「リハビリ革命」日慢協が7つの提言

日本慢性期医療協会(日慢協)の武久洋三会長は9日に記者会見を開き、リハビリテーションの「革命」に向けた7つの提言を発表した。少子・高齢化の進展を見据えて「高齢者リハビリ」を確立させる必要性を訴えるといったもの。来年春の診療報酬・介護報酬同時改定に向けた要望にも反映させる方針だ。
提言は慢性期に限らず、急性期のリハビリを充実させる必要性も指摘している。会見で武久会長は、患者が寝たきりになるのを防ぐため、高度急性期機能を担う医療機関などで、リハビリの専門職が手術前から患者にかかわり、早期の退院につなげるべきだと主張した。
また、人口ボリュームが大きい団塊世代の加齢に伴い、75歳以上の患者がしばらく増え続けることに言及。そうした患者に60歳代や70歳代と同じリハビリを提供しても効果が見込めず、75歳以上の高齢者らに特化したリハビリを確立させることが「喫緊の課題だ」と述べた。
効果に応じた報酬、動画判定など提案
さらに、リハビリの報酬体系の見直しも提言。現在、リハビリを提供した医療機関が算定する診療報酬は原則、決められた範囲内で提供する時間が長いほど高くなる仕組みだが、時間の長さと報酬とを切り離し、効果(アウトカム)に応じて評価する仕組みに改めるべきだとした。
昨年春の診療報酬改定では、医療機関が提供したリハビリの効果が薄い場合に、診療報酬で評価する時間(単位数)に上限を設ける仕組みが導入された。この仕組みでは、国が定めた計算式を用いて医療機関側が効果を測り、定期的に申告している。
武久会長は、今よりもシンプルな方法で効果を評価すべきだと指摘。入院時の患者の様子を動画で撮影し、1カ月後や退院時の様子と比べて判定してはどうかと提案した。
日慢協は、同時改定に向けた要望を6月にも取りまとめる予定で、その中に提言をどう落とし込むかはこれから検討する。7つの提言は以下のとおり。
▽急性期リハビリの充実
▽癌リハビリの充実
▽出来高から完全包括制へ
▽単位数評価からアウトカム評価へ
▽知的リハビリの重視
嚥下・排泄リハビリの優先

▽高齢者リハビリの確立

(キャリブレイン)


by kura0412 | 2017-03-10 16:19 | 医療政策全般 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30