県にも協力を求めること等の大まかな方針を説明、「支援する以上、勝てる戦略をもって臨む」とした。

日歯連盟は昨年11月20日の臨時評議員会で「次期参院比例代表選では組織内候補を擁立しない」と議決していたものの、堤会長は、短期間でレセプトオンライン請求完全義務化が努力義務になったことや今回の医科を上回る診療報酬改定が実現するなど民主党政権下で具体的成果が得られたこと、さらに歯科医師需給問題、税制改正、保険業法改正、医科歯科格差の対応等々の懸案事項を解決するには政権与党と一層の関係強化が必要であると判断し、今回の臨時評議員会の開催となった。しかし、2月10日にも公認候補の発表が行われるとされた民主党の公認調整が遅れているため、評議員会では候補者名は明らかにされず『民主党から公認を得て出馬する会員候補者』の表現にとどまったため、評議員から「どのような候補者かも知らされずに決めることには問題がある」との指摘もあった。なお、民主党による公認候補の発表は2月28日もしくは3月1日とされている。

【IDN:デンタルタイムス21速報 】



歯科医療と政治との関係での大きな変換です。
特に現在も自民党職域支部でもある各都道府県連盟がどのように対応するか、また対応の変化を迫られるか。
その動向によっては、更なる連盟離れが加速するかもしれません。
by kura0412 | 2010-02-22 11:22 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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