日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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「新たな政権与党にも歯科医療政策を堂々と提示」

日本歯科医師会の大久保満男会長は、9月10・11の両日にわたり開催された第164回代議員会で挨拶し、政権与党の民主党と日歯がどのように付き合っていくかについて要旨以下のとおり述べた。

各地でなぜ自民党と付き合うのかとの問われた際、私はかねてより自民党が与党だからと答えてきた。議院内閣制のもとでは与党が全ての法案を作る責任がある。それが国会に提出されて初めて与野党が議論するわけだが、最終的には国民が政権を託した与党案が通るのが現実であり、それが従来の自民党との関係であった。
日歯の最大の役割は国民の健康と生命を歯科医療を通してどう守っていくか、その政策を外に向けしっかり打ち出すことにある。従って、与党という存在を抜きにすることはできない。新たな与党である民主党に対しても、我々が信じる歯科医療政策を堂々と提示していく、その内容は相手が自民党であれ民主党であれ変わるものではない。それは「国民の健康と生命を歯科医療を通してどう守っていくのか、そして守るためには会員の歯科診療所の経営が安定しなければ完遂することはできない」ということであり、この一点において相手が変わろうとなんらブレるものではない。民主党が診療報酬改定等にどのような考えを持っているのかなどの問題は今後出てくると思う。今この時にも国民の生命と健康を守るために歯科診療を行っている6万5千会員のプライドを背負った医療政策を打ち出すことが我々の責務であるから、新たな与党である民主党と信頼関係を築きながら、政策提言を続けていく。

【IDN歯科関連ニュース:デンタルタイムス21速報 】



確かにこれは正論だと思います。しかし、これは方向展開して民主党を支援するという意味なのでしょうか?あるいは日歯と日歯連盟はそれぞれの立場で支援するいうことなのでしょうか?
いずれにしても政権交代実現となっての歯科界の大きな変化です。
by kura0412 | 2009-09-11 09:49 | 歯科医療政策 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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