「か初診」消滅か?

中医協の論議の中で「か初診」にメスが入りそうな雰囲気です。その理由には、事前の調査で告知の紙を渡していた率が80%に満たなかったこと、そして昨年の中医協を舞台とした事件で問題となった点が挙げられます。それに加え、日歯の関係者もマイナス改定の部分をそこに求めようとしている雰囲気もあるのかもしれません。
しかし、この「か初診」の経緯を顧みると、その導入の為他の点数を削ってここに貼り付けたにも係らず、その縛りがきつ過ぎて予想を遥かにしたまる利用率となり、その縛りを緩和させるが為に例の事件が勃発したわけです。(私は贈収賄で緩和されたとは思っていませんが)
つまり、他の組織を移植した財源を削り取られるわけですから、その痛みは数字に表れるより大きいはずです。
一方、この「かかつつけ歯科医」という言葉がこれだけダーティーなイメージが浸透し、これを保険点数上発展する可能性が低いと考えれば、ここでけりをつけ、別の名称での口腔管理を目指すのも一考かもしれません。
しかし、これは厚生省が歯科医師会に対しての見せしめ、そう考えるのが自然でもあります。
by kura0412 | 2005-12-02 13:34 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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