日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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いよいよ黒船登場

ソフトバンクBB、レセプトオンライン向けの暗号化ネットワーク回線を提供
ソフトバンクBBは10日、レセプトオンライン向けの暗号化ネットワーク回線を提供すると発表した。

ソフトバンクBBは10日、病院、医科・歯科診療所、調剤薬局といった各医療機関向けに「医療保険レセプトオンライン請求」を利用するためのサービスを開始すると発表した。本日から東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の4都市で受付を開始し、9月1日から全国で受け付ける。

本サービスは、医療機関に対し、レセプトオンラインを利用する上で求められるセキュアなネットワーク回線を提供するというもの。Yahoo!BBが提供するSOHO向けADSL回線のうえで、ジャパンネットが提供するIPsec+IKE暗号化通信の仕組みを提供する。医療機関側は、ウイルス対策ソフト入りのPCを用意すれば、セキュアなアクセス用のUSBトークンとVPNソフトウェアを移用して、規定の水準を満たしたレセプトオンラインが行えるという。
本キャンペーンは医療情報サービス提供会社であるメディキャストが運営する医療IT製品常設展示場「メディプラザ」と専用ウェブページ「メディプラザWEB」で申し込みを受け付けるという。

【ソフトバンクビジネス+IT】




いよいよ歯科界のIT化に黒船が登場してきました。さて、これに対してどんな戦略をもって立ち向かうか、あるいは融合するか?
by kura0412 | 2009-07-10 16:06 | 歯科医療政策 | Comments(3)
Commented by no name at 2009-07-11 12:05 x
「IPsec+IKE暗号化通信」と認証方式としてUSBトークンを利用ってのは別に目新しいものではない。黒船どころか、普及がいっこうに進まないシステムの在庫一掃処分、さらにもう伸びが期待できないADSLの方も考慮したんでしょうネ。因みに日歯謹製レセコン(ASP方式)も回線は自由で、上のソフトバンクの方式とほぼ同じだと認識しておりましたが?業者にボラレまくりって言うか、その裏を理解しているのでしょうか?kura先生でさえ、これくらいの認識だから、後は推して知るべしって感じですかネ。ソフトバンクって言えば、iPhoneが新しくなって、諸外国では認められたテザリングと言う機能を日本では導入拒否した。テザリング機能が利用できれば、iPhoneを持っていれば、何処でもUSB接続したPC側でもインターネットへ接続が可能になる。医療の現場、介護の現場でもIT活用の可能性が広がるものと期待していたのですけどネ。ソフトバンクは「黒船」でも何でもないですヨ。
Commented by kura0412 at 2009-07-11 14:06
コメントありがとうございます。
なるほど、システム的にはそうゆうことなのですね!

少し私の言葉が足りなかったかもしれません。
私が黒船と称したのは、市場拡大を狙って、絶対的な資本力をもつ医療とは異なる分野が乗り込んできたという意味です。

Commented by no name at 2009-07-11 14:52 x
医科の方では、NTTデータとNEC,日本事務機(NJC)が連携、協業しオンライン化への対応システムを発表。日医総研のオルカプロジェクトが何らかの影響を与えたかもしれません。メガ化して相互補完する。銀行、証券、流通などで今まで散々繰り返されて来たことです。

また、PFI方式で「高知医療センター」でのオリックス不動産の振る舞いはどうだったのでしょう。結局、破綻し公的病院へ逆戻り。経営指南で毎年5億のお金はオリックス側に流れ、赤字は県民が負担するハメに。リースでも、リース完了後の買取りを認めないのはオリックスくらいじゃないかな?そして「かんぽの宿」売却問題。
もう、市場原理主義優先の政策はコリゴリですヨ。
民間の歯科保険(明治生命でしたっけ?)は撤退して久しいし、ローン・クレジット会社が残るのみでしたしネ。
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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