日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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外来の意見を利しては

医歯薬新報に「FDIとIDF(国際糖尿病連合)が共同で、口腔疾患の予防と口腔保健の向上を糖尿病治療の必須項目にするよう、合併症に関する実施勧告を行なった。」とありました。

メタボ健診に関して完全に蚊帳の外に置かれた歯科ですが、外来の意見には流される正論の動向を考えると、この勧告を利することは有効かもしれません。そして、日本の歯科界ととしても推進することが必要です。
by kura0412 | 2008-05-31 16:56 | 歯科 | Comments(0)

最善でもないのに代替ですか

今朝の日経の1面トップに「資源高高、素材の代替加速」とあります。ここのところの急速なレアメタル、小麦粉などの食品価格の高騰への対応への開発についてです。

歯科も同様な動きが出ています。4月の改定で加算はあったものの、急激な価格上昇には足らないパラの急騰からの波紋です。

その臨床現場の対応は可能な限り金属を使用しない。その結果、技工所への仕事が減って、更に経営が悪化していいるとの話も聞きます。私もコア印象が点数化されてもメタルコアはめっきり少なくなりました。

パラに代わる代替金属の開発の要望をしているとの話も聞きます。しかしこのことはよくよく考えると歯科界、国民にとっては悲劇です。
本来ならば、最も適する口腔内で使用する材料の開発、使用の求めるのが筋のはずなのに、最善でもない材料の代替を考えるというのには疑問と淋しさを感じます。専門家が黙ってれば国民は知りません。
by kura0412 | 2008-05-30 12:41 | 歯科 | Comments(0)

皆影響を及ぼします

社会保障国民会議、骨太方針2008、、道路特定財源の一般再現化、税制抜本改革

これら全てこれからの歯科医療にも影響を及ぼす為対応が迫られ、その結果を注視しなければいけない歯科界の課題でもあります。
by kura0412 | 2008-05-29 16:09 | 歯科 | Comments(0)

自民党部会で2200億円抑制撤廃要求を決議

昨日の自民党の厚労関係合同部会で
「平成21年度において、社会保障の自然増の削減を行なうべきでなく、安定的な社会保障財源の確保に向けた検討と併せて、国民の安心を確保するための諸施策について所要の予算の確保を図るべきである。」との決議を行ないました。
いわゆる2200億円削減の見送りを求めたわけです。

小泉首相だったならば決議無視で突っ走るでしょうが、果たして福田首相はどう対応するか?
来年度予算案の骨格となる骨太方針0は来月の中旬以降に決定されます。
by kura0412 | 2008-05-28 11:56 | 歯科 | Comments(0)

「歯科医が全身麻酔の窮状」

今週のAERAの見出しです。
「歯科医が研修の名目で医科手術に参加し、全身麻酔をかけている。患者の死亡事故も起きた。深刻な麻酔科医不足が背景にある。」とあります。

でもこの見出し、また、社会のムードは「歯科医」という言葉でひと括りされています。同じ歯科医でも、研修医と歯科麻酔医のライセンスを持つ先生とでは違います。
by kura0412 | 2008-05-27 10:42 | 歯科 | Comments(2)

経験的に感じる四川地震の被災地への心配

既に死者だけでも6万人を超えた四川大地震、テレビのニュースの画面だけ観ても直接的な地震被害以外に、これから更にその被害が拡大しそうな感じがします。そして私が一番心配するのが被災地での公衆衛生環境の悪化です。

私が4年前の中越地震の被災で一番辛かったのは、食べ物よりもトイレの問題と風呂に入れないことでした。
それでもトイレは簡易便所は直ぐ設置され、水を確保して何とか自宅で何とかなりました。風呂も自衛隊が風呂場を作ってくれ、私も1週間程の我慢で済みました。寝る場所もテント生活を強いられ人でも、水がテントの中に入ったりすることはありませんでした。そして、避難所においては、感染症予防の為に可能な限りの対策は講じられていました。

しかし今回は、このままでは感染症が蔓延して二次的な被害が起きそうそうな雰囲気です。そして口腔内の悪化も非常に危惧しています。
by kura0412 | 2008-05-26 14:34 | 歯科 | Comments(0)

武士は食わねど高楊枝では

そろそろ先生方も学校検診が忙しくなっている時期だと思います。私も一昨日から始まりました。
眼科など、いわゆる学校検診がスクリーニングの傾向が強くなる中、歯科は相変わらず奉仕の精神で1歯単位プラス、歯周疾患、咬合異常まで実施しています。
しかしこのことは、どれだけ関係者知られているでしょうか?また知らせてしるでしょうか?
そして視点を変えて考えてみると、全国の学生の口腔内の事態が毎年把握できるということは物凄いことです。これも国民へのPRとして生かされてはいません。武士は食わぬど高楊枝の心境なのでしょうか?
検診が従来の早期発見から、管理型、リスクスクリーニングに移行している現在、学校検診のあり方の再考必要と思います。
by kura0412 | 2008-05-23 11:39 | 歯科 | Comments(0)

「長寿のひずみ」

今朝の日経の「蘇れ医療」という連載記事の『長寿のひずみ』という見出しが目に入りました。
長生きすることが、さもマイナスの印象を受けさせます。

何度もいわれていることですがもう一度唱えます。
平均寿命が延びること国力を示す大きな指標であり、誇りをもつことです。ただ、今課題となっているのはその中味の再考であり、それを支える制度の問題です。長生きすることが悪いかのような論調は絶対に誤りです。
by kura0412 | 2008-05-22 14:24 | 歯科 | Comments(2)

明らかに違う民主党と共和党、では日本は

混戦だった米大統領戦の民主党の予備選挙はオバマ氏の事実上の勝利宣言となり、いよいよ共和党のマケイン氏との11月本選挙へと戦いの場が移りました。
民主党と共和党、また、候補者のこの二人は、主な政策がはっきりと異なっており、政策の差異で考えても選挙民には分かり易い選択です。

この結果を受け改めて日本をの状況をみると、2大政党を唱える民主党も主要政策で自民党と明確な違いを示すことは必要性感じます。そしてその争点の軸となるのは社会保障とその財源の対応です。
by kura0412 | 2008-05-22 11:47 | 歯科 | Comments(0)

後期高齢者医療制度に対しては8020の理念からも

後期高齢者医療制度の廃止法案を野党は提出するようです。それに対して、与党は制度そのものは維持し、低所得者への対応などの制度の見直しの検討に入りました。

歯科の立場でこれに対してどうゆうスタンスを取ればいいのか、なかなか難しい判断です。ただ、前期高齢者の窓口負担の1割堅持は、8020推奨の理念からもしっかりと主張しなければなりません。
by kura0412 | 2008-05-21 08:29 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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