日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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オンライン診療システム提供開始

オンライン診療システム「YaDoc」提供開始、インテグリティ・ヘルスケア

インテグリティ・ヘルスケアは2018年1月9日、医療機関向けオンライン診療システム「YaDoc(ヤードック)」の提供を開始した。初期費用は無料で、月額利用料は3万円。利用の申し込みは、同社への直接申込か、YaDoc パートナー(販売代理店)を通じて受け付ける(プレスリリース)。

YaDocは、通常の診療ではとらえにくかった情報を集積し、通院診療が困難な患者の対面診療を補完したり、かかりつけ医の機能強化・診療の質向上を図ったりするシステム。
福岡市の事業である「ICTを活用した『かかりつけ医』機能強化事業」として、同市医師会の全面協力の下で2017年4月に市内の医療機関で試験運用を始め、有用性と安全性の検証を行ってきた。その結果、通院が困難な外来患者や在宅患者への有用性が評価されたという。

機能は主に3つ
YaDocの主な機能は、「モニタリング」「オンライン問診」「オンライン診察」の3つ。

モニタリングは、疾患ごとにセットされた患者のバイタルサインや生活情報、疾患の内容、運動量を医師の画面で経時的な状態変化として確認できる機能。患者もこれらの情報をスマートフォンから日々モニタリングできる。
オンライン問診は、疾患ごとに設定される診療ガイドラインに沿った定型問診を診察前に患者がタブレットで入力する機能。問診の回答結果はスコアで表示・記録されるため、患者の主訴を医師はもれなく把握することができる。
オンライン診察は、遠隔の患者とビデオチャットを通じて表情や声色などにより患者状態を把握しながら診察できる機能。予約枠の設定は、医師の診療スタイルに合わせて柔軟に設定をすることが可能でき、患者は電話応対するようなイメージで、高齢者でもストレスなく診察を受けることができるという。

福岡市での実証の評価は…
前出の福岡市で実施した実証実験では、導入した医師からは次のような評価を得たとしている。「YaDocでオンライン診察を実施してみると、密度の濃い診察ができることに気づいた」「患者の皮膚の腫れ方や傷の情報を見ながら、適切な薬を選択するなどの診断が行えた。視覚情報が増えることで、医療の質は格段に上がることを実感した」。
一方、参加した患者からは「オンライン問診では伝える内容がチェック項目なので漏れがなく伝えられたと感じる」(60代、外来患者)、「YaDocを通じて顔を見て話を聞いてもらえる安心感や家から先生に相談ができるという相談のしやすさには助けられた」(50代、在宅患者家族)などの声があったという。
インテグリティ・ヘルスケアでは今後、「対面診療を補完するオンライン診療システムとして全国への普及を図り、地域医療を担うかかりつけ医師のより良い医療の実現に貢献したい」としている。

(日経デジタルヘルス)



歯科もこの流れが進むのでしょうか。
by kura0412 | 2018-01-09 15:38 | 医療全般 | Comments(0)
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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