日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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診療報酬は政治銘柄、国策に

「事業仕分け」の概要

臨時国会が始まり、いよいよ「行政刷新会議」がスタートしました。「行政刷新会議」は「国家戦略局」と並び、民主党政権下で新たに設置された機関です。脱官僚を実現し、国民的な観点から、国の予算、制度その他国の行政全般のあり方を刷新するとともに、国、地方公共団体及び民間の役割のあり方を見直すことが目的です。
その行政刷新会議の実務を担うのが「事業仕分け」であり、平成22年度予算の各省要求項目を見直し、それら行政事業が本当に国民にとって有益なものか否か等を、「現場」の視点や実情に基づいて洗い直します。特別会計、埋蔵金にも踏み込み、民主党政権における予算のあり方を国民の皆さまにオープンにします。
事業仕分けのメンバーは国会議員と民間人の混成チームです。国会議員のメンバーは枝野幸男、寺田学、菊田真紀子、田嶋要、津川祥吾の5衆議院議員と、尾立源幸、蓮舫両参議院議員です。担当省庁別に3つのワーキンググループ(WG)に分かれ、私は厚生労働省、経済産業省、外務省を担当する第2WGになりました。

省庁内部での議論では、これまでの経緯や、業界団体とのしがらみが前提で議論がスタートしてしまうため、外部の目、とりわけ現場の視点を入れる必要があります。また、政治不信の大きな要因のひとつに「不透明さ」があります。事業仕分けは、結果だけでなく、議論のプロセスを国民に公開することで、真の情報公開を実現することに意味があります。
事業仕分けは対象の事業について、各省から「事業シート」を作成してもらい、それに基づいて、事業自体や制度の見直しの要否をメンバーで議論します。事業が必要か不要かだけでなく、必要である場合にも、効率化によって「事業費の○割削減」、「○○との見直しが必要」、「次年度以降の制度改正によって事業は廃止」など、細分化した具体的な区分を設けています。
事業仕分けは、歳出の削減だけが目的なのではなく、その裏にある制度や、組織のあり方、手法を根本的に見直していくことが重要です。政治主導のもと、民間人の感性と、改革意欲のある官僚の力を活用して、これまでの「マンネリ」や「しがらみ」から予算編成作業を解き放ち、国民のための資源配分を進めて参ります。
 
【菊田真紀子衆議院議員ブログ】



事業仕分け、雇用機構など対象 「政治銘柄」焦点に

政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)のワーキンググループ(WG)は5日、2010年度予算編成に向け無駄を洗い出す「事業仕分け」の対象に、厚生労働省所管の独立行政法人の雇用・能力開発機構(横浜市)や、外務省の国際協力機構(JICA)への運営費交付金などを盛り込む方針を固めた。今後、診療報酬や地方交付税交付金など政治的な配慮の絡む巨額事業を対象に含めるかどうかも焦点となる。
このほか、国立青少年教育振興機構など宿泊施設を伴う独立行政法人や国際交流基金、子ども未来基金なども仕分け対象とする方向。各府省の一般会計の補助金に加えて、特別会計や独立行政法人の事業や基金も盛り込む。

【NIIKEI NET】



診療報酬のこの事業仕分けでの取り扱いには疑問を感じますがどうなるのか?
診療報酬はまさに政治判断、国策となっています。
by kura0412 | 2009-11-06 09:57 | 政治 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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