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『真水』の意味の相違

昨日発表された追加政策は、事業規模27兆円、『真水』で5兆円と報道されています。
この『真水』とは、国が直接負担する財政支出をいいます。

しかし、先生方が地元の行政で折衝する地方公共団体の『真水』の意味は、国や県などの補助を除いた市町村独自の財源の支出のことを指し、国との意味を異にします。

したがって、国、県の補助がある事業ならば、市町村の『真水』は二分の一、三分の一と少なく済み、また、逆に市町村単独事業となるとこの『真水』100%の事業とということになります。
となると、当然行政としてはこの『真水』を出来る限り使わない形で事業を進めたいと考えるわけです。
by kura0412 | 2008-10-31 15:26 | 歯科 | Comments(0)

昨日発表された経済対策の中に、次期介護報酬改定の3.0%引き上げも入りました。
また、その他に、介護人材の確保や医療対策の推進に向けた生活安心確保対策にも国費ベースで5000億円を計上下との報道です。

もちろんこの政策の根底にあるのは総選挙を睨んでのことですが、従来の公共事業ではなく、経済対策の一環として、社会保障が組み込まれたことは大きな変化を示します。
さて、この流れの中に歯科はどう組み込ませるかが、今後の歯科界の大きな課題となりました。
by kura0412 | 2008-10-31 11:10 | 歯科 | Comments(0)

IT化の前に

妊婦死亡:検索ネット機能せず 「可能」3病院も拒否

妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の女性(36)が都立墨東病院(墨田区)など7病院に受け入れを断られた後に死亡した問題で、受け入れ先が探せる都の「周産期医療情報ネットワーク」が機能していなかったことが分かった。ネットの表示では3病院が受け入れ可能だったが、実際にはいずれも拒否していた。システムが機能していれば、女性はより早く搬送された可能性もあり、都は詳しい経緯を調査している。

周産期医療情報ネットワークは、リスクの高い妊婦に対応する周産期母子医療センター(都内22カ所)と都、消防をインターネットでつなぐシステム。緊急の場合に患者の受け入れが可能なセンターが一覧できるようになっている。

都によると、死亡した女性は4日午後7時ごろ、下痢や吐き気、頭痛などを訴え、救急車で江東区のかかりつけの産婦人科医院「五の橋産婦人科」に運ばれた。主治医が近くの墨東病院に受け入れを要請したが、産科医院の当直医は「土曜日のため当直が1人しかいない」と説明。主治医から「受け入れ可能な医療機関を教えてほしい」と依頼を受けた当直医は周産期医療情報ネットワークを検索し、受け入れ可能の表示があった▽東京慈恵会医科大病院▽慶応大病院▽日本赤十字社医療センター--の3病院を紹介したという。

しかし、主治医がこの3病院に電話をしたところ、いずれも「満床」などを理由に受け入れを拒否。▽東京慈恵会医科大青戸病院▽日本大板橋病院▽順天堂大医院にも電話したが、受け入れられなかった。東京女子医大東医療センターだけは受け入れ可能と返事をしてきたが、既に墨東病院が受け入れを決め距離も近かったため同病院に搬送したという。

厚生労働省によると、コンピューターで周産期医療情報を共有化するシステムは昨年1月現在、39都道府県が導入。しかし「(空き病床の)情報の更新が遅い」などの問題も抱え、一般救急で使われる医療情報システムでは、今年1~2月の総務省消防庁の調査で、全国の消防本部の53%が「システムを利用していない」と答えた。

奈良県橿原市の妊婦死産を受け、厚労省が昨年12月に行った救急搬送の総点検でも「夜間・休日も空床状況を更新できている」とした自治体は福島、広島県など6県しかなかった。今回の問題でも、病院が情報を更新していなかった可能性もあり、都は「調査している」と説明している。

【毎日新聞:2008年10月22日】



先日都内で妊娠中に脳内出血を起こし7病院で受け入れを断られ後に死亡したこの問題は、医療だけでなく、社会全体に大きな波紋を投げかけていますが、その一方、この記事にあるように、IT化があたかも全てを解決するかのような現代の風潮に大きな問題点を浮き彫りにさせています。

ITはあくまでも一つのツールであって、それをもって全てを克服できるものではありません。
今回の問題でもこのシステム導入を図っても、根本の医師が不足していれば結局は機能はしません。
けっして私はIT化を否定するものではありません。問題はその順序です。
by kura0412 | 2008-10-30 11:35 | 歯科 | Comments(1)

予てからの歯科界の懸案事項であったレセプトオンライン化について二つの動きがありました。
一つは三師会で厚労大臣に、レセプトオンライン請求の完全義務化撤廃を求める共同声明を提出したこと。
そして、日歯の記者会見で、日歯レセコン開発事業の概要の説明が行なわれました。

前者の撤廃に関しては、今だその行方の予測は難しいですが、日歯レセコン開発いついては大まかなアウトラインが見えてきました。
その開発のコンセプトはレセコン未導入会員への対応、紙レセプト入力処理への対応、国レベルの高いセキュリティの確保、安価なコスト、既存ベーダーとの共有の5項目を謳っています。

その実際は、具体的なレセコンの内容発表を待たなければなりませんが、少なくても、この問題を契機にレセコンの買い替えを考えていた先生方にとっては、その判断を決める参考にはなります。
ただ、この問題は、まだまだ紆余曲折がありそうです。
by kura0412 | 2008-10-29 15:33 | 歯科 | Comments(0)

先日社会保障国民会議から医療・介護費の試算が公表され、消費税増税の必要性が提起されました。
発表されてからその内容を検討しているのですが、現時点ではいま一つはっきりしたことを述べるまでには至っておらず、私自身もう少し勉強が必要です。

ただ、従来の医療抑制一辺倒だったこの財源の問題に、少し変化の兆しが起きていることは間違いないようです。
ここにどうやって歯科の財源が絡められるのか、絡めさせられるのか、これが医療制度との論議と重なって非常に重要になってきそうです。
by kura0412 | 2008-10-27 12:07 | 歯科 | Comments(0)

この問題の根本は

東京都内の7ヶ所で受け入れを断れた出産後脳内出血で死亡した妊婦の問題は、単に、産科医の少なさ、救急医療体制の不備だけに留まらない、日本の医療がここまで危うくなったのかと思わせる大きな事件です。

今回、受け入れを断れたのは、私の住むような地方都市どころか、首都東京、それも救急医療に対しての最前線の病院ばかりです。
その病院が受け入れを断るほどの現在の救急医療体制の不備、産科医不足を如実に表わしました。

ここまで陥らせた根本は、現在の医療抑制政策のなにものでもありません。
産科医が足りなければ、訴訟の不安を超えて産科が医師に魅力的な診療科に制度、報酬を増やせばいいだけの話です。

無駄と必要な費用をごっちゃにして、医療費削減に突っ走った結果がこの事件に大きく映し出されています。
そう簡単には改善は難しい問題です。少子化を加速させなければいいのですが・・・
by kura0412 | 2008-10-24 11:42 | 歯科 | Comments(1)

http://www.kokken.go.jp/syokai/press/08_10/

国立言語研究所は病院の言葉を分かりやすくする提案発表を行ないました。
ざっと目を通しただけですが、中々興味深いものがあります。

歯科独自には改善の指摘はなかったようです。
このことは、歯科の言語は既に患者さんに浸透し、平易に言語化されていると考えていいのかまでは分かりません。

しかし、最近カルテを書いて気になるのが、従来の「単治」が「う蝕」に替わったことです。
治療名「う蝕」、そして病名も「う蝕」です。
レセコンオンライン化も大きな問題ですが、この言葉の問題を抜きにして導入ばかりに目が行くのは如何なものか?
by kura0412 | 2008-10-23 12:34 | 歯科 | Comments(0)

厚生年金記録改ざん問題に関して、社保庁職員が政管健保の不正にも関与していたことが元職員の証言があったとの今朝の報道です。

もしこれが組織的な行動だとするならば、既に明らかになった社保庁の不祥事の数々と合わせると、構造的な問題だけではない、真の意味の抜本的な改革が迫れています。
既に、この社保庁の組織変更は勧められていますが、果たして、本当にそれだけで再発が防げるのか?
いいろいろな問題をみると、全て事務的な手続き問題に終始し、社保庁全体が日本の社会保障。安心、安全という社会基盤をを守る気配が感じ取れません。

医療にも直接関係ある組織だけに今後の動向に注視しなければなりません。
by kura0412 | 2008-10-22 11:25 | 歯科 | Comments(0)

経済提携協定(EPA)に基づきた来日してインドネシア人の看護師候補の月給が最高211300円、介護福祉士候補が197550円であったと政府答弁があったの報道です。

別に鎖国主義者ではありませんが、減反しているのにも関わらず輸入を強いられ問題が起きている米と同じで、何故、賃金の差を克服しても日本人を雇用としないのでしょうか?

安全と安心のコストについて、多角的にこの議論をするべきです。
by kura0412 | 2008-10-21 16:56 | 歯科 | Comments(0)

医療、介護を含めた社会保障を今後も維持、発展するに、従来の負担軽減のみを求めるものではなく、ある程度の負担増、「中福祉、中負担」の理解は、少しずつながら国民に理解されようとしてきています。
このことは、今後の医療のあり方、また、それに伴う税制改革を含めた負担増への議論へ大きな影響を及ぼします。

さて、もし、この「中福祉、中負担」という概念がこれからの日本の医療、社会保障の機軸と成った時、歯科は医療の中どのような立ち位置を目指し、どんな制度、取り組みを目指せばいいのでしょうか?
目先の点数改正の問題も重要であることは当然ながら、歯科も少し視野を広げて先を見据えた議論が必要になってきました。
by kura0412 | 2008-10-20 14:41 | 歯科 | Comments(0)