歯科医師13万人体制の抜本的戦略の構築を

資料の整理をしていたら、数年前の日歯からのある報告書をみつけました。その報告書にはシンクタンクの研究員も加わって今後の歯科医療の予測をしています。
その中で2025年の歯科医師数を13万人、歯科診療所を7.5万診療所になることを予測されている中、現行のままの医業収入を維持するには、歯科医療費は3兆円必要となり、現在の2.5兆円から5000億円の増額が必要であると予測しています。そして、これを満たす為には、2年ごとの10回の点数改定において毎回1.8%の伸び率が必要であるとしています。
その推測の前提には、来年度から即供給削減が実施されても、少なくても10年間は効果が現われない。女性の開業率を加味しての数字です。
この数字をこの時期に改めてみると、現在の歯科医師10万に体制、いや、今後20年を見据えた13万人体制の時代の歯科医業を安定して維持する為には、診療報酬点数の上積み以外に、歯科医療のあり方を抜本的に変える新たな戦略が必要なことが分かります。
無論、これがマイナス改定になろうものなら、歯科界の混迷を更に拍車をかけることは当然です。
by kura0412 | 2005-11-18 14:15 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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