「今後の歯科保健医療と歯科医師の資質向上等に関する検討会中間報告」

厚労省から昨日付けで「今後の歯科保健医療と歯科医師の資質向上等に関する検討会中間報告」が発表されました。http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/12/s1208-9.html

まず、「歯科保健医療」という言語を使ったことに対して非常に興味を持ちます。この言語で、歯科の場合、保健、予防と医療が一体化していることを公的に示すことになりました。
また、冒頭に書いてある、文科、厚労両大臣による確認書を考えてのこの報告書の意味は大きいものがあります。確認書、そしてこの報告書で否が応でも政府の需給問題への動きに弾みがつきそうです。
そして、今後の歯科保健医療の方向性を示しており、先般の日歯での座談会で石井拓男教授が示唆した、歯科はH15年以降、完全に国策から置き去りにされている現状を考えれば、一歩ずつ国の政策の中に取り込ませる必要がある中でのこの報告書はインパクトをもつかもしれません。
ただ、その方向性を推進させる現状の制度、施策の問題点に触れていないのは残念でした。中間報告書ですので、最終報告書の時点でその点が少しでも触れること出来ればと思います。
しかし、厚労省が公に示したこの報告書に沿った制度、施策を推進させることは当然の流れとなるはずです。久々に歯科界での明るい材料になりそうな感じです。
by kura0412 | 2006-12-09 12:04 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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