このままではこの国ダメになってしまいます

財政制度等審議会で、医療制度改革をめぐり「高齢者の自己負担は優しすぎ」との意見があったとの報道です。
こんな発言が政府の公的な会議で出る、またこれから容認される日本の社会の将来を本当に危惧します。
今、日本の高齢者の方は、戦後、まさに身を犠牲にして今日の世界有数の経済国に押し上げた戦後復興の功労者です。そして、今、将来的に医療制度の問題になるのは団塊の世代の人達が高齢化が進む時の心配であって、現在、高齢者と称せられる人達は関係ありません。
それを、財政破綻するからという理由で、一刀両断で切り捨てることは、どうゆう考えをもってこれからの日本の社会、国造りをしようとするのでしょうか?
前からこのブログでも訴えているように、今回の医療構造改革は、財政の問題よりも、人間として、日本人としての理念を問いかける問題だと私は強く思っています。
つじつまを合わせたそろばん勘定だけで、この医療問題を考えるのか?人口減少も伴う社会構造が大きく変化する中、成熟した日本の社会を人を中心とした社会にどう変化させ、その中で、社会保障、医療というものが位置づけられるのかを考えるのか?その選択が、本来今回の議論では問われていることを、われわれは勿論のこと、国民の再認識しなければいけません。
こままでは本当にこの国はダメになってしまいます。
by kura0412 | 2005-11-07 12:34 | 歯科

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言


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