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厚労省幹部、歯科の需給問題を認識、しかし・・・

厚労省の宮島総括審議官あるシンポジュウムの講演で2200億円の圧縮について「患者の負担増はやらない、診療報酬のマイナスももう限界だ」と指摘したとの報道です。

そして、それと共に医師の需給問題について触れる中で、医師を増やす場合には慎重な対応が必要との説明の時に、歯科医師については過剰問題が深刻になっているとし、「過剰問題が出ると質の劣化が起こり、どうにもならなくなる」と発言をしています。

厚労省幹部が歯科医師の過剰問題が医療の質にも影響しいるとの認識識にホッとし、一方、この問題にもうさじを投げているとも受け留めれるこの発言に不思議な気持ちになります。
by kura0412 | 2007-08-31 12:18 | 歯科 | Comments(0)

歯科界としても困ります

現役の候補者が落選して相当なショックを受けていると思っていた日医が凄いことになっています。

ある勉強会で植松日医前会長が、来年の4月の会長選挙に向けて独自の候補者擁立を表明、また、同じ席に出席した茨城、奈良県医師会長も現執行部に対して反旗を上げるような発言をしたとの報道が昨日あったと思ったら、それを受けて現執行部からはその発言に強い批判をしたとの報道が今日ありました。

そもそも今回の選挙で、武見候補は近畿地区では会員数にも遥かに満たない得票の結果しか出ていません。

議員を落とし、こんな状況になっている所は政治的に必ず攻められます。
それは3年前歯科界が体験していることです。この状況、歯科界としても困ります。
by kura0412 | 2007-08-30 16:14 | 歯科 | Comments(0)

安倍改造内閣副大臣も決まる

政府は29日午前の臨時閣議で、安倍改造内閣の副大臣22人を決定した。


副大臣の内訳は自民党19人、公明党3人。派閥別では津島派が4人、閣僚起用が1人だった町村派が3人、伊吹派が2人で、閣僚ポストがゼロだった谷垣派は2人となった。
副大臣の顔ぶれは次の通り。(敬称略、数字は当選回数、党名なしは自民党、公明は公明党、参は参院)

▽内閣府 木村勉<3>山本明彦<3>中川義雄<2>=参▽総務 佐藤勉<4>魚住裕一郎<3>=公明、参▽法務 河井克行<3>▽外務 小野寺五典<3>木村仁<2>=参▽財務 遠藤乙彦<5>=公明、森山裕<2>▽文部科学 池坊保子<4>=公明、松浪健四郎<3>▽厚生労働 西川京子<3>岸宏一<2>=参▽農水 今村雅弘<4>岩永浩美<3>=参▽経済産業 新藤義孝<3>中野正志<3>▽国土交通 平井卓也<3>松島みどり<3>▽環境 桜井郁三<3>▽防衛 江渡聡徳<3>

(2007年8月29日11時36分 読売新聞)



副大臣二人は厚生行政に精通している、福岡と山形が選挙区の議員です。
特に西川副大臣は6月の自民党歯科医療PTで日歯に対して理解を示す発言をしています。
by kura0412 | 2007-08-29 12:00 | 歯科 | Comments(2)

未知数に期待するしかありません

舛添要一厚労大臣は予想外でした。

マスコミに頻繁に登場する舛添大臣は、画面を通じてみる限り、論理にあったことは理解してくれる印象をもっています。
しかし、歯科医療についての知識、理解度はどの程度なのかは全く未知数です。今は逆にその未知の可能性に期待するしかありません。

選挙区が参議院比例区ですので日歯連盟の推薦もありません。事務次官も交代し、歯科との繋ぐパイプは見当たりません。

まずは、大久保会長が厚労省に行くにせよ、舛添大臣が日歯出向くにせよ、どの時期に実現するか?
これは大臣と歯科界の距離を測る一つのバロメーターになるかもしれません。
by kura0412 | 2007-08-28 09:13 | 歯科 | Comments(0)

第2次安倍内閣の顔ぶれ

 第2次安倍内閣の新閣僚が27日、決まった。新閣僚は次の通り。

 ◇総務相 増田寛也(民間)

 ◇法相 鳩山邦夫

 ◇外相 町村信孝

 ◇財務相 額賀福志郎

 ◇文部科学相 伊吹文明(留任)

 ◇厚生労働相 舛添要一
 
 ◇農相 遠藤武彦

 ◇経済産業相 甘利明(留任)

 ◇国土交通相 冬柴鉄三(留任)

 ◇環境相 鴨下一郎

 ◇防衛相 高村正彦

 ◇官房長官 与謝野馨

 ◇国家公安委員長 泉信也

 ◇沖縄・北方担当相 岸田文雄

 ◇金融・行政改革担当相 渡辺喜美(留任)

 ◇経済財政担当相 大田弘子(民間、留任)

 ◇少子化担当相 上川陽子


【毎日新聞 2007年8月27日 16時23分 (最終更新時間 8月27日 16時30分)】
by kura0412 | 2007-08-27 16:43 | 歯科 | Comments(0)

厚労大臣に舛添要一氏ー全くの予想外でした。どうするか?

官房長官に与謝野氏、外相に町村氏

安倍晋三首相は27日の内閣改造で、官房長官に与謝野馨氏、外相に町村信孝氏、財務相に額賀福志郎氏の起用を内定した。

また、厚労相には舛添要一氏、防衛相に高村正彦氏が内定した。

(SANKEI WEB:2007/08/27 14:18)
by kura0412 | 2007-08-27 14:29 | 歯科 | Comments(0)

辻事務次官も更迭、更に重要になる次期厚労大臣の人選

社保庁長官を更迭 後任に坂野氏 厚労次官も 年金問題
2007年08月24日23時32分

政府は24日、年金記録のずさんな管理問題の責任が問われていた社会保険庁の村瀬清司長官(60)を退任させ、後任に総務省出身の坂野泰治・日本放送協会監事(60)を充てる人事を決めた。厚生労働省の辻哲夫事務次官(60)も退任し、後任には旧厚生省出身で、前内閣府事務次官の江利川毅・日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長(60)を起用する。年金記録問題に伴う事実上の更迭といえる。同日開いた首相官邸の人事検討会議で了承した。31日付。

安倍首相は24日夜、訪問先のクアラルンプールで記者団に「一刻も早く、新しい体制で国民の不信を払拭(ふっ・しょく)して前進していかなければならないという観点から、けじめとして現在の内閣において人事を行った」とした。
柳沢厚労相は今回の人事の発表会見で、「年金記録問題では国民に不安や心配をおかけしたことを反省し、単純に内部昇格するのではなく、新しい目で課題に取り組むのが適当と考えた」と述べた。同省の幹部人事は例年7月ごろ行われるが、年金記録問題による混乱を受け、人事は凍結されていた。
ある府省の事務次官経験者が他省の次官に、総務省出身者が社会保険庁のトップに就くという人事は、「霞が関の論理」では異例だ。内閣改造や臨時国会を控え、刷新色を出そうとしたとみられる。
政府関係者は今回の起用について「役人としてのキャリアを終えた人に、もう一度、厳しい役割を果たしてほしいと頼んだわけだから、調整は難航した」と明かす。
社保庁長官の後任選びで柳沢氏は民間からの起用も模索した。だが、年金問題の逆風下で適任者が見つからず、日本放送協会監事として現業部門も経験した坂野氏を最終的に選んだ。
坂野氏は総務省行政管理局長などを経て、道路公団民営化推進委員会の事務局長として行政改革を進めた。社保庁は10年1月に解体され、日本年金機構が発足するが、組織再編の陣頭指揮をとることになる。
現在の村瀬長官は、年金記録ののぞき見などの不祥事を受け、04年に損保ジャパン副社長から民間出身として初めて就任。だが、相次ぐ不祥事の対応に追われ、社保庁の立て直しは果たせなかった。
事務次官の後任についても、旧厚生省出身とはいえ、民間企業に再就職していた江利川氏を起用する。柳沢氏は「内閣府事務次官を経験した力のある方で、外の見方も十分に身につけている」と述べた。
民間などに籍を置いていたとはいえ、官僚出身者という「霞が関の身内」の顔ももつ坂野、江利川氏は、まずは臨時国会で、民主党など勢いづく野党からの攻勢と向き合うことになる。

【asahi com】



社保庁長官と共に辻厚労事務次官まで更迭です。
厚生関係の実質のトップの審議官と次官の任期が3年を超えたというのが表面的な理由ですが、次官の就任は丁度1年でしかありません。
そして後任には、出身は厚労省でも他の省庁の事務次官経験した官僚の籍を離れていた江利川氏が就任となりました。

今回の人事、また、物議を呼んだ防衛省の次官人事、いずれも官邸サイド主導を印象つけ、従来の官僚人事の慣習を打破しよという目的がはっきり読み取れます。
そして、それと共に内部昇格の形をとらず、現行の厚労省の仕事ぶりに対して官邸サイドがNOを叩きつけた形となりました。

歯科界としては、日歯役員も公言しているように、ようやく辻次官を先頭に厚労省とは信頼関係を築きあげてきた矢先だけに、今後の厚労省の歯科界に対する対応に注目が集まります。
これで内閣改造での厚労大臣の人選が更に重要になってきました。
by kura0412 | 2007-08-25 11:10 | 歯科 | Comments(0)

安倍政権、歯科界の命運が係る人事か

安倍首相が最後の求心力回復の手段としている内閣改造が来週相早々に行なわれます。

厚労大臣は例の失言問題で交代は必至です。

後任は、年金問題もありますので、いわゆる厚労族議員か、あるいは派閥の領袖クラスの重鎮の起用が予想され、誰が就任するかは改定を踏まえ注目するところです。

随分前は、厚労大臣はさほど注目に値しないポストだったのですが、今は全く違います。
安倍政権存続を左右する人事であるといっても過言ではありません。また、歯科界にとっても命運がかかる人事でもあります。
by kura0412 | 2007-08-24 15:42 | 歯科 | Comments(1)

答えを出さなければ

先の参議院選挙で、自民党の医療系団体を母体とした候補が全滅する中、石井みどり先生だけ当選したことは、歯科に従事する人々の危機感が数字となって表れました。
そしてこの結果を更に危機感をもってこれからの対応に向かうのが、日歯連盟、日歯の執行部の先生方です。

それは選挙の結果を作った歯科界の面々が求めている答えを出さなければ、その次の選挙のエネルギーは産まれてこないことをしっかりと受け留めているからです。

その結果を出すには多くのハードルが存在します。しかし、超えなければその求めに答えることは出来ません。
by kura0412 | 2007-08-22 16:11 | 歯科 | Comments(0)

もし自民党が勝ったならば

民主党が求める衆議院の早期解散。

しかし、一つだけ疑問がが残ります。
民主党が勝てば、衆参両院で多数を占め政権と国会が一体化が図れますが、もし、自民党が勝利したらどうなるんでしょうか?

自民党は選挙で政策が民意から支持されたと主張するのはずです。
ならば、民主党多数の参議院の議論はどうなるのか?

いずれにしても混迷が避けられないのがこれからの日本の政局です。
by kura0412 | 2007-08-21 11:12 | 歯科 | Comments(3)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラー片手に歯科医師の本音

『口腔健康管理とかかりつけ歯科医』

今回の改定を医療全体的にみると三つの注目すべき特徴がありました。一つは伸び続けていた調剤には厳しい結果となったこと。7対1の入院基本料の要件の厳格化。そして改定の中で「かかりつけ」という概念が明確に組みこまれまれました。
「かかりつけ」に関しては医師、薬剤師に加え歯科でも導入されていますが、「かかりつけ歯科医」はあくまでも「保険用語に一つ」というイメージがあります。しかしながら医科、薬科ではこの「かかりつけ」を軸に医療体制の新しいイメージを描きつつ、今後の政策を積み重ねる意気込みを感じます。そこにあるのは、地域包括ケアの推進がベースにあっての考えです。例えば、今回の改定では紹介状のない大病院の初診・再診料自己負担は大幅なアップとなりました。また、調剤の方ではかかりつけ薬剤師指導料算定をきっかけに、患者とのコミニュケーションを密に図ろうとする試みを目指します。
一方、医療政策として改定と対をなす基金は、歯科医療の環境整備にも益々重要な意味を持ちます。ただ、今回改定の中でも可能性の秘めた項目としていくつか点数化は見られましたが、基金が改定とリンクすることなく、独立しての事業になっている印象は拭えません。限られた予算の中でのやり繰りです。W改定に向けての改定と基金との相乗効果を目指す為の戦略と、それに沿った事業の立案が必要となってきます。
包括ケアを視野に入れての「かかりつけ歯科医」でポイントとなるのが口腔ケアです。その有用性は医科からも視線が注がれています。然るに、口腔ケアという言葉が、ブラッシングのみの狭義に捉えられている現状があり、本来の口腔ケアの意味する嚥下機能も含めた口腔全体を管理する視点の広がりが不足しています。その観点からみると、今回日本歯科医学会が「口腔健康管理」と称した新たな口腔ケアの概念の提唱は機知を得た提案です。摂食機能療法などを加えた従来の歯科治療を「口腔機能管理」、歯石除去、PTCなど歯科衛生士の実施するエリアを「口腔衛生管理」、そして一般の方が実施する口腔清拭、食事介助などを「口腔ケア(狭義)」として、この三点を総じて「口腔健康管理」としました。
広義の口腔ケアとして定義する考えは、真の意味での「かかりつけ歯科医」が目指す所です。既にW改定に向けての作業が進む中で、この概念を一日も早く歯科界内部で意見の確認をしながら、国民への認知を広めなければなりません。
日医はかかりつけ医機能研修制度を創設し、独自の「かかりつけ医」というものを推し進めようしています。そしてその講習の中に「かかりつけ医の摂食嚥下障害」のメニューも組み込まれています。また、地域包括ケアに向けた「かかりつけ連携手帳」の作成に着手し、そのスピードは目を見張るものがあります。『かかりつけ歯科医』、『口腔健康管理』、『摂食嚥下障害』のキーワードは、地域包括ケアの中で育ちそうな芽であることは間違いありません。残す課題は、地域包括ケアを主導する日医、地区医師会との更なる連携の強化と事業実現に向けてのスピードを加速させることです。




『食べる=生きる』

地方消滅で日本の少子化高齢化に対して大きな警笛を鳴らした日本創成会議が「高齢者の終末医療を考える」と称したシンポジュウムを先日開催しました。その議論を聞くに、地方消滅と終末医療?そんな一見結びつかない二つが、これからの日本の大きな課題となっています。それと共に、改めて人の死という死生観を医療分野の一角に位置する歯科医師として、見つめ直す時期が今あるものと感じます。
高齢化になって、いわゆる寝たきり老人に対していろいろな考え方が示され、特に胃瘻の是非については大きな意見が分かれるところです。欧米においては日本で常習化している高齢者、寝たきり老人への適応が少ないとのこと。この点に関しては中医協でも前回の改定では、嚥下検査の有無によって評価を変えるという対応がなされ、また今回の改定での議論では、その経過の調査結果も示されています。しかしその一方、この問題が話題になって、胃瘻によって日常生活が暮らせるレベルになる患者さんまで拒否するような実例があり、医療現場その対応に苦慮する場面が多々見られる話も聞きます。
この問題は、医療、介護費増大から語られることが多かったのですが、タブー視されていた死に対する考え方が社会問題の遡上に挙がっていることは、大きな時代の変化として捉えられます。そして、食べることは従来から歯科界も提唱するように、単に延命だけが目的ではありません。生きていることの喜びを感じる、人間としての尊厳に係わる重要な日常生活の一つなのです。
医療関係者以外でも「食べる=生きる」を唱える人がいます。「食べることは、呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれているもの。」とは、料理研究家・辰巳芳子氏が唱えている私の好きな一文です。そして欧米での判断基準となる「食べる」ことの有無が延命治療の是非判断の基準となる考え方は、経済問題を抜きにしてもその専門家集団である歯科界の属するものが改めて真摯に議論し、一つの考え方を社会に示す責務があると考えます。
然るに、だかからといって歯科界が社会の先頭に立って、自らが死生観の変更を訴える必要はありません。これは社会全体で既にうごめく潮流であり、歯科界はあくまでもこの分野に特化した専門家として食べることの重要性、必要性を改めて世に唱え、それを臨床の場で実践を積み重ねれば良いのです。果たしてこれをも医科が歯科から奪い取り、領域拡大を目指すのでしょうか。
この死生観の議論の推移を見守ると共に、食べることへの支援を更に強める為に、摂食嚥下への歯科領域からの積極的なアプローチが必要となってきています。何故ならば、咀嚼と嚥下は対となって多くの結果を導き出すことが立証され、食べることを特化した専門家としての医療人としては、現状のままでは取り組みが不十分だからです。歯科医療は新たなる視点をもって社会に貢献する時代の到来です。あとはそれを導き、フォローする具体的な政策を積みかさねることです。歯科医療は真の意味での生きる喜びを支援する世界を導きます。



『飲み込みは大丈夫ですか』

基金における事業が一つのきっかけとなって、在宅診療、医療連携が新たな展開に進み始めています。それぞれの医療環境の実情を踏まえて、地域独自の取り組むこの基金を利しての新たな事業は、診療報酬と対になるこれからの歯科医療全体へ大きく波及する政策です。そしてこの基金は、来年度において今年度予算規模に介護関係が上乗せされる計画となっており、医療介護の垣根を越えた地域包括ケアシステム構築としての発想が必要となっています。
歯科における在宅診療の中心は、従来の診療所における診療の延長としての義歯調整から始まり、口腔ケアの対応へと進んでいます。口腔ケアの効果は、既に誤嚥性肺炎予防という観点から医科の関係者は元より介護関係者にも認知されています。それに加えてここきてスポットライトが浴びているのが、今回の基金でもいくつかの地域で事業が計画される摂食嚥下の分野です。
しかしながら、介護保険の認定審査項目にも「えん下」という項目がありながら、実際に摂食嚥下の対応は、一部の大学病院、リハビリテーション、耳鼻科があって積極に取り組んでいる病院以外、殆ど対応出来ていないのが介護、医療の世界の現状です。その理由は簡単です。採算が合わないからです。特に歯科においては無報酬に等しい状態です。
 嚥下の対応は、適応が少ない耳鼻科領域の手術以外その改善方法の中心は訓練、姿勢の改善、食形態変更のアドバイスなどで薬の処方もありません。検査も歯科では保険算定が認められていない内視鏡・造影検査と問診を中心としたスクーリングテストです。近年、摂食機能療法が歯科でも算定可能となりましたが、それは鼻腔栄養、胃瘻増設患者に限定されており、重度になる前の本来対応が必要な患者さんには算定出来ません。
そしてもう一つこの分野を歯科が推し進めるハードルとなるのが、隣接する医科の反応です。現在、摂食嚥下リハビリテーションは歯科医師を中心としたアプローチと耳鼻科、あるいはリハビリテーション科の医師を中心としたアプローチの二つがあります。本来ならば他の疾患でもあるように医科が歯科は口腔内のみと突っぱねるところですが、儲からない中で耳鼻科医の成り手が減少し忙しく手が回りません。それと共に、「摂食・嚥下リハビリテーション学会」の「・」がなくなり「摂食嚥下リハビリテーション学会」に名称を変えたように、嚥下と摂食、咀嚼は一連の動作であり、咀嚼のプロである歯科医師を係わりから排除することは出来ません。咀嚼して嚥下することによって食べることが出来るのです。
もし、嚥下を歯科の領域と社会から認知されれば、歯科診療所が「食べる」ことの社会ステーションと成り得ます。口から食べることへの支援が生きる為、生活を支える源であることが歯科診療所から発信が可能と成ります。したがって報酬的評価は低くても、嚥下に問題ある人が歯科診療所に相談することへの広がり目指し、その実現に向かっての政策を積み重ねる必要があります。先ずは先生方が診療所で「飲み込みは大丈夫ですか」の一言を問える環境作りがその第一歩です。




『この道しかなかった中で』

この原稿を書いている今、衆議院選挙の結果は分かっていません。しかし事前の各マスコミみれば自民党圧勝予測です。選挙は投票箱が閉められるまで何が起こるか分かりませんが、少なくても安倍退陣はなく、任期2年を残しての安倍首相の解散の決断は見事成功となりそうです。
メディアは大義ない解散と騒ぎましたが、今回の安倍首相の解散目的は明確です。日本の経済再生を目指し、自らが提唱したアベノミクスの敢行の為の長期政権への道を切り開くことです。無論、長期政権となってもアベノミクス成功の確定はありません。しかし野党からは、アベノミクスに代わって日本経済再生を可能とする具体的な対案は示されませんでした。マニフェストに踊らされて政権交代を選択したことを悔やむ多くの有権者は、その提示なしで現在の野党にもう投票することは出来ません。また第三極への期待感も、離れたりよりを戻したりの腰の落ち着きのなさを感じ、一時のブームに終わりそうです。となると自民党のキャッチフレーズ「この道しかない」、安倍政権に託すしか今回の選挙では有権者に選択肢がなかったことになります。では長期政権となるこれからの政治情勢を踏まえて、歯科界はどう安倍政権と向き合わなければいけないのでしょうか。
今回の総選挙でのマスコミの世論調査では、有権者は社会保障に対しては経済再生と並び非常に関心をもっていましたが、その政策論戦は殆ど成されませんでした。特に自民党が示した政策は、医療に関してはないも等しいような扱いです。唯一あったのが、既にスタートしている社会保障改革のプログラム法案のスケジュールに則って進めるということです。但しこのプログラム法案の対となす消費税増税が延期となったわけですので、そのスケジュールの変更は必要になってきました。恐らく16年度改定に対しては、これを理由に財務省から厳しい対応を迫られるのは必至です。
この現実の意味するものは、現行の医療制度、水準を是とする考え方がベースにあります。消費税増税、経済再生となって税収が増えたとしても、けっして医療の大幅な拡充が成されるわけではありません。それどころか、もし経済再生と成らなければ医療費はそぎ落とされる可能性もあります。これからは少子高齢化、財政再建を踏まえて、いかにレベルを落とすことなく現行の医療を保つことへの模索が始まります。しかしながら理不尽な政策に対して、責任ある医療人として対応することは当然であり、大きな改善が必要な歯科と、既に一定の医療経営環境を維持している医科とでは立ち位置が異なります。先ずはこの点への内外の理解を求めることがスタートとなります。
選挙終わるのを待って各種医療政策への対応が加速的に進みます。幸いにして政治の世界では現在の歯科医療の現状は理解されつつあり、一つ一つの政策毎の対応スタンスが求められています。果たしてこの道しかなかった中で、歯科界はどう歩みを進めるべきなのでしょうか。歯科界の政策対応能力と政治力の真価が問われています。




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