日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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改定に対しての各紙の報道

救急入院料などで患者負担増 4月の診療報酬改定

4月から変更される医療にかかる値段が12日、決まった。深刻化した「医療崩壊」を食い止めるため、医療機関に支払われる診療報酬が10年ぶりに増額され、その大半が入院治療に配分された。疲弊している病院勤務医の待遇改善が狙いだが、救急入院料などで患者負担が増える。

中央社会保険医療協議会(中医協=厚生労働相の諮問機関)がこの日午前、診療報酬の改定内容を長妻昭厚労相に答申した。自公政権時代の社会保障費の抑制策で、2年ごとに改定される診療報酬は4回続けてマイナス。これが、救急患者のたらい回しなど医療崩壊につながったとされる。この立て直しのため、鳩山内閣は2010年度はプラス改定とし、医師の治療行為に対する報酬分として5700億円増額した。
重点課題は、なり手が少なく医師不足が指摘される救急や産科、小児科、外科の再建と、過重労働を強いられている病院勤務医の負担軽減だ。救急医療では、早期に手厚い治療が必要な「急性期入院医療」に増額分のうち4千億円を充てる。

診療報酬は税と保険料、患者の自己負担で賄われるため、診療報酬の引き上げは、国民負担も伴う。
重症患者を扱う2次救急医療機関に救急搬送された患者や乳幼児の入院費は増額。社会問題化した妊婦のたらい回しを防ぐため、救急搬送された妊産婦を受け入れた医療機関の入院費を大幅に上げる。
切迫早産に伴う帝王切開など、リスクの高いお産の料金も上がる。新生児集中治療室(NICU)が満床になる問題への対応として、NICUの患者を受け入れた病床では別途1日5万4千円の料金がかかる。
深刻な「外科離れ」対策には、約1800項目ある手術料の半数ほどを増額。難易度が高く、人手がいる手術の料金は3~5割増となる。
外来で2回目以降にかかる再診料は従来、診療所710円、病院600円だったが、病院への配分を厚くするため、診療所を下げ、病院を上げて690円に統一した。
薬害被害者ら患者団体が要望していた医療費の明細書は、4月から原則無料発行が義務づけられる。レセプト(診療報酬明細書)を電子請求している医療機関に限られるが、患者への医療費の透明化が進むと期待される。

歯科では、初診料が360円、再診料が20円上がる。一方、眼科や皮膚科などの検査項目は引き下がる。鳩山内閣が廃止方針を示した後期高齢者医療制度にかかわる報酬は廃止される。

患者の窓口負担は、平均的な外来受診(3割負担)で月7.8円増える。

【asahi.com】



救急・産科などに手厚く、診療報酬改定を答申

厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)は12日午前、2010年度の診療報酬改定を決定し、長妻厚労相に答申した。

医療崩壊を防ぐため、過酷な勤務で医師不足に悩む救急や外科、産科・小児科などに手厚く配分したのが特徴だ。焦点となっていた再診料の見直しでは、診療所と中小病院の格差をなくし、690円に統一した。新たな診療報酬は4月から適用される。
約4000億円を充てる急性期医療では、救命救急センターでの入院料の加算を引き上げるほか、救急搬送が多い病院の負担軽減のため、診療所が休日や夜間に救急患者を受け入れられるようにした場合は新たに1000円を手当てした。
産科・小児科については、救急車などで運ばれた妊産婦を受け入れた医療機関に対し、5万円の加算を7万円に引き上げ、新生児が集中治療室に入った場合の評価も手厚くした。外科では難手術の点数を3~5割引き上げる。全国で総額約1兆円の手術料は、10%余り増える計算だ。
診療所の再診料を引き下げた分の補填(ほてん)策として、地域のかかりつけ医として診療時間外にも患者からの電話などに対応している診療所の再診料に30円を加算する仕組みを新設した。また、医療の内訳が分かる「診療明細書」の原則無料発行を決めた。

診療報酬は医療行為への対価で、ほぼ2年に1度、改定される。政府は昨年、10年ぶりのプラス改定で0・19%増とすることを決めた。このうち、医師の技術料など診療報酬本体は1・55%(約5700億円)増で、中医協がその配分などを議論してきた。

【読売新聞】


救急・入院医療費、4月から引き上げ 中医協答申

厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)は12日、医療機関に支払われる2010年度の診療報酬改定案を長妻昭厚労相に答申した。医薬品の公定価格(薬価)の引き下げなどで確保する財源(約5700億円)のうち、約4400億円を救急医療など入院分野に配分し、病院勤務医の待遇改善につなげる。外来診察の基本料金となる再診料も中小病院を大幅に上げる。4月から救急や入院などを中心に患者が支払う医療費の負担は増える。

診療報酬は投薬や手術など一つ一つの医療行為の公定価格で、2年に1度改定する仕組み。新しい診療報酬は4月1日に適用し、患者の自己負担(原則3割)も新報酬に合わせて増減する。
政府は昨年末に診療報酬改定に向けた大枠を決定。医師の技術料である「本体部分」を10年ぶりの高い水準となる1.55%引き上げる。また薬価の引き下げや税金投入などによる財源を、病院中心の入院分野に約4400億円、主に診療所が担う外来に約400億円などを新たに配分する。

【NIKKEI NET】




色々な記事の書き方があります。
by kura0412 | 2010-02-12 12:27 | 歯科医療政策 | Comments(1)
Commented by はと at 2010-02-14 01:52 x
スタディモデルを廃止し、歯管を減点し
36点あがってもなぁ
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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