小沢神話崩れず

衆議院千葉7区の補欠選挙は、民主党公認候補が接戦を制しました。
与党が圧倒的多数の現在の衆議院の現状を考えれば、その当落による議席の獲得の意味はさほどないようにも考えられますが、この結果は来年の参議院選挙、そして次の衆議院選挙にも影響を及ぼすということで、自民、民主共に総力戦の選挙運動を展開しました。 
その理由は二つあります。
まず、この選挙が9月に退陣を決めている小泉首相の最後の国政選挙であること。そして、もう一つが、メール事件を発端に退潮著しい中、小沢一郎党首初めての選挙であることです。つまり、今回の補選が最初で最後の小泉対小沢の対決となったわけです。
したがって、この結果、もし自民党が勝てば、昨年の総選挙のムードを引き続けるだけでなく、民主党の息の根を止めることが出来たわけです。しかし、その小沢神話が全てではありませんが、小沢神話は残り、いや、民主党に新たに芽生えました。
メール問題が尾を引く中、千葉は昨年の総選挙で準パーフェクト状態で自民党圧勝の地域で、それも一対一の選挙で勝ったこと、小沢党首への党内での求心力も生まれることは必至の、意味ある結果となりました。
また、この環境で勝利したことは、小沢党首の政権交代を訴えの実現の可能性をも示したものとなりました。
そして今回の結果はポスト小泉にも影響を及ぼすかもしれません。
ただ、こうやって今回の勝利の原因が小沢一郎と騒ぐことが、小沢神話である由縁でもあることも忘れはなりません。
by kura0412 | 2006-04-28 12:25 | 歯科

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