再び『外来受診時の定額負担』が俎上に

外来受診時の定額負担への反対について
横倉義武会長

横倉義武会長は、8月3日の定例記者会見で、かかりつけ医以外を受診した場合における定額負担の導入についての議論が政府で進められていることを取り上げ、医療が必要な患者に対して、自己負担を上げることにより受診抑制につながるようなことがこれ以上あってはならないとして、外来受診時の定額負担に反対する姿勢を示した。

同会長は、かかりつけ医を持つことの重要性については日医が主張してきたとした上で、「多くの先進国では薬剤費は徴収しているものの外来受診には自己負担がなく、その代わりに、受診を予約制にするなどして、医師が患者数をコントロールしている。我が国では応召義務もあり、医師が患者数を制限するのではなく、自己負担によって外来受診を自らの意思で決め、患者の主体性に委ねているのが実情」と述べ、「医療が必要な患者に対して、自己負担を上げることにより、受診抑制につながるようなことがこれ以上あってはならない」と強調した。
また、昨年12月に公表された「経済・財政再生計画改革工程表」で、「かかりつけ医の普及の観点から、かかりつけ医以外を受診した場合における定額負担を導入することについて、関係審議会等において検討し、2016年末までに結論」と明記されたことに対しては、「かかりつけ医の普及の観点からであっても、社会保障負担は、患者から更なる一定の負担を求めるべきではない」「受診時定額負担を検討する前に、高齢者の金融資産の多寡など所得の多寡に応じて負担を検討すべきであり、例えば高齢者の薬剤負担のあり方など、まずは社会保障の理念に基づき、応能負担の議論を先に行うべきである」と主張。
その上で、横倉会長は、「平成26年度の診療報酬改定で、かかりつけ医の評価として地域包括診療料・加算が新設されるなど、かかりつけ医普及のための制度的裏付けは始まったばかりである。現段階では、まず国民一人ひとりがかかりつけ医を持つよう普及に努めるべきであり、日医としては地域住民から信頼されるかかりつけ医をしっかりと養成していく」と述べた。

【日医ONLINE】
by kura0412 | 2016-08-05 09:21 | 医療政策全般 | Comments(0)

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