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選挙という戦いの凄さを示す出来事

民主党所属で神奈川県議でもある歯科医師の大木哲先生が、大学の同窓でもある石井みどり氏を支援する為、民主党に離党届けを出したというニュースが入ってきました。
そしてそれを受け民主党内では除名すべきという声もあり、現在党内で大木先生の処遇を検討中だそうです。
恐らく大木先生は歯科医師としては来年の選挙の重要性を、また、政治家として民主党に所属したまま自民党公認候補を支援するのでは道理が通らないことを感じられての決断だと推測します。
ご自身の政治生命、生きるか死ぬかを賭けての戦いに自らが判断し、挑まれる固い決意を示したものと思います。
まさに選挙という戦いの凄さを示す出来事です。
by kura0412 | 2006-07-31 11:44 | 歯科 | Comments(0)

ポスト安倍の戦いも繰り広げられる

谷垣財務大臣が自民党総裁選への立候補を正式に表明して、いよいよポスト小泉の争いが始まります、というよりもポスト安倍の戦いも繰り広げられる。こちらの方が正しいのかもしれません。
というのも、ポスト小泉の後は安倍で決まっても、その後、また安倍と並ぶ自民党の顔がはっきりしません。
従来ならば、それぞれの派閥の領袖ということになりますが、既にその慣習は小泉首相の誕生で破られています。現在、有力といわれている候補は山崎拓元副総裁以外は派閥のトップではありません。
となれば、ここで総裁選にい挑み、安倍氏の次の票を獲得するば、またそこまで行かなくても、ここで手を上げておけがポスト安倍の可能性が高くなります。
ただ、そんないつのことになるか分からない次の次を考えるよりも、安倍支持に回り現実の対応する。これが基本的な自民党議員の考えだとは思いますが?
by kura0412 | 2006-07-28 17:18 | 歯科 | Comments(2)

医療を生命への遠近度で見るな

昨日のブログに池田先生のコメントみてハッとしたことは、僕らは歯科と全身のとの関係の重要性を訴えているにも拘らず、8020を20ばかりを目指すことを提案して、実行してきたんですね。
やはりこれから歯科が目指すのは「80+α20」(ゴロが悪くてすみません)
歯科と全身との関係をPRする為の発想の転換としてはこのくらいのアクセントが必要だと思います。
産経新聞(3月1日)に掲載された日歯大の中原泉学長のインタビュー記事にあった
「医療を生命への遠近度で見るな。生命体を取り扱っているいる点においては医科も歯科も同じ。」
もっと歯科医師だけでなく、日本の歯科界が毅然とした気持ちで主張すべきだと思います。
by kura0412 | 2006-07-27 16:12 | 歯科 | Comments(2)

そんな簡単に結論つけていいのか?-平均寿命が縮んだ理由をー

昨年の日本人の平均寿命が6年ぶりに前年度を下回ったという厚労省の発表です。
そしてその理由を、昨年猛威を振るったインフルエンザが関係したと決めてつけています。
果たしてインフルエンザだけが理由でしょうか?またそんなに簡単にその原因を決めつけていいのでしょうか?それを結論付けられる厚労省大好きなEBMは整っての結論でしょうか?
本来、まだ右上がりであるべき平均寿命が下がったことの重大性を、果たしてどこまで認識しているか疑問です。
その結論は来年分かります。少なくても今年はインフルエンザは流行りませんでした。もし、下がるまでとはいいませんが、その基準は前年度比との比較ではなく、05年との比較で判断しなければいけません。政府は数字のマジックを巧みに操ります。また、マスコミはその検証をしません。
by kura0412 | 2006-07-26 14:56 | 歯科 | Comments(2)

政府予算シーリングで自然増分2200億円削減決定

政府は07年度予算シーリングの社会保障分野の自然増7450億円の中、2200億円削減することを閣議で了承されました。これで2200億円の削減額は03年度シーリングから5年連続だそうです。
今回は厚労省としては一応、失業給付の国庫負担と生活保護の見直しで工面する予定にしているようです。
自然増ということは、本来、現状を維持するだけでもこれは必要な予算であって、削減するということは現状を後退するのもやむなしという決定です。
この削減を支持する人たちに主張する人たちには、
削減しても今までやれてきているではないか、
そいゆう意見もあるはずです。
しかし、その実際は、医療制度だけみてもその結果歪が年々大きくなり、制度そのものが破綻する可能性が強くなっていることは、医療現場にいるわれわれは感じているはずです。
そしてもう一点この決定で気づくのは、2200億の財源の多くを失業保険から賄おうという発想です。
これは同じ厚労省でも旧労働省の予算枠なわけで、別々であったらあり得なかった決定です。ひよっとすると厚労省内部ではその決定に対立もあったかもしれません。
つまり中央省庁再編によって一緒になった為にその実現出来たし、予算配分のシエアをもいじり、政府予算の中の枠組みをもっと変えれば、必要な社会保障費を捻出することも可能であるという証でもあります。
by kura0412 | 2006-07-25 15:47 | 歯科 | Comments(0)

参議院選挙後の政治の大局観をもって成すことは

来年の参議院選挙での自民党の苦戦の理由はいくつかいわれていますが、その一番の理由は、01年の参議院選挙は小泉ブームで自民党圧勝しその改選だから、議席維持はもともと難しいということです。
自民、公明の改選数79名、非改選数57名。公明党が現有議席を維持して自民党が04年並の結果で与野党は逆転します。過半数までの15名の裏表で結果は決まります。
となれば、ここは日歯連盟はそのイニシアチブをとって有利に働く政党の支持を優先することも一考です。ところが、現在の日歯連盟組織の評価は01年の結果、また一昨年の事件で、政治の世界では低い評価のままの現状です。その為に、政党の選択を考えることも重要ですが、その前に、まず、日歯連盟という組織の政治的な力がどの程度かということをしっかりと数で示すのが、来年の選挙で大きな目標となります。
もしそれが出来たならば、参議院での与野党逆転のような混迷する政局となった時、現在政治の場面より政治の力はかなり強いものが得られます。
今考えるのは、まずまとまって数を示すことです。
そして、その為に歯科界に共鳴、賛同してもらえる政策の提案を示さなければならないのは当然です。
by kura0412 | 2006-07-24 08:46 | 歯科 | Comments(2)

これでポスト小泉は安倍官房長官で決まりか?!

ポスト小泉の有力な候補だった福田元官房長官が不出馬の表明をしました。
これで安倍官房長官でほぼ決まりです。
意欲を示す麻生外務大臣、谷垣財務大臣、福田不出馬で名前が挙がってきた与謝野金融大臣や額賀防衛長官などは、出馬したとしても総裁選に勝つためではなく、次の政権での力を保つ為の出馬として考えるべきです。
しかしこれで独走となった安倍晋三氏も落とし穴がないわけではありません。
そのタカ派的な発言、またスキャンダルなどをマスコミが虎視眈々と狙って足元をすくおうとしています。そして、何とっても政治家名門ファミリー出身とあって、いろいろな体制が旧来型を伝承している可能性(政治資金関係など)があり、そのあたりも十分マスコミのターゲットになるかもしれません。
歯科界としては、安倍氏はもともとは厚生族を目指したわけで、基本的には小泉路線継続ながら、昨年の改定決定時の動きを見ても微妙に変化する可能性もあります。
これで来年の参議院選挙は安倍対小沢の構図となりました。1年間の間にはいろいろあります。
by kura0412 | 2006-07-22 16:20 | 歯科 | Comments(2)

意外なところから崩れかけてきた白い巨塔

医学部では臨床研修制度導入を機に大学病院離れが進み、大学の講座制によるピラミッド体制が崩れると共に、地方病院への派遣が出来なくなってきているとのいろいろな報道があります。
その為に大学側から研修医制度の見直しに提案がなされたとの今朝の報道です。

教授を頂点としてのプラミッド体制、ドラマ白い巨塔の題材にもなったこの体制がもろくも崩れかけてきているようです。
その是正は難しいだろうと思われたこの体制が、その意図なく、別な制度の変更で一気に変わることとなったところをみると、歯科におけるいろいろな改革も、全く違った視点で取り組むこともプラスに作用するかもしれません。
それと忘れてはならないのは現代の若者の考え方の変化です。それに関しては会務を携わっている先生方が実感しているはずです。
by kura0412 | 2006-07-21 16:54 | 歯科 | Comments(0)

医学部の定員増の検討からの再提案

厚労省の「医師の需給に関する検討委員会」は最終報告案をまとめ、そこで注目は「これから、医師数全体の動向としては充足の方向にある」という打ち出した表現を削除する大幅な修正を示したとの報道がありました。
これは地域偏在で深刻な県対象ではありますが、従来、医師の数は充足しているとしていた考えを180度変換する提案です。
問題はこれからです。この厳しい財政状況でどこにその財源を求めるか?
私はこの機に歯科界のパイは減ることになっても、歯学部の削減とリンクできないか?またそれは検討するに値する考えだと思っています。
日歯のその担当の関係者の先生から、今までもその提案をしてきても、医師の数は足りているとして、医科は門前払いだったと聞きます。
しかしその前提が地域の部分的ながら崩れます。今一度、歯学部の入学定員を削減する中での医学部の増員を訴え、検討する時期が来ました。
by kura0412 | 2006-07-20 14:18 | 歯科 | Comments(0)

市町村の歯科衛生士配置が可能?

厚労省の市町村保健活動の在り方などを話し合う検討会の初会合が開かれ、来年の2月に報告書をまとめとの報道です。
そこでは市町村保健師や管理栄養士などの専門技術職員が、介護予防や生活習慣病対策に対応するための体制や配置基準の考え方を検討するということになっています。
残念ながらその中には歯科、歯科衛生士の文字が見えません。実際は検討項目入っているのか、この検討会のメンバーに入っていなかったのかは現時点では確認できません。
各市町村で実施する健診事業でも、これだけ積極的に歯科は関与しているのにどうしたのでしょうか?歯科の厚労省とのパイプがいかに細いか、情報網の不備を疑いたくなります。
本来ならば、この会合が発足する前に事前に察知して関係者を参加させれば方向は見れるのですが、まだ間に合うと思います。
by kura0412 | 2006-07-19 13:16 | 歯科 | Comments(0)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


by kura0412

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ミラー片手に歯科医師の本音

『口腔健康管理とかかりつけ歯科医』

今回の改定を医療全体的にみると三つの注目すべき特徴がありました。一つは伸び続けていた調剤には厳しい結果となったこと。7対1の入院基本料の要件の厳格化。そして改定の中で「かかりつけ」という概念が明確に組みこまれまれました。
「かかりつけ」に関しては医師、薬剤師に加え歯科でも導入されていますが、「かかりつけ歯科医」はあくまでも「保険用語に一つ」というイメージがあります。しかしながら医科、薬科ではこの「かかりつけ」を軸に医療体制の新しいイメージを描きつつ、今後の政策を積み重ねる意気込みを感じます。そこにあるのは、地域包括ケアの推進がベースにあっての考えです。例えば、今回の改定では紹介状のない大病院の初診・再診料自己負担は大幅なアップとなりました。また、調剤の方ではかかりつけ薬剤師指導料算定をきっかけに、患者とのコミニュケーションを密に図ろうとする試みを目指します。
一方、医療政策として改定と対をなす基金は、歯科医療の環境整備にも益々重要な意味を持ちます。ただ、今回改定の中でも可能性の秘めた項目としていくつか点数化は見られましたが、基金が改定とリンクすることなく、独立しての事業になっている印象は拭えません。限られた予算の中でのやり繰りです。W改定に向けての改定と基金との相乗効果を目指す為の戦略と、それに沿った事業の立案が必要となってきます。
包括ケアを視野に入れての「かかりつけ歯科医」でポイントとなるのが口腔ケアです。その有用性は医科からも視線が注がれています。然るに、口腔ケアという言葉が、ブラッシングのみの狭義に捉えられている現状があり、本来の口腔ケアの意味する嚥下機能も含めた口腔全体を管理する視点の広がりが不足しています。その観点からみると、今回日本歯科医学会が「口腔健康管理」と称した新たな口腔ケアの概念の提唱は機知を得た提案です。摂食機能療法などを加えた従来の歯科治療を「口腔機能管理」、歯石除去、PTCなど歯科衛生士の実施するエリアを「口腔衛生管理」、そして一般の方が実施する口腔清拭、食事介助などを「口腔ケア(狭義)」として、この三点を総じて「口腔健康管理」としました。
広義の口腔ケアとして定義する考えは、真の意味での「かかりつけ歯科医」が目指す所です。既にW改定に向けての作業が進む中で、この概念を一日も早く歯科界内部で意見の確認をしながら、国民への認知を広めなければなりません。
日医はかかりつけ医機能研修制度を創設し、独自の「かかりつけ医」というものを推し進めようしています。そしてその講習の中に「かかりつけ医の摂食嚥下障害」のメニューも組み込まれています。また、地域包括ケアに向けた「かかりつけ連携手帳」の作成に着手し、そのスピードは目を見張るものがあります。『かかりつけ歯科医』、『口腔健康管理』、『摂食嚥下障害』のキーワードは、地域包括ケアの中で育ちそうな芽であることは間違いありません。残す課題は、地域包括ケアを主導する日医、地区医師会との更なる連携の強化と事業実現に向けてのスピードを加速させることです。




『食べる=生きる』

地方消滅で日本の少子化高齢化に対して大きな警笛を鳴らした日本創成会議が「高齢者の終末医療を考える」と称したシンポジュウムを先日開催しました。その議論を聞くに、地方消滅と終末医療?そんな一見結びつかない二つが、これからの日本の大きな課題となっています。それと共に、改めて人の死という死生観を医療分野の一角に位置する歯科医師として、見つめ直す時期が今あるものと感じます。
高齢化になって、いわゆる寝たきり老人に対していろいろな考え方が示され、特に胃瘻の是非については大きな意見が分かれるところです。欧米においては日本で常習化している高齢者、寝たきり老人への適応が少ないとのこと。この点に関しては中医協でも前回の改定では、嚥下検査の有無によって評価を変えるという対応がなされ、また今回の改定での議論では、その経過の調査結果も示されています。しかしその一方、この問題が話題になって、胃瘻によって日常生活が暮らせるレベルになる患者さんまで拒否するような実例があり、医療現場その対応に苦慮する場面が多々見られる話も聞きます。
この問題は、医療、介護費増大から語られることが多かったのですが、タブー視されていた死に対する考え方が社会問題の遡上に挙がっていることは、大きな時代の変化として捉えられます。そして、食べることは従来から歯科界も提唱するように、単に延命だけが目的ではありません。生きていることの喜びを感じる、人間としての尊厳に係わる重要な日常生活の一つなのです。
医療関係者以外でも「食べる=生きる」を唱える人がいます。「食べることは、呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれているもの。」とは、料理研究家・辰巳芳子氏が唱えている私の好きな一文です。そして欧米での判断基準となる「食べる」ことの有無が延命治療の是非判断の基準となる考え方は、経済問題を抜きにしてもその専門家集団である歯科界の属するものが改めて真摯に議論し、一つの考え方を社会に示す責務があると考えます。
然るに、だかからといって歯科界が社会の先頭に立って、自らが死生観の変更を訴える必要はありません。これは社会全体で既にうごめく潮流であり、歯科界はあくまでもこの分野に特化した専門家として食べることの重要性、必要性を改めて世に唱え、それを臨床の場で実践を積み重ねれば良いのです。果たしてこれをも医科が歯科から奪い取り、領域拡大を目指すのでしょうか。
この死生観の議論の推移を見守ると共に、食べることへの支援を更に強める為に、摂食嚥下への歯科領域からの積極的なアプローチが必要となってきています。何故ならば、咀嚼と嚥下は対となって多くの結果を導き出すことが立証され、食べることを特化した専門家としての医療人としては、現状のままでは取り組みが不十分だからです。歯科医療は新たなる視点をもって社会に貢献する時代の到来です。あとはそれを導き、フォローする具体的な政策を積みかさねることです。歯科医療は真の意味での生きる喜びを支援する世界を導きます。



『飲み込みは大丈夫ですか』

基金における事業が一つのきっかけとなって、在宅診療、医療連携が新たな展開に進み始めています。それぞれの医療環境の実情を踏まえて、地域独自の取り組むこの基金を利しての新たな事業は、診療報酬と対になるこれからの歯科医療全体へ大きく波及する政策です。そしてこの基金は、来年度において今年度予算規模に介護関係が上乗せされる計画となっており、医療介護の垣根を越えた地域包括ケアシステム構築としての発想が必要となっています。
歯科における在宅診療の中心は、従来の診療所における診療の延長としての義歯調整から始まり、口腔ケアの対応へと進んでいます。口腔ケアの効果は、既に誤嚥性肺炎予防という観点から医科の関係者は元より介護関係者にも認知されています。それに加えてここきてスポットライトが浴びているのが、今回の基金でもいくつかの地域で事業が計画される摂食嚥下の分野です。
しかしながら、介護保険の認定審査項目にも「えん下」という項目がありながら、実際に摂食嚥下の対応は、一部の大学病院、リハビリテーション、耳鼻科があって積極に取り組んでいる病院以外、殆ど対応出来ていないのが介護、医療の世界の現状です。その理由は簡単です。採算が合わないからです。特に歯科においては無報酬に等しい状態です。
 嚥下の対応は、適応が少ない耳鼻科領域の手術以外その改善方法の中心は訓練、姿勢の改善、食形態変更のアドバイスなどで薬の処方もありません。検査も歯科では保険算定が認められていない内視鏡・造影検査と問診を中心としたスクーリングテストです。近年、摂食機能療法が歯科でも算定可能となりましたが、それは鼻腔栄養、胃瘻増設患者に限定されており、重度になる前の本来対応が必要な患者さんには算定出来ません。
そしてもう一つこの分野を歯科が推し進めるハードルとなるのが、隣接する医科の反応です。現在、摂食嚥下リハビリテーションは歯科医師を中心としたアプローチと耳鼻科、あるいはリハビリテーション科の医師を中心としたアプローチの二つがあります。本来ならば他の疾患でもあるように医科が歯科は口腔内のみと突っぱねるところですが、儲からない中で耳鼻科医の成り手が減少し忙しく手が回りません。それと共に、「摂食・嚥下リハビリテーション学会」の「・」がなくなり「摂食嚥下リハビリテーション学会」に名称を変えたように、嚥下と摂食、咀嚼は一連の動作であり、咀嚼のプロである歯科医師を係わりから排除することは出来ません。咀嚼して嚥下することによって食べることが出来るのです。
もし、嚥下を歯科の領域と社会から認知されれば、歯科診療所が「食べる」ことの社会ステーションと成り得ます。口から食べることへの支援が生きる為、生活を支える源であることが歯科診療所から発信が可能と成ります。したがって報酬的評価は低くても、嚥下に問題ある人が歯科診療所に相談することへの広がり目指し、その実現に向かっての政策を積み重ねる必要があります。先ずは先生方が診療所で「飲み込みは大丈夫ですか」の一言を問える環境作りがその第一歩です。




『この道しかなかった中で』

この原稿を書いている今、衆議院選挙の結果は分かっていません。しかし事前の各マスコミみれば自民党圧勝予測です。選挙は投票箱が閉められるまで何が起こるか分かりませんが、少なくても安倍退陣はなく、任期2年を残しての安倍首相の解散の決断は見事成功となりそうです。
メディアは大義ない解散と騒ぎましたが、今回の安倍首相の解散目的は明確です。日本の経済再生を目指し、自らが提唱したアベノミクスの敢行の為の長期政権への道を切り開くことです。無論、長期政権となってもアベノミクス成功の確定はありません。しかし野党からは、アベノミクスに代わって日本経済再生を可能とする具体的な対案は示されませんでした。マニフェストに踊らされて政権交代を選択したことを悔やむ多くの有権者は、その提示なしで現在の野党にもう投票することは出来ません。また第三極への期待感も、離れたりよりを戻したりの腰の落ち着きのなさを感じ、一時のブームに終わりそうです。となると自民党のキャッチフレーズ「この道しかない」、安倍政権に託すしか今回の選挙では有権者に選択肢がなかったことになります。では長期政権となるこれからの政治情勢を踏まえて、歯科界はどう安倍政権と向き合わなければいけないのでしょうか。
今回の総選挙でのマスコミの世論調査では、有権者は社会保障に対しては経済再生と並び非常に関心をもっていましたが、その政策論戦は殆ど成されませんでした。特に自民党が示した政策は、医療に関してはないも等しいような扱いです。唯一あったのが、既にスタートしている社会保障改革のプログラム法案のスケジュールに則って進めるということです。但しこのプログラム法案の対となす消費税増税が延期となったわけですので、そのスケジュールの変更は必要になってきました。恐らく16年度改定に対しては、これを理由に財務省から厳しい対応を迫られるのは必至です。
この現実の意味するものは、現行の医療制度、水準を是とする考え方がベースにあります。消費税増税、経済再生となって税収が増えたとしても、けっして医療の大幅な拡充が成されるわけではありません。それどころか、もし経済再生と成らなければ医療費はそぎ落とされる可能性もあります。これからは少子高齢化、財政再建を踏まえて、いかにレベルを落とすことなく現行の医療を保つことへの模索が始まります。しかしながら理不尽な政策に対して、責任ある医療人として対応することは当然であり、大きな改善が必要な歯科と、既に一定の医療経営環境を維持している医科とでは立ち位置が異なります。先ずはこの点への内外の理解を求めることがスタートとなります。
選挙終わるのを待って各種医療政策への対応が加速的に進みます。幸いにして政治の世界では現在の歯科医療の現状は理解されつつあり、一つ一つの政策毎の対応スタンスが求められています。果たしてこの道しかなかった中で、歯科界はどう歩みを進めるべきなのでしょうか。歯科界の政策対応能力と政治力の真価が問われています。




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