「2020年以降の経済財政構想小委員会」

社会保障見直し、脱「シルバー」 自民が新組織

自民党は3日、社会保障の世代間格差を議論する新組織を立ち上げた。投票率の高い高齢者に手厚くなりがちな「シルバー民主主義」を是正し、若者にも配慮した制度づくりをめざす。旗振り役の稲田朋美政調会長は、知名度が高い小泉進次郎衆院議員を事務局長に起用。中核メンバーも30歳代で固めた。選挙権年齢が18歳以上に下がる夏の参院選を見据え、党のイメージを変えたい考えだ。
組織名は「2020年以降の経済財政構想小委員会」。財政再建に関する特命委員会(委員長・稲田氏)の傘下に置く。「次世代への責任を果たす持続可能な社会保障改革をやっていく」。3日、稲田氏は特命委で強調した。4月に理念をまとめ、参院選の公約や政府の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)への反映を目指す。

メンバーの人選は小泉氏が自ら主導した。「改革志向のある若い人。業界団体とかを背負っている人はだめだ」と指示。衆院は当選3回、参院は当選1回までの30~40歳代の若手議員約20人を選んだ。初会合を来週に開き、20年以降を見据えた社会保障改革を議論する。
具体的には資産を多く持つ高齢者に社会保障で負担を求め、浮いた財源を子育てなどの若年層向けの施策や教育制度の充実に充てることを検討する。医療費の自己負担に上限を設けている高額療養費制度の見直しなども焦点となる。
小泉氏は3日の会合後、記者団に「今の若い世代は将来への不透明感が強い。聖域を設けずに議論する」と述べた。年金支給年齢の引き上げなども念頭にあるもようだ。
小委立ち上げの背景にあるのは、高齢者重視の社会保障政策への若手議員らの不満だ。国の社会保障予算32兆円(16年度当初ベース)のうち高齢者に使う年金、介護が約14兆円と4割強を占める。12兆円の医療費も、65歳以上向けが大半だ。
特に補正予算案の閣議決定を目前に控えた昨年12月16日の厚労部会では、高齢者向けの1人3万円の給付金を巡り、小泉氏が「現金を配るだけ。考え直すべきだ」と痛烈に批判。若手議員らから「若者を向いていない」などの声も噴出した。

課題は財政健全化との両立を守れるか。
大和総研の鈴木準・主席研究員は「若者への配慮は重要だが、高齢者への配分を見直せずに財源を確保できなければ財政が膨張してしまう」と指摘する。
「これまでも高齢者の負担は増やしてきた。これ以上どうやって増やすのか」。3日の会合では、田村憲久前厚労相がさっそく高齢者への負担増に疑問を呈した。高齢者切り捨てとのメッセージになれば、参院選にマイナスになりかねないとの危機感は党内には強い。
こうした逆風を踏まえ財政再建を重視する稲田氏が配置したのが、財政重視派の重鎮として知られる園田博之氏。小委の顧問に据え、族議員などへの抑え役を期待する。
ただ、小委は「20年以降の」と銘打ち「現在の安倍政権には弓を引かない」とも読める配慮もにじませている。イメージ戦略に終わらず、若者の心をつかむ清新な改革案を示せるかは未知数だ。

【日経新聞】




この小委員会は小泉議員が中心だけに大きな流れを作る可能性があります。
by kura0412 | 2016-02-04 10:29 | 政治 | Comments(0)

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