日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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合唱曲「希望の明日へ」

昨日、小千谷市内にある小千谷市立東小千谷小学校の統合80周年式典に出席してきました。そこで、震災復興・統合80周年記念歌として、生徒の詩を合わせた「希望の明日へ」の合唱が披露されました。その歌の詩は、

緑豊かな 東の大地
不安をかかえた おおきなゆれに
小さなひかり 探しもとめて
こころ一つに かけぬけた
励ましあえば こわくないから
しっかりと手をむすびあい 今生きていこう
宝ばこには 夢をつめて
仲間たちとともに 明日へすすもう

ほほをつたった なみだの数と
かわした言葉 忘れないでね
支えてくれた ひとの優しさ
希望と勇気 ありがとう

東の空に 夢も求めて
笑顔たやさないで 強く生きよう
東の空に 夢を求めて
笑顔たやさないで 強く生きよう

生徒、先生方400名の素晴らしい全員合唱でした。
by kura0412 | 2005-10-31 11:53 | 中越 | Comments(0)

間違いはありません。でも、意見はあります

①診療報酬の体系は病院より診療所に厚いといわれている配分を見直すことが不可欠だ。
②生体肝移植などの難手術は診療報酬が低いために多くの大学病院が採算割れになっているという。
③日本の医療水準の低下をくい止めにも、過酷な仕事を強いられている勤務医を評価する体系にしなければならない。
④小児科などの労多くして報われない面のある医師への配慮も求めたい。

これは昨日の日経の社説の一部分です。
いずれも間違っていません。その通りです。しかし、疑問も湧いて、意見があります。
①医科では診療所の方が病院よりも有利のような実際があるのかもしれません。でも、開業医の先生の評価がそんな高いのか?となれば、そればかりではないはずです。比較すれば、の話です。問題は、割合のバランスが悪いのではなく、報酬の絶対量が不足してるのです。
②生体肝移植も保険治療で出来るのですか?やっぱり、歯科の保険診療導入のシステムはおかしいです。
③それよりも更に過酷の仕事を強いられているのは、歯科の開業医です。これは間違いありません。
④是非、歯科もその報われない世界に入っていますので、アピールしてほしい。

こんなマスコミの論調が積み重なり、現在の医療費悪役論的な世評になっているのかもしれません。私の意見は、医療供給側の、歯科医師のエゴとして国民に捉えられるでしょうか?
by kura0412 | 2005-10-29 11:24 | 歯科 | Comments(0)

20年後の世界を語れるか?

現在議論沸騰している医療制度改革では二つの視点で議論されています。一つは来年度の改定の議論、そして、もう一つがこのまま推移すれば20年後には医療費は現在の倍になる予測の中でどう取り扱うかということです。そして前段は、後段の予測を盾に、次期改定はマイナス改定が必要という論理を展開しているわけです。
しかし、ここで少し冷静に考えてみるとおかしなことに気づきます。
果たして日本の社会の中で、20年後の社会を数字で語るということはあるでしょうか?
それも、相手が人間の命にかかわる問題です。
もし、これを語るのなら、20年後の日本の社会の全体像を描き、その中で政府の予算の規模をしっかりと明記して、その中で語るべきものです。そして、その数字も過去の予測統計が殆ど当たったことのない厚労省のデーターでの試算を元に語っているわけです。
数字だけで医療制度改正の議論すること事態私は疑問をもっていますが、20年後を前提に議論することの是非ことをまず考えなければいけないのではないでしょうか?語っても5年が限度です。医療制度改正の議論、われわれは何年続けているでしょうか?
by kura0412 | 2005-10-28 11:35 | 歯科 | Comments(4)

中教審答申を受けての小泉首相の決断は

中教審で焦点の義務教育費の国庫負担堅持を答申したと報道です。
それに対して、一部の地方代表委員が反発していると共に、答申と意見の異なる小泉首相がどう決断するか、非常に興味が出てきました。
確かに、この負担金を地方に移譲しなければ、文科省、中央官庁の権限縮小、いわゆる小さな政府の方向には結びつきません。しかし、義務教育という国が責務として負う問題を地方に移すことには私は疑問を感じます。もし、文科省の権限を小さくしたいいうのならば、果たして他に手立てはないのでしょうか?
この考えは医療にも通じるところです。医療に対しての責任は誰がもつか?
国民の基本的人権にかかる医療を地方に大きくシフトして、現在、三位一体で進む、地方に移譲する流れでいいのか否か?医療改革でもみられる、お金だけで議論を進めると、この根本的な議論が忘れがちのような気がします。
さて、小泉首相の決断はいずれでしょうか??
by kura0412 | 2005-10-27 11:38 | 歯科 | Comments(0)

サバイバルの医院経営

今覗いたHPの経営セミナーの案内のタイトルに「大変革時代の病院経営サバイバル・医療法人改革と資金調達」とありました。
以前からも、歯科でも一強九弱の時代到来と言われている中、連日の医療改革の報道を見ると、このままではジリ貧どころか、本当に経営不振で自殺も考えなえればいけないような状況が予測されるわけです。
本来、医療というものは、同じ仕事を持つものがスクラムを組み、ある程度の余裕の中で進められることがベターだと思っていました。そして私自身、経営主体的な考えをする先生方も非難してきました。しかし、状況はそれを許さなくなってきたようです。
こんなサバイバルの時代なら、何でもありでなければ生き残ることは出来ません。国民は果たして、その状況が待っていることを知って改革を支持したのでしょうか?また、そこまで本音でわれわれは国民を説得してきたでしょうか?
by kura0412 | 2005-10-26 12:06 | 歯科 | Comments(9)

昨夜また震度2

ここにきて急に寒くなり、まだ扇風機を片付けてもいないのに、今日は暖房を入れました。昨年、地震でライフラインが遮断され、暖房が使えず、旧型の灯油ストーブを市外から買って来てもらったことを思い出しいます。
実は、10月23日に地元では変な噂が囁かれていました。地震がまた来るのでは?
小千谷の祭りに地震があり、すっかりと祭りの気分打ち消された体験がその噂の源です。幸いにして23日は地震は起こらず、ほっとしていました。ところが、昨晩震度2の地震が発生しました。報道によれば、中越大地震の余震だそうです。まるで、地震が一周記念として、まだまだオレのことを忘れるな!と忠告しているようです。
地震から一年経過したことを契機に、復旧も進み、日本一地震に安全な街を売り言葉に、復興をアピールしたいとkろだったのですが、それもままならないようです。
by kura0412 | 2005-10-25 11:38 | 中越 | Comments(0)

このままでは、、

ここにきて、日歯、日歯連盟の会長選挙の具体的な名前を含めた話題が、その関係者から取りざたされるようになってきました。
現在の執行部は、臼田前会長の辞任を受けてという異例の状態での発足でした。また、現在進んでいる医療制度改革、次期改定の審議の真っ最中ということもあり、この選択は、たんに65000名のリーダーを選ぶという意味に留まらず、これからの歯科界の行く末を占う重要な選択です。
しかし、予算1億円用意して選挙人500名を加えた選挙制度に変わったこの選挙が、もちろん今までのような慣習を打破しての選挙になることが分かっていても、その選択の基準がどうも今だはっきりしません。
当然、立候補する先生方は、何を今までそれぞれの立場で実績を残し、これから日本の歯科界をどう導きたいかを訴えて制度内において選挙運動をするのは当然です。しかし、今、断片的に私に入ってくる情報は、今回の会長選が社会全体が注視していることを忘れているかのように、相変わらずのやり取りが聞こえてきます。
組織そのものが稼動していますので、大胆な変革は難しいのは分かります。しかし、何か社会にしっかりとアピールできる選択を実践することを実現できなければ、日本の社会は歯科界の訴えを聞こうとはしないはずです。
by kura0412 | 2005-10-24 12:31 | 歯科 | Comments(0)

一年経過し、改めて

中越大震災発生から一年経ちました。まだ一年です。正直長く感じます。
今週あたりから、テレビ、ラジオ、新聞で地震特集をしていますが、世評を風化させない為にガンガンやってほしいという気持ちと、そっと静かにしてくれという気持ちが交互し複雑な心境です。
ハード面では、雪降る前にということで、道路、建物の修繕が急ピッチに進み、現在、私の診療所前も道路の補修工事が始まっています。周囲を眺めると、よく一年でここまで復旧が出来たと感じます。
問題は住民の気持ちです。今だ、張り詰める気持ちと、疲れた心身とが、これも複雑に入り混じっています。それが一番如実に表れているのが子供達の様子です。
全体的には地震を経て、小千谷の子供たちは逞しくなりました。自分の周辺、また、自分自身が災害から生き抜い実際を経験したからです。しかし、ここにきて、家庭の問題、特に、仮設住宅などの居住の問題を理由に悩む子供が出てきているとの報告があります。自分のプライベートの空間、時間が保てない。また、将来に対する不安が原因との推測です。
がむしゃらに進んだ一年を経過し、子供たちだけではなく、あらゆる所で、いろいろな地震後の問題、課題が噴出しているようです。しかし、いくら疲れているからとはいえ、この地を逃げることは出来ません。事実は事実としてしっかりと受け止め、一年経過し、改めて前向きに真の復興に進む気持ちを持つことにします。
by kura0412 | 2005-10-22 12:32 | 中越 | Comments(0)

三冠馬誕生と小泉改革の行くへ

外相会談中止などの動きはあるものの、小泉首相の靖国神社参拝への反発は、現在のところ想定内のレベルのようです。中韓も、あと一年の任期を見据えて小泉首相にはさじを投げているのかも知れません。逆に、小泉首相の読み勝ち?強気の姿勢が功を奏した結果ともいえます。
これに、審議会との答申と相反する決定を下そうとしている三位一体での義務教育費の補助金問題、政府金融機関の統合、国会議員年金の全廃など、ある意味では強引とも思われる、小泉流構造改革が次から次へと進んでいるように感じます。
当然、医療制度改革もその構造改革の大きな柱となる一つであり、それに向かってまっしぐらになるのは、三冠馬誕生並みに大本命の予想です。
by kura0412 | 2005-10-21 10:35 | 歯科 | Comments(0)

構造改革「試案」

昨日、厚労省から医療制度構造改革試案が発表されました。
従来ならこれをもって、関係団体が綱引きを始めるのが常だったわけですが、この表題にもあるように、あくまでもこれは厚労省の試案であり、その中心的には議論されるのは当然ながら、経済財政諮問会議、財務省、そして官邸サイドからまた違って提案が出て来ます。したがって、今回の試案は、われわれサイドからみれば、ある意味でその抑制策は軽いものなのかもしれません。また、歯科に関しては蚊帳の外の分だけ問題点は少ないかもしれません。
まだ、この試案を精査はしていませんが、やられるだけやられている感じがします。これを受けて、既にマイナス改定が当然のような論調が更に加速しそうです。
この試案を読んで一番感じたのは、金銭ベースでの発想に終始している為に、国民皆保険を堅持するということだけで、どんな医療制度を目指したいか、真の意味で構造改革を狙いたいのかの理念が全く感じ取れません。そして、供給側のわれわれがもっと良質な医療提供を求めるのに対して、その評価もせずに、ただ、マイナス、もう制度が崩壊すると風潮しているだけです。
しかし、もう流れが出来ようとしています。その流れを完全に堰き止めることは難しい状況です。
by kura0412 | 2005-10-20 12:32 | 歯科 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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