政府予算シーリングで自然増分2200億円削減決定

政府は07年度予算シーリングの社会保障分野の自然増7450億円の中、2200億円削減することを閣議で了承されました。これで2200億円の削減額は03年度シーリングから5年連続だそうです。
今回は厚労省としては一応、失業給付の国庫負担と生活保護の見直しで工面する予定にしているようです。
自然増ということは、本来、現状を維持するだけでもこれは必要な予算であって、削減するということは現状を後退するのもやむなしという決定です。
この削減を支持する人たちに主張する人たちには、
削減しても今までやれてきているではないか、
そいゆう意見もあるはずです。
しかし、その実際は、医療制度だけみてもその結果歪が年々大きくなり、制度そのものが破綻する可能性が強くなっていることは、医療現場にいるわれわれは感じているはずです。
そしてもう一点この決定で気づくのは、2200億の財源の多くを失業保険から賄おうという発想です。
これは同じ厚労省でも旧労働省の予算枠なわけで、別々であったらあり得なかった決定です。ひよっとすると厚労省内部ではその決定に対立もあったかもしれません。
つまり中央省庁再編によって一緒になった為にその実現出来たし、予算配分のシエアをもいじり、政府予算の中の枠組みをもっと変えれば、必要な社会保障費を捻出することも可能であるという証でもあります。
by kura0412 | 2006-07-25 15:47 | 歯科

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