日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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アメリカでは

米医療保険改革法案:下院可決 初の国民皆保険に一歩前進

米下院本会議は7日深夜、オバマ政権が内政の最優先課題に掲げる医療保険制度改革法案を賛成220、反対215の賛成多数で可決した。同法案は政府運営の公的保険を創設し、保険加入に際して補助制度を導入するとともに既存の低所得者向け公的保険を拡大。今後10年間で現在83%の保険加入率を96%に引き上げる。そのために10年間で1兆520億ドル(約95兆円)が必要と試算している。オバマ大統領が公約とした米国初の国民皆保険制度に向けて一歩前進した。

医療保険改革は今後の上院審議の行方が焦点となる。オバマ大統領は8日、「歴史的な投票だった。次は上院が国民のために努力を結実させる番だ」との声明を発表、年内の法案成立に期待した。
だが情勢は楽観できない。下院法案では民主党保守派の要望を受けて、公的保険や政府補助金が妊娠中絶の保険支払いに充当されない措置を強化する修正を加えた。それでも投票では医療保険への政府の関与拡大を懸念する民主党議員39人が反対に回った。共和党議員1人の賛成を得て過半数(218)をかろうじて上回り、民主党内の調整の難しさを露呈した。

上院民主党は、共和党の議事妨害を防いで法案採決に持ち込むのに必要な60議席をぎりぎり確保しているにすぎず、1人の取りこぼしも許されない。上院民主党のリード院内総務は公的保険導入の法案とりまとめを進めているが、民主党保守派議員の間で慎重意見が根強い。
党内の結束を図り、一部共和党の支持を得たい上院民主党は、州政府に公的保険導入の選択権を付与するなど連邦政府の関与の度合いを減らす案を軸に審議する見通し。上院で可決したとしても、下院との法案一本化作業は難航が予想され、法案が年内に成立するかどうかは流動的だ。

 <医療保険改革法案の要旨>
一、手ごろな価格の公的保険を創設し、民間保険との競争によって医療費を削減する。
一、13年に医療保険取引所を開設し、公的・民間保険からプランを選べるようにする。
一、年収に応じ保険加入補助制度を設ける。
一、個人の保険加入の義務化。事業主にも従業員への保険提供及び一定割合の保険料負担を義務づけ     る。
一、低所得者向け公的保険「メディケイド」の対象者を拡大する。
一、財源として高所得者に課税。高齢者・障害者向け公的保険「メディケア」を削減。
一、保険会社に既往症を理由にした保険加入拒否を禁じる。

【毎日jp】



このアメリカの動きがどのようになり、その結果、オバマ政権における国民の評価に結びつくか非常に今日興味にあるところです。
by kura0412 | 2009-11-09 12:13 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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