もっと中長期的な医療の質の向上の議論を

医療の「質」の議論が置き去りに、医機連会長が警鐘

日本医療機器産業連合会(医機連)は2016年1月6日、東京都内で年頭記者会見を開催した。会長の中尾浩治氏(テルモ 代表取締役会長)が登壇し、医機連としての2016年の重点課題などについて説明した。
中尾氏は冒頭、2014年11月の施行から1年余りが経過した、医薬品医療機器等法の影響に言及。同法が後押しする形で「デバイスラグは解消に向けて大きく進んでいる。医療機器の申請から承認までの期間は、米国よりもむしろ日本の方が短いという報告さえ目立つようになった」とした。

医機連の重点課題に挙げたのは、次の8つ。
(1)医療保険制度改革への対応、
(2)医薬品医療機器等法の運用への対応、
(3)諸外国の規制への対応、
(4)コンプライアンスの徹底、
(5)イノベーション人材の育成、
(6)UDI利活用の推進、
(7)医療ICTの推進、
(8)広報活動の活性化、
である。
(1)については、在宅医療機器への適切な評価や医療機器の特性を踏まえた診療報酬、外国価格参照制度の廃止、などの要望に触れた。(6)では、米国や欧州で先行するUDI(医療機器の個体識別)規制の日本への波及に言及。規制への対応というスタンスではなく、医療の「安心・安全のために活用すべきとの立場で、行政などと連携していく」とした。

中尾氏は、医療制度改革などにかかわる昨今の議論が「短期的な財政論に偏重している」と指摘。
「お金(コスト)の議論はもちろん重要だが、医療を受ける側の立場に立った、中長期的な医療の質の向上にかかわる議論がほとんど出てこない」ことに警鐘を鳴らした。こうした傾向は「医療の質向上につながる」(同氏)と語る、医療等IDに関する議論にも見られるという。

【日経デジタルヘルス】




確かに現在の医療改革が財政問題に集中しているのは指摘の通りで、質の向上の議論の必要を感じます。
しかしUDTの意味がここで初めて知りました。
by kura0412 | 2016-01-08 10:55 | 医療政策全般 | Comments(0)