勝敗ラインは3通り

「安倍1強」の行方左右 議席数 3つの攻防ライン

参院選は7月10日の投開票に向けて、18日間の選挙戦が始まった。最大の焦点は目標議席を上積みした自民党が連立を組む公明党と合わせてどこまで議席を伸ばすのか。獲得議席によって政権の体力は大きく変わり、安倍晋三首相(自民党総裁)が意欲を示す憲法改正も現実味を帯びてくる。「安倍1強」の行方を左右する3つの的の「意味」を探った。


■「自公61」改選過半数
「厳しい目標だが、与党で改選議席の過半数を獲得したい」。首相は22日のNHK番組で、改選121議席の過半数となる61議席の獲得をめざす方針を強調した。21日の党首討論会では「目標を定めた以上、それに責任が伴うのは当然のことだ」とも述べた。
首相は世界経済の減速懸念を理由に「新しい判断」として、公約だった2017年4月の消費増税を再延期することを決めた。それまでは非改選議席(自民65、公明11)も含め、参院過半数(122議席)を獲得できる46議席を目標にしていた。「国民の信を問う以上、目指すのは与党で改選議席の過半数の獲得だ」として目標を15議席、上方修正した。
連立を組む公明党は過去最多の7選挙区で候補者を擁立した。今回から改選定数が増えた愛知は9年ぶり、兵庫と福岡はいずれも24年ぶりで、比例代表と合わせて13議席以上の獲得を狙う。仮に13年の前回選と同じ11議席をとるとすれば、自民党単体で50議席で改選過半数の目標に達する。

■「自民57」単独過半数
このため自民党内で「事実上の目標」とされているのが自民党だけで参院の単独過半数に達する57議席だ。実現すれば1989年以来、27年ぶり。大勝した13年の前回選では自民だけで65議席をとった。首相はいまのところ「とてもそこまでは届かない」と語るが、党内では「不可能な数字ではない」との声があがる。
参院選は全国に32ある改選定数が1の1人区の勝敗が選挙全体を左右する。党内では「1人区での負けを5つ程度に抑えれば射程圏内」との声もある。単独過半数が実現すれば、政権内の首相の求心力は一層強まる。

■「改憲勢力78」3分の2
首相の念願である憲法改正にこぎ着けるためには、国会発議に必要な衆参両院でそれぞれ3分の2の勢力の確保が必要となる。衆院はすでに与党で3分の2を持っているが、参院では足りない。
自公だけなら86議席必要になるが、改憲に前向きなおおさか維新の会(非改選5議席)と、日本のこころを大切にする党(同3議席)と連携すればあと78議席で実現性は高まる。非改選組の無所属議員のなかには、安倍政権下での改憲に賛意を示す人も複数いる。選挙結果次第では、首相在任中に改憲に向けた扉が開く展開もありうる。
憲法改正に慎重な公明党内には自民党の勝ちすぎを警戒する声もある。自民党が単独過半数となる57議席、公明党が目標の13議席以上をそれぞれとれば、3分の2は視野に入る。自民党が単独過半数をとれば政権内の公明党の存在感は薄れそうだが、改憲を発議するには公明党の存在は欠かせなくなる。両党は7選挙区で候補がぶつかっており、選挙戦の現場ではあつれきも生じている。

【日経新聞】



ラインが3通りあるということは、よほどのことがないかぎり与野党共に勝利宣言する可能性があります。
by kura0412 | 2016-06-23 15:38 | 政治 | Comments(0)

コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30