日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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『日歯連、自民からの擁立見送り 来夏の参院選比例区』(朝日新聞)

日本歯科医師会の政治団体「日本歯科医師連盟」(5万5千人、堤直文会長)は18日、東京都内で評議員会を開き、来年夏の参院選比例区に自民党から従来立てていた組織内候補を擁立しないことを決めた。政権交代に伴い方針転換する。自民党支持の有力な職域団体の日歯連が擁立見送りを決めたことで、他の支持団体の判断に影響を与える可能性もある。

日歯連は8月21日、沖縄県歯科医師会顧問の高嶺明彦氏(55)を自民党から擁立することを決めたが、この日の評議員会で千葉県の評議員ら16人が「野党自民党からは擁立しないことを提案する」との動議を提出。「我々のほとんどは自民党員。候補を立てるべきだ」との反対論も出たが、「与党だから自民党と付き合ってきた。民主党から擁立する方が大義名分も立つ」などの意見も出され、結局、出席した77人中、50人が賛成して可決した。
高嶺氏の擁立自体をやめるか、民主党からの立候補を求めるかは今後、検討する。
日歯連は1955年の自民党結党当初から、参院全国区、比例区に党公認で組織代表を擁立してきた。同党の有力な資金提供源でもあり、04年には旧橋本派への1億円ヤミ献金事件が発覚した。
診療報酬改定をめぐる汚職事件で元会長が逮捕された影響で、04年参院選では擁立を自粛。07年は元日本歯科医師会常務理事の石井みどり氏が当選している。

医療行為の「価格」に当たる10年度診療報酬改定のヤマ場を年末に控え、日本歯科医師会の大久保満男会長は今月10、11両日の代議員会で「民主党と信頼関係を築きながら政策提言を続ける」との方針を表明している。

【asahi.com】




朝日新聞の1面です。
たんに歯科界だけの問題だけでなく、政界の今後の流れを作る決定になるかもしれません。308議席までとは予想しなくても、この政権交代に至ること予想は出来なかったのでしょうか。衆議院選挙終盤8月21日での臨時評議員会での決定だっただけに疑問が残ります。
by kura0412 | 2009-09-19 08:14 | 歯科医療政策 | Comments(2)
Commented by 累卵 at 2009-09-19 12:49 x
風を読む能力に疑問があります。今後の対応・対策は下記が参考になります。

「次期候補者選考は見送るべき」 デンタルタイムス21 09年7月25日号
時代は変わり、会員の中には自民党を支持する者ばかりではないし、考え方も大きく変わる中で、従来型の選挙活動が、どれほど効果的かを会員に十分納得いく説明が出来ないと、特に若い先生はそっぽを向いてしまう。今の連盟は余りにも旧態依然とした行動形態にしがみついている。若い会員の考え方も変わる中、時代にマッチした戦略を示し得なかった長年の執行部の姿勢に対して、会員の意気は上がらず、選挙に臨んでも厳しい対応を迫られることになろう。
Commented by 累卵 at 2009-09-19 12:50 x
 今後の対応について考えると、職域推薦でない歯科医師国会議員が数名もいるのだから、彼らを積極的に支援すべきである。職域代表は1人でも十分という意見もある中で、特に歯科に理解を示す国会議員に、積極的支援を行うことも大事な選択肢である。これからの政治改革において参議院は無くなる方向も示唆されている。今後、衆議院に目を向け、政治家志向の会員を衆議院の選挙区から出す支援をするべきである。唐突だが、都道府県から最低1人の衆議院議員を育てる努力をしていただきたい。
この厳しい難局を良い機会として、時代背景に即した新しい理念を持った組織に生まれ変わっていただきたい。
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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