霞ヶ関は大騒ぎ

政治主導の骨格に関する内閣基本方針
鳩山内閣が16日の初閣議で決定した基本方針は次の通り。

1、先の総選挙は国民の政治へのやりきれない不信感、従来型の政治・行政の機能不全への失望と強い怒りがあらわれ、政権交代に結びついたものだ。
その意味で総選挙の勝利者は国民1人ひとりであるはずだ。国民の強い期待に対して、全身全霊を傾けてお応えするのが内閣の使命だ。

2、きょうの日を日本が明治以来続けてきた政治・行政システムを転換する歴史的な第一歩にしないと、この内閣の意味はない。鳩山内閣は「本当の国民主権の実現」「内容の伴った地域主権」を政策の2つの大きな柱にし、新たな国づくりに向けて動き出したい。
利権政治と官僚依存の政治システムからの脱却をめざす。国民主導の政策を行う本当の意味での国民主権の国家に転換する。

3、新たな国づくりに向けて、国政運営を官僚主導・官僚依存から政治主導・国民主導に刷新しないといけない。ただ、私たちがめざすのは「官僚たたき」の政治ではない。

4、各府省に大臣、副大臣、大臣政務官を中心に政務3役会議を設置し、国民視点で政策の立案や調整をする。与党の事前審査制を廃止し、従来の政府・与党の2元的意思決定を1元化し、族議員の誕生を防ぐ。与党議員の提案などは副大臣らが聴取、大臣に報告し、政府の意思決定は政党でなく内閣でする。

5、事務次官会議は廃止する。重要政策は私自身と官房長官がその都度判断し、閣僚委員会を開いて実質的な議論をする。各種の政府の政策会議は抜本的に整理統合する。

6、内閣官房に国家戦略室を設置し、官邸主導で税財政の骨格や経済運営の基本方針を決める。

7、行政刷新会議を開き、政府のすべての予算や事業を見直し、税金の無駄使いを徹底的に排除。真の地域主権国家を築くための改革を推進。国家公務員の天下りや渡りのあっせんを全面的に禁止し、国家公務員制度の抜本的な改革を進める。

8、経済に加え、環境、平和、文化、科学技術などで国際社会に貢献し、国際社会から信頼される国をつくり、日本人であることに大いなる誇りを抱ける国家、社会をつくっていかねばならない。

9、時代が激動の変革期を迎えている現在、旧来型の資源配分や行政手法を転換しなければ、国民生活、日本の将来まで危うくする。新しいリーダーシップの下、日本が荒波を乗り越え、発展し続けるため、当面4つの考え方を基軸とする。

10、第1は人の命を大切にし、国民生活を守る政治だ。新型インフルエンザ対策への取り組みはもちろん、年金記録問題は特に今後2年間の集中的・抜本的な取り組みが必要だ。

11、第2に地域のことは地域に住む住民が決める「地域主権」への転換だ。国の権限や財源を精査し、地方への大胆な移譲を進めるなど国と地方の関係を抜本的に転換する。高速道路やガソリン税など生活に直接かかる負担を軽減し、国が担うべき役割は国が率先して実行する。郵政事業のあり方も地域主権の観点から抜本的に見直す。

12、第3は経済合理性のみを評価軸とした経済から、人間のための経済への転換だ。経済活性化のための規制改革の継続は当然だが、雇用のセーフティーネットの強化や食・住まいなど身近な生活面での安全確保にも努める。経済指標の数字のみに踊らされることなく、家計の実質的な可処分所得を増やすことで個人消費を拡大する。

13、第4に自立した外交により世界の平和創造と課題解決に取り組む、尊厳ある国家を目指す。極端な2国間主義や単純な国連至上主義ではなく、長期的な構想力と行動力をもった主体的な外交を展開する。緊密かつ対等な日米同盟を再構築するため、協力関係を強化し、両国間の懸案も率直に話し合う。

14、目指すべきは、すべてを政府に依存する政府万能主義でも格差を生み弱者を切り捨て、すべてを民間に委ねる市場原理主義でもない。「国民主権」「地域主権」「自立と共生」。この3つの理念を実現することで、国、地方自治体、国民が役割を果たしながら社会全体を構成していく。

15、新たな国づくりは決して誰かに与えられるものではない。国が予算を増やせば、すべての問題を解決できるというものでもない。社会の「絆(きずな)」を再生し、人と人との信頼関係を取り戻す。「友愛の社会」を実現すべく全力で取り組む。

【NIIKEI NET:初閣議後の官房長官発表】




昨日の霞ヶ関は1日大騒動だったようです。就任しなたばかりの各大臣が、いきなり強烈な政策転換の発言連発です。その中でも、やはり長妻厚労大臣は異彩を放っています。新大臣には、怖さ反面、期待感もあります。
この革命的政権交代の実現は、随分前から入念な検討がされていたようです。特に次官会議の廃止はその大きな出鼻を挫いた感じがします。今のところ官僚側の反撃は少ない雰囲気です。
by kura0412 | 2009-09-18 10:53 | 政治 | Comments(0)