日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
プロフィールを見る
画像一覧

<   2006年 04月 ( 28 )   > この月の画像一覧

小沢神話崩れず

衆議院千葉7区の補欠選挙は、民主党公認候補が接戦を制しました。
与党が圧倒的多数の現在の衆議院の現状を考えれば、その当落による議席の獲得の意味はさほどないようにも考えられますが、この結果は来年の参議院選挙、そして次の衆議院選挙にも影響を及ぼすということで、自民、民主共に総力戦の選挙運動を展開しました。 
その理由は二つあります。
まず、この選挙が9月に退陣を決めている小泉首相の最後の国政選挙であること。そして、もう一つが、メール事件を発端に退潮著しい中、小沢一郎党首初めての選挙であることです。つまり、今回の補選が最初で最後の小泉対小沢の対決となったわけです。
したがって、この結果、もし自民党が勝てば、昨年の総選挙のムードを引き続けるだけでなく、民主党の息の根を止めることが出来たわけです。しかし、その小沢神話が全てではありませんが、小沢神話は残り、いや、民主党に新たに芽生えました。
メール問題が尾を引く中、千葉は昨年の総選挙で準パーフェクト状態で自民党圧勝の地域で、それも一対一の選挙で勝ったこと、小沢党首への党内での求心力も生まれることは必至の、意味ある結果となりました。
また、この環境で勝利したことは、小沢党首の政権交代を訴えの実現の可能性をも示したものとなりました。
そして今回の結果はポスト小泉にも影響を及ぼすかもしれません。
ただ、こうやって今回の勝利の原因が小沢一郎と騒ぐことが、小沢神話である由縁でもあることも忘れはなりません。
by kura0412 | 2006-04-28 12:25 | 歯科 | Comments(1)

一部負担金40円

私の診療所は田舎街にあり高齢化も進んでおり、年配の患者さんの比率が高いところです。また、私自身、義歯に興味もあり、義歯に対しては保険の義歯でも半分趣味のつもりで、特に気持ちを入れて診療をしていました。
しかし、今回の改定で、か再診はなくなり、口腔疾患指導料がなくなり、また調Bが有床義歯調整料一回しか算定出来なくなると、総義歯の場合、再診38点、一部負担金40円というカルテ記載が結構出てきます。
採算どうこうのレベルではありません。堪りません。気が入らなくなります。
そして、患者さんも不思議がります。
by kura0412 | 2006-04-27 14:19 | 歯科 | Comments(0)

調剤薬局が収益の第二の柱を目指す

今日の日経に、調剤薬局各社が、調剤以外の第二の柱つくりを開拓しているという記事がありました。
確かに、医薬分業が始まったばかりの時はイケイケどんどんで、業績が右上がりだったのが、それもかなり浸透して過当競争の様相を呈しており、次の策を考えることは経済的に考えると納得します。
しかし、
同じ医療の領域に属する我々にしてみると、この話は何か腑に落ちない感じがします。
同じ公的医療保険の制度下のおりながら、一方は本来その医療行為に見合うべき評価を下さず、なおかつ縛りを強めぎゅうぎゅう詰めにしておき、それに対する他の手立てもありません。しかし、一方ではこのように自由な動きを進めることを容認している。もちろん、いずれも違法ではありません。
でも、おかしい印象は拭えません。何がそう感じさせているのでしょうか?
ただ、小泉内閣は、医療もこの調剤薬局が目指す経済活動を強める流れを促進したいことは間違いないようです。
by kura0412 | 2006-04-26 11:42 | 歯科 | Comments(0)

携帯での診療相談

昨日知人から8番の痛みの対処についての携帯電話からの相談がありました。
携帯も便利になったもので、口腔内はまだ撮影するほどではありませんが、顔の晴れぐらいの感じは推測できます。
本来ならば、来院して診断、処置をすればいいわけですが、あいにく私の診療所に通える所にはおらず、また、この4月から転勤でかかりつけの歯科医も近くにないということでの相談でした。
昨今、IT技術の進歩で、遠隔診療に利用しようとする試みが出てきています。これは、これでそれを必要とする環境では結構なことですが、論調をみるとこれが切り札のような傾向が見られます。これは画像診断によらず、IT化全てにそれがみられます。先生方どうでしょうか?
患者に直接診て、触診するという基本抜きにして、果たして責任あるその判断は出来るでしょうか?
レセプトIT化、特にオンライン化でも、その患者の情報保護の安全性など、まだ未解決な点が多いわけです。
もちろんIT化診療に恩恵を受けることも多々あるのも事実ですが、このIT化なれば全て解決できるというような風潮に警笛を鳴らすことも、今、必要だと思います。そして、それが出来るのは、歯科医療の専門家である我々です。
by kura0412 | 2006-04-25 12:11 | 歯科 | Comments(0)

眼科では

今回の改定ではマイナス改定ですので医科、薬科も全くないことはなくても、歯科に比べたらそのダメージは非常に少ないものと思います。そんな中でも、大きな影響が予想されるのが眼科です。
先生方も知っての通り、近年、産科、小児科が著しく減少している中、眼科の希望する医師が非常に多い傾向があります。
その理由は先生方にいちいち説明することもありませんが、それと共に、収入も他の科と比べると多いとも聞いています。
そんな眼科は、今回の改定では、自覚症状や医師の指示がないのに健康診断は保険適用外となり、費用は全額自己負担となりました。
もし、この解釈を歯科にも適用となった時、これまた大混乱必至です。それを防ぐのは、歯科医療の専門家のわれわれが築く歯科独自の理論武装しかありません。
by kura0412 | 2006-04-24 12:16 | 歯科 | Comments(2)

レセプト電算化請求の義務付け一部猶予期間延長

厚労省はレセプト電子化請求の義務付け猶予期間を、歯科では、毎月50件以下の診療所に限り、11年から更に2年間延期するという報道がありました。
実は、今回の政府与党の医療構造改革で、改定の結果の衝撃が強すぎて話題が薄れていますが、日歯としての喫緊の課題として、このレセプトの電子化の問題があります。
内部の議論の中では年配の先生方の対応もあり、示された期限には出来ないとい意見もありますが、私は、今回それを一部延期するという案をだしたからには、これで必ず11年3月末までには実施に踏み切ると思います。
となると逆算して、あと二回の改定を経ての実施です。喫緊の問題となるわけです。
by kura0412 | 2006-04-22 13:19 | 歯科 | Comments(2)

杉原輝雄プロの快挙

昨日のプロゴルフトーナメントで68歳の杉原輝雄プロが69ストローくでラウンドし、自身の最年長レギラーツアー最年長予選通過記録を樹立したばかりか、ツアー史上初のエージーシュート(自分の年齢と同スコアになること。ちなみにこの日杉原プロは68歳10ヵ月)にあと1ストロークというとてつもないスコアを出しました。
昨今のゴルフツアーはクラブ、ボールの進化も手伝って、非常に長い距離でのプレーが殆どで、昨日も平均ドライバー距離が210ヤードしか飛ばない杉原プロがこのスコアが出たのは、パットがトータル22ストロークという驚異的なスコアによるものでした。
実は、杉原プロが昨日2年前以来にアンダーパーを出したのでうが、偶然いにもその時の試合を私はコースで観戦していました。
日頃、親交あるゴルファーについて観戦する私は、クラブハウスでは、さも関係者と偽って、ゴルファーに挨拶をするのですが、杉原プロは必ず挨拶を返してくれていました。見知らぬものでも挨拶を交わすこと、ご自身、この年でも日本のゴルフ界をリードする意識は非常に強く持っているのだと思います。
それと共に、当時、夏の炎天下、ラウンド終了後も孫の世代の若いゴルファーに混じってコツコツと練習をしていたのに驚いた覚えがあります。
杉原プロといえば、あのジャンボ尾崎、青木功が全盛の時、小柄の泥臭いゴルフで二人と渡り合い、生涯シード権を取った伝説的なプロゴルファーです。そして杉原プロの心情は、とにかく生涯プロゴルファーを可能な限り追求する、その貪欲さです。
職種が違っても見習うことが一杯あるゴルファーです。
by kura0412 | 2006-04-22 12:57 | スポーツ | Comments(1)

リコールはグレーゾーン?

実はここ数年2月に受けていた人間ドッグを今年はいまだ受けていません。
いつもの年ならば1月にはそのリコール案内が来るところですが、今年は未だ着ておらず、忙しさも手伝って受けていないのがその理由です。ひょっとすると個人情報保護法も絡んでいるのでしょうか?
話題を歯科に移すと、このリコールをどうゆう扱いするにするかが、今回の改定で更にそのグレーの色が濃くなってきました。明細については詳しくまでは分かりませんが、けっして診療行為そのものは誤っていなくても、保険上での解釈は微妙だと思います。
混合診療の議論が出る中で、この解釈をグレーのまま残すことなく、このあたりもしっかりした線引きをしないと、日本歯科新聞4月4日号での技官のインタビューによれば、どうも歯科界は性悪説での議論が先行しているようですので、患者、国民に悪者扱いをされてしまいます。
性悪説ですか、そんな考えで対応されては診療するのが馬鹿らしくなってきました。
by kura0412 | 2006-04-21 12:05 | 歯科 | Comments(2)

通達の一例紹介(特殊学級から特別支援学級へ)

こんな通達がありました。
現在、国では障害の種類や程度に応じた特別の場で指導を「特殊教育」から、通常の学級に在籍するLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・高機能自閉症などの児童生徒も含め、障害のある児童生徒に対してその一人一人の教育的ニーズを把握し適切な教育支援を行う「特別支援教育」への転換を図る取り組みを推進していまます。
そこで今までの「特殊学級」から「特別支援学級」という呼称へ移行することを図ります。

通達と聞かれて、またかと一瞬ドキ!とした先生もおられたかもしれません。
本来通達というものは、こゆう内部的な問題を伝えることが主であり、お上の命令のようなものを連発するものではありません。
もしそれが慣例化したら、中医協も政治もいりません。通達よりも法律、法律よりも憲法、そして憲法よりも倫理、いずれもが後者が優位です。
by kura0412 | 2006-04-20 11:42 | 歯科 | Comments(3)

日本歯科医師会推奨・歯ブラシ

全日本ブラシ工業協同組合(こんな組合があるんですね)が、歯ブラシの安全性確保で自主規格を設け品質推奨認定マーク制度を制定したとの報道です。
昨今の海外からの歯ブラシの輸入増加に危機感を強めた国内業者が考えたわけですが、これを歯科医師会が利用することは考えられないでしょうか?
つまり、「日本歯科医師会推奨・歯ブラシ」「日本歯科医師会認定・歯ブラシ」です。
それもこれを買うのは歯科医師会会員の診療所でしか買えない。そして、そこでは歯磨き指導もしてくれる。こんな発想ありだと思うのですが。
もし公益法人が営利は求められないことがひっかるならば、8020財団を利用する手はあると思うのですが?NPO法人を取得した学会がやりそうな気がします。早い者勝ちの感じもしますが?
by kura0412 | 2006-04-19 12:26 | 歯科 | Comments(2)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧